俺はエッチだ
レベルが一気に20まで上がっている。
チビ狼も18まで来ている。
マルスさんたちは二人とも23。
猿洞窟の猿はすばやさの面ではゴブリン以上、魔法やスキルの多彩さは狼以上、と言えば強そうだが逆から見ればすばやさで狼に負け、スキルでゴブリンに負けるどっちつかずのモンスターだった。
ここにも大ボスが出現していた。
猿王、余裕だと思って突っ込んだがなかなかどうして。
HPを25%削ったところで小猿を30匹を召喚した。
ダイアナさんには範囲スキルがあるがクールタイムが長くそれほどの威力も無い。
マルスさんにもさすがにこれだけ大量の攻撃には耐えれない。
結局俺がボスのターゲットを代わって受けて、そのあいだに小猿をマルスさんが離れたところにひきつけてみんなで倒す作戦にした。
猿王は6本の腕に刀を持ち振り回す。
たぶんかすれば俺は消し飛ぶ。
「おまたせ」
戻ってきたマルスさんにターゲットを渡す。
俺では維持しきれない。
猿王のHPが半分になったときまた子ザルが40匹召喚された。
「タゲ持って逃げるからマホはヒール、狼は小猿、ダイアナはボスたのむ」
「OK」「ラジャ」
マルスがボスの周りを小猿を連れて周回するしそれをチビ狼が追いかける。
ときどきヘイトを稼いでボスのターゲット維持をしなくてはならないので瞬間的に足を止めるマルスさんに攻撃が集中する。
その減ったHPを俺が回復。
小猿が減りきらないうちにまた50匹追加。
「クールタイム終了、小猿は私が逃げる。先ボスやって」
一本の矢がシャワーのように猿達に降り注ぎダイアナさんが代わりに走り出す。
走る速さはダイアナさんのほうが速く猿は追いつけない。
ボスのHPが残り3%のとき、猿が大きく地面を踏みしめおれのHPが全て吹っ飛んだ。
「マホちゃん復活させるからリスタしないで」
”ダイアナがアイテムを使って復活させようとしていますYes or No”
大急ぎでYesを押して3秒後にボスは倒れた。
「間に合った~。ありがとうございます」
「おつかれさん」
「おつかれ~。」
二人ともまたレジェンド防具の箱を出していた
マルスさんはまた箱が2個でプレートメイルの上半身と下半身を、ダイアナさんも2個でレザーのスカートと靴それからユニーク武器。
やっと俺も出たレジェンド武器の箱とユニーク防具。
「へぇ、エッチな下着ね、ちょっとつけて見せてくれ」
さっそくユニーク武器のピコピコハンマーで殴られていた。
【ピコピコハンマー】場所状態を選ばずプレイヤーを攻撃し、一のダメージを与えることが出来る。ただしPKにはならない。
【エッチな下着】一度モンスターにターゲットされると最後まで外れなくなる。ただし、マップから外れた場合は例外とする。