15.StrategYー甘いワナ2ー
また中途半端な書き方ですいません(>_<)
◆◆◆25
「何言ってんだっ
ふざけんなっ」
「落ち着いてください。
真面目な話ですから」
瑞ノ江は柳川を横目に
立ち上がると、
全員を見渡せる真っ正面の椅子に座った。
「聞き込みをして判ったことがあるんです。
だから罠をかけましょう、犯人に。」
一同、呆然とした。
何を言っているのか
理解できない。
頭が可笑しくなったのか?瑞ノ江一也は。
「何が判ったんだ?」
「今から全部話す。
だからそう、怒るなよ、
長篠コージくん」
くくくと微かに笑うと、
小さな紙切れを取り出した。
「これは美術室で見つけたものだ。
清水美智子のパレットの隅に置いてあった。」
「えっ…」
今まで黙っていた綾乃が
驚いて、声を漏らした。
「だって…
美術室には…」
--私のせいでいられなかったでしょ…?--
「俺だぜ?文無月。
ちょっといりゃぁ気づく。
で、この絵には気になるもんが描いてあったんで、借りて来た」
事実を言わせてもらえば、盗んで来たのである。
『生徒会長なのに…』
という突っ込みはこのさいお手柔らかにして頂きたい…。
「見てくれ。
イタズラ写真にそっくりだろ?」
確かにそこには
少女と校舎らしき建物、
それに
「メッセ」と書かれた隣にアルファベットが描いてあった。
まるで
イタズラ写真の下書きの
ようなものだった。
「本当ね…だけどなぜ…?」
「わかんねぇ。
だから近藤にこれを調べてほしい。」
疑問をぶつけた後に
いきなり依頼…。
里奈はきょとんと瞳を落とした。
「あっあたしが…?」
「そうだ。
お前にこれを調べてもらう。」
「まっ待ちなさいよ。
なんであたしが?
綾でも、コージでも
いいじゃない。」
「駄目だ。
お前にやってもらう。
女子がヤバいもん持ってて男子に話すか?
話すわけねぇーだろ。
文無月は美術室で
ちょっとやらかしたから、調べられない。
つぅーか美術室、立ち入り禁止!」
早口で捲し立てる瑞ノ江に里奈は何も言えなかった。
たくさん方が読んでくださって、作者は嬉しい限りです。これからもお願い致します!感想&評価お待ちしています。