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00.The beginninGー発端ー

初投稿です。

まだまだ新米ですが、一生懸命書くのでぜひ読んでください。(^0^)

「私は・・・私は間違っていない!」


と、その少女は叫ぶように言った。


「間違っているのはあなたたちよ!」


そして、激しく体を震わせると、大きく息を吸い込みーーそれからふと微笑んだ。


『さよなら・・・ナツミ・・・』


風の音でかき消されるほどの微かな声で呟いた。


悲壮と愛情のこもった美しい声で。


それから硝子が割れるように体を崩し、壊れた人形のように瞳を閉じた。


「畜生!」


と、彼は言った。「あいつのせいだ!」


少女は死んだのだ。


その口元から見て、麻薬か何か・・・毒性のある薬品を飲んだのだろう。

青白いほほに真っ赤な血の泡が滴っている。


「畜生!」


震える体で少年は少女を抱きしめた。

ゴムのようにだらんと垂れた冷えた体をできるだけ強く・・・強く・・・



1975年 09月 09日


清穣学園高等部二年

朝倉奈々子死亡。


死亡推定時刻 午後3時58分。

死因 青酸カリによる急性中毒。

・・・・発見者 赤島健氏

清穣学園高等部二年

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