プロローグ
ここは…病院?…そうだ、私…転生したんだったっけ。あの人の話だと、ここは異世界…
魔法があって魔物がいて…スキルがあって…そんな世界に転生したんだった。
私は前世、研究者だったから──正直、魔法とかスキルとか信じられなかった。
まぁ、そう言っといて異世界ものの小説は結構読んでたんだけどね。
あ、あそこで私の今世のお父さんだと思われる人とお母さんだと思われる人が話してる。
少し、聞き耳をたててみるかな…
「おお、あれが我が子…とても美人じゃないか!」
おお、お父さん美人って言ってくれてるな〜!嬉しい!そういえば私の名前って…
「この子の名前は…決めていた通りに、フルーティアだ!」
結構可愛いじゃん〜。名字なんだろ〜。
「という事で…フルーティア・ハーピーだ!」
ハーピーか。そーかそーか。にしてもお父さんとお母さん美男美女じゃん。
私の顔…美人かな…
そして、私は成長した。10歳になった。
10歳になった日は、教会に言って、『スキルプレート』というのを貰って、自分のスキルや体力魔力などを初めて確認できる日らしい。しかもスキルプレートは、その人が罪を行ったりした場合赤色になるそうなので、スキルプレートは身分証にもなる。ちなみに、何も悪いことをしなかった人は青、嘘をついた人は緑、小さい頃だったとしても嘘を着けばそうなるらしいので、青はとても希少だ。その話は小さい頃に両親に聞いていたので、私は嘘をついていない。だから青のプレートになるはずだ。
そして、教会に着いたのでプレートを貰った。やはり、嘘をつかなかったおかげで青のプレートだ。
「おお、青ではないか。10歳で青のプレートとは素晴らしい」
「それはどういう事でしょうか?皆プレートを貰うのは10歳じゃないんですか?」
「ああ、貴族は5歳にプレートを貰うんだ。能力を見て、その能力にあった学習を出来るようにな」
「そうなんですか。ところで能力とは…?」
「親から聞いてないのか?能力は、上手く説明は出来ないが…例えば魔道士とか。そういう能力出ないと、魔法が使えないのだ。君は…ほう!聖女か。聖女は回復魔法や浄化魔法が使えるのだよ。君のスキルは…果物…?いや、見間違いだな。おぉ!浄化魔法……それと付与魔法か。結構良いじゃないか…やっぱり果物……か。あぁ、なんでもない。さぁ、両親の元へ行きなさい。」
果物ねぇ…果物を出せるのかな…弱そう…でも、聖女だよね?浄化は出来るらしいし…とりあえずお母さんのとこ行くか。
「お母さん!お父さん!私聖女だったよ〜!みてみて!」
「おお!ほんとだな!体力5000…並だな。魔力は150000…すごいな。スキルは…うん、見なかったことにしよう…」
やっぱり…果物って、弱い…?