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晴臣side:1日目の続き

今週2作目!まだまだ続きますよ!(°▽°)

夜翔が起きる前に、俺はこの世界の常識を知る事にした。

もし本当に異世界なら、言語も文化も俺らとは違う筈だ。

あの女はきっと耳のピアスを触ってるから、翻訳でもしてるんだろう。

調べるとしたら、手っ取り早く図書館にでも行くか。

でも、どこにあるかも存在するかも分からないからあの女に聞くことにした。



「なぁ、アンタ。ここに本ってあるか?」


「本…ですか?何か気になる事でも?」



不思議そうに首を傾げてる。本を読むのってこの世界じゃ、そんなに変な事か?

…この疑問は後で聞こう。今は取り敢えず本のありかについてだ。



「あぁ、この世界ってどうなんだって思ってな。」


「そういう事でしたら人に聞けば宜しいのでは?」


「全部知ってるって訳じゃないだろ?」


「…そう言われてみるとそうですね…。では父上に許可を貰えるか聞いてくるので、待っていて下さいね?」



そう俺に告げると、足早に部屋を出て行った…

そんなに大変な事なんだろうか…?

そういえば、前に少しでもやっとけと夜翔にこんな感じのマンガを借りたが、既に最初の方で分からなくて未だに読みきってないな…。

あの時、どれだけ読んでおけば良かったか…。

過去の自分を殴りたい…なんであの時テスト勉強に切り替えたんだ、俺は…。


過去の自分を呪ってたら、いつの間にかアイツが帰ってきてた。



「宜しいそうですよ!今から移動しますか?」


「あぁ、ありがとう」


「いえ、巻き込んだのはこちら側ですから。これくらいはさせて頂かなければなりません。」


「そうか…。」



俺とソイツはあまり会話が長続きせず、長〜い廊下をただ黙ってひたすら歩く。



スタスタ「「…。」」



何分くらい経ったんだろう…。もう10分くらい歩いてる気がする。

「ただ歩いてるって暇だなぁ…。浮いたり出来たら楽なんだろうけどさ…。」

そんな事を心の中で念じた瞬間、脚が浮いてしまった。



「(これは…内緒にしておいた方が良さそうだな…)」



そして、心の中で「元に戻れ」と念じたら脚が床についた。

「…変なの。」

それから本がある部屋につくまで考えながら暫く歩くと、ピタッと前を歩く女が脚を止めた。



「ここが図書館です、奥には閲覧禁止の場所がありますのでそこには入らないようにと。」


「そこには何があるんだ?」


「禁止した魔法具の使用方法だったり、男のロマン?とやらが封印されているらしいです。まぁ、見つける前に防御壁があってそこを通り抜けられないと入れないそうです。」


「あぁ…了解。(察し)」



この世界にきて、初めてこの家の家主が少し可哀想に思った瞬間だった。



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