第四話
「…あの魔物…なんだろ?!」
「美咲…ううん。ミーチェ、知らないの?」
「もしかしてフルーティア知ってるの?!」
「うん。私まだ十歳になったばっかで合ってるか分からないけど…あれは、ハイロミルンだよ」
「そうなんだ…!私も十歳になったとこ。今度会えるといいね…あ、でもこの姿で戦うの少し嫌だな」
「大丈夫!召喚スキル[変身][スキル譲渡]」
「譲渡[ミーチェ・ハピネス][変身スキル]」
「「転生後の姿へ変身!」」
わ、声揃った…お、これがミーチェ…
「おりゃーっ!」
ミーチェすごい…私もやるか。
「スキル召喚[剣召喚][剣術]」
よし、出来た。次は…
「剣召喚っ!とりゃああああああああああっ!」
パキンッ
「剣が、折れた…?!って事は!ミーチェ危ないっ!」
「え?…………!!っきゃあああああああ!」
パリィィィィン!
「スキル譲渡![浮遊]」
「…フルーティア…ありがと!浮遊ッ…!」
「スキル召喚[浮遊]」
よし、私も飛んで…殴る!
「浮遊!…………………………おららららららららららららららっ!」
パシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシっ!
「グォォォォン!グル…グルルルルル………ガォォォォ!」
「まだまだ!えいっ!とりゃああああああああっ!」
ババババババババババ…バン!
「グォォ…グルゥ!」
やば、何かしてくる…
「ミーチェ離れて!」
「?!…爆発が…自爆?!私を道ずれに…するつも……………り…………」
「ミーチェ…?ミーチェ!ミーチェーっ!」
あれ?私も何だか意識が…手放す………わ………け…に……………は……………………………
「!!!みーちぇ?」
そっか、今のは夢ってことで転送されてたから…ミーチェがあの時消えたのはこの世界に戻ったからで…そういう事か。とりあえず市役所に行ってミーチェを探すか。
「ルリア!」
「…はい、お嬢様。なんですか?それと今は、私しかいないので…最後にるは付けなくていいですよね…?」
「もちろん!私市役所に行ってくるからユリアたちに伝えておいてね」
「…わかり…ました。それでは…」
っふぅ。市役所ついたー。えーと…
「すみませーん。フルーティアですけどぉ」
「聖女様?はい、なんでしょうか…?」
「ミーチェ・ハピネス、銀髪で緑の瞳の十歳の女の子、知らないでしょうか?」
「えーと…(カチカチ)ミーチェ・ハピネス…(カチカチ)銀髪、緑の目、十歳女…(タタタタタンッ)(カチカチ…)この子ですか?」
「えっと、写真は…これか。はい!連絡取れます?」
「というか、この子は…ミーチェおいで。フルーティア様が来たよ」
「?!雅…フルーティア!こんにちは!」
「ミーチェ!!」