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11.FeelingSー彼女のナミダー

とうとう12話!!だいぶ主旨がずれてますが、どうにかなるでしょう…(^_^;)

◆◆◆18







ーーーあや…ちゃん…ぼくは君がだいすきだよ…ーーー










「みずのえ…みずのえ…」



瞳から溢れる涙を拭い、懸命に彼の名を呼ぶ。呼びながら震える指で携帯に番号を入れ、ショートしそうな頭を必死に奮い立たせて警察に連絡を入れた。



「助けてください…友達が…友達…が…死にそうなんです…」



そして泣き崩れる美葉を片隅に、彼女はぎゅっと瑞ノ江を抱きしめた。



「死なないで…お願い…」



◆◆◆19



その後のことを綾乃はほとんど覚えていない。

恐ろしくて恐ろしくて、その場に座り込んでしまったのだ。

目が覚めたときには病院で、回りには不安げな顔をした警察や教師、友達が自分を見つめていた。



「えっ…?」



警察に発見されたとき彼女は動転していて、彼を離さなかったという。

強く抱きしめて泣き崩れていた。



ーーー殺さないで…ーーー



ーーー連れて行かないで…ーーー



ーー私を置いていかないで…ーー



何度も何度も同じことを呟き、怯えた眼差しを警察に向けて彼を抱きしめていた。

いくら警察が説得しても彼を離さない。時と共に彼の呼吸は衰退していく…

業を煮やした警察は彼女に軽い麻酔剤を飲ませ、彼と共に病院に運んだ。

そのため目覚めたとき彼女は病院のベッドの上で横たわっていたわけだ。

それから被害者の瑞ノ江は軽い手術を受け、順調に回復していった。2ヶ月学校を休学したが、学校側が「急な留学」とし、生徒に不信感を抱かれることはなかった。


加害者の美葉は事情聴取のため警察に連行され、三年間少年院で過ごした。

本来ならば世間に公表されるべき事件であったが、弁護士である美葉の両親と被害者である瑞ノ江の強い要望により、この事件は闇に葬られていった。もちろん生徒には瑞ノ江同様、

「急な留学」と伝えられ瑞ノ江、綾乃、学校関係者以外誰もこの事件について知る者はいなかった。




ーーなんで…美葉先輩を守ったの…?ーー



瑞ノ江が回復してから綾乃は恐る恐るこんなことを問いただした。



ーー美葉の将来がなくなるだろ?ーー



問いただす綾乃に瑞ノ江はそう言って微笑み、これでいいのだとゆっくりと呟いた。


最後に。

綾乃は退院してから、所属していた美術部を辞めた。つまり美葉との関わりを絶縁したのだ。



ー先輩…私は先輩が大嫌いです…ー



一粒の涙がぽとりと落ちた。

あ゛ぁ…多々文の繋がりが可笑しいですね〜…素人なんで許してください^_^;感想&評価お待ちしてます。

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