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晴臣side:2日目

今週最後の投稿となります。

まだ1・2部程あるのですが、今まで溜めた分を全て投稿してしまったので、その分の書き溜めが出来るまで暫く投稿をお休みします…。

すみません…(・・;)

「晴臣様、晴臣様!もう朝で御座います。起床なさって下さいな。」


「…ん…?朝…?」



一瞬寝ぼけてここがどこだか忘れたがここは異世界。思い出した。てか…



「夢じゃなかったのか…。」


「朝から何を寝ぼけてらっしゃるんです?しっかりして下さいな、今は朝食のお時間ですよ!」


「あぁ…そうか…、お先にどうぞ」


「分かりました、晴臣様もお早めに来て下さいね」



昨日の女とは違う奴だ…

これが夢だったら良かったのに…

その後、着替えと身支度をすまして部屋を出た。

昨日案内された所に“食事処”と書かれた部屋があったからそこで食べるんだろう。



「ここか…昨日の夕食があの味だったからあんまり期待は出来ないな…。」



ガチャッと扉を開けて入る。そこには昨日案内した女と、先程俺を起こしに来た女がいた。



「晴臣様〜!こちらです〜!」


「コル、失礼でいらっしゃいましょう!やめなさい!」


「いや、大丈夫。夜翔の後輩たちで慣れてるから。」


「本当にすみません…、ありがとう御座います。」


「何で私が悪いみたいな空気になってるんです?!」



1人でギャーギャー騒いでる昨日の女を置いて、もう1人の方はさっさと朝食を取りに行ってしまった。

それに続き、俺も朝食を取りに行くのに席を立った。

そして、俺ともう1人の女の方が戻って来た時、昨日の女が



「何で私だけ置いてったんですか?酷いじゃないですか!」


「「煩いから」」



その後半分涙目になりながら、ソイツも朝食を取りに行った。その間、



「…本当にすみません…。あの子、いつもこんな感じで…」



ずっとこうやって謝るから、寧ろこっちの方が申し訳なくなってきた。



「いや、良いよ。黙ってるよりかはまだマシ。」


「器が大きい方でよう御座いました…もしもあなたの気に障って首でも切られようものなら如何致しましょうと考えあぐねていた所でして…」


「は?そんな事するかよ?!危ねぇな…」


「…本当に優しい方なんですね…。夜翔様もきっと優しいお方なんでしょう…。」


「…まぁ、アイツは誰にだって優しいからな…。こんな状況で呼び出されてさえいなければ、きっと今頃お前らとも仲良くやってたのかもしれねぇな…。」


「ハイ、そうですね…。晴臣様も目を覚まされてからずっと寂しそうなお顔しか見ておりません…。貴方方の笑うお顔が見てみたいです…。」


「…俺、そんな顔してる?」


「ハイ…とても…。」


「そっか…だけど寂しいっていうよりか、今は急いで知識を集めなきゃいけない焦燥感の方が強いぜ?」


「…晴臣様は何故、そこまでして勉学なさるのですか?」


「ん?だって、夜翔が今目ぇ覚ましたとして、2人とも何も知らないままだったら、いざという時に大変だろ?」


「…」



…考え始めてしまった…。このまま話が長引きそうだから、少しずつ朝食を取りながら話を聞こうかな…。



モグモグ「「…」」



しかし、あの女まだ戻ってこないな…。どこまで取りに行ったんだか…。少し気になって先程のように話しかけてみる。



「なぁ、アイツどこまで朝食取りに行ってるんだ?」


「…?アイツとは…あ、コルの事ですか?コルならそろそろ自分の朝食補給場所から戻ってくると思いますが…。」


「補給場所?そんな所があるのか?」


「ハイ、私の場合は侍女長をやっている為場所が近いのですが、コルは最近配属されたばかりなので1番遠いんですよ…それよりも、私達はもしかして晴臣様に自己紹介してなかったりします?」


「あぁ…何もされてないけど…。」



女はその言葉を聞くや否やサァっと効果音がつきそうなくらいに顔が青ざめていった。何事だ?と思っていると、



「申し訳ありません!!私とした事が…!」



と凄い勢いでガバッと頭を下げられた。



「いや、今からでも別に構わないし、めっちゃ目立ってるから取り敢えず頭上げて。」


「本当に申し訳ありません!コルが帰って来次第すぐさま致しますので!!」


「わかった!わかったから!」



流石に大勢の人がいる中で謝られちゃ、俺でも困る。



「早く帰ってきてくれ…」



その後、コルバードが帰ってくるまで奇異の目で見られ続けた晴臣だった。(帰ってきたのは、コルバードの道草が終わった15分後だった…。)







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