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end of the world  作者: 言の葉
1/1

世界は終わるらしい

目が覚めてベッドから降り、トイレで用を足し

洗面所で顔を洗って歯を磨いて、茶の間へ。


最初に見たのは呆然とした顔の母だった。


母はテレビのニュースに釘付けになっていた。



「今年の冬」「遅ければ来年の春辺り」

「世界は終わるとの情報が」「原因はブラックホールの原因不明の接近で」「今も地球に近付き」「助からない」「―――――――……」






母を適当に慰め朝食を食べる。


あんな世界終了のお知らせなんかどうだっていい。



僕には世界なんて、家の中でしかない。


母が苦しむ理由だってわからない。


いつも勤めに行くのが辛いとか言ってるのに、

世界が終われば辛い思いしなくていいのに。




母「葵……外には出ないの?」


葵「出るわけないだろ。」



母の表情が沈む。



母「でも…」


葵「母さんやめてくれ。…僕はもう傷付くのは嫌なんだ」


母「葵…」



ごちそうさまでした。

食器を流し台に置き、さっさと茶の間を出る。


母さんには悪いけど、僕は世界が終わったって

家の外に出る気はない。



外は、僕の敵しかいないんだ。

敵と傍観者と…赤の他人。



赤…といえば、あの子は今どうしてるんだろう。

僕が好きになったあの子。

優しくて、かわいくて……僕みたいな奴とは

似合わない。そんな子。



…嫌な事を思い出す。


ネットで動画を見よう。それはそれは面白い動画を。





殺風景な部屋にパソコンの光りが灯った。





田畑 葵 男


18歳の無職。小学校、中学校時代に受けた

いじめが原因で不登校に。

以来家の外へ出ようとしない。

何事にも無関心で、ネットの世界に閉じ籠る。

イメージは黒髪の少し小柄な男性くらいで。



このお話はシリーズ物で書こうと思います。

世界が終わると知り、残された時間をどう生きるか。

それを様々なキャラクターで描ければ、と

思います。今回の主人公は葵でした。


次回にご期待頂けると幸いです。

それでは。

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