亜人説明
完全にこのシーン入れ忘れてました。うん、意味わかんないっすよね。亜人ってなんだよ(哲学)。
世の中には聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ということわざがある。世の中には知らないことの方が罪なのだ。故にお母さんやお父さんに子供がどこから来るのかを聞くのは間違いではないのだ。
「亜人ってなに?」
「なんだよ、特徴は合ってたから完全に知っていると思ってた。というか知らないのに依頼を受けたのかよ」
そりゃあ亜人って聞いたらなんか俺の股間がピクピクしたので、これは俺の天啓なのではと思ったわけですよ。そりゃあ股間に勝る直感なしと昔の偉い人も言ってた。
「亜人、それは初代魔王と戦ったときに我ら人間と一緒に戦った同士であり、伝説の存在よ。というか授業でやったわよ?」
ふむ、歴史は難しいね! 人々の生きた証しが歴史というが、今生きている人間が理解出来ない俺には、昔の人の営みが分かるわけがないのだ。うん、思考停止って素晴らしいね!
「伝説ってことは、いないってことか?」
「そう言い伝えられてるってだけよ。誰も見たことはないのよ」
ああ、居たらいいなって話か。でもあの糞爺の感じだとなんか居るのを確信しているような気がしたが。まぁ良いか、居れば居るで良いし、居なけりゃ居ないであの爺を殴れるし損はない。損しかしてない気がする。
「だからこそこの依頼は不思議なのよね。そんな眉唾ものに私たちを連れ出すなんて」
一応、俺たちも軍団、冒険者達の中でも最強の一角を担っているのだ。自分で言うと何か変だが、事実なのでしょうがない。べぇ、強すぎてマジべぇわ。
「伝説を追い求めるそれってなんかロマンじゃない?」
「流石分かってる。分かりすぎてキモいわ」
「あら酷、キモイって気持ちが悪いってことよね。気持ちの問題なんだからなんとかしなさいよ」
確かに気持ちが悪いって事は別に病気ではないよな? 気持ちの問題なのでなんとかなるのか? 確か
になんかそういう言われ方をすると気持ちが悪いということが甘えに思えてきた。
「俺の気持ちは移り気なんだよ。俺ですらどうにもならん」
「なんとも不便な体ね。不便すぎて逆にあなたがキモいわ」
ひどいものだ。人の欠点を馬鹿にする人間に碌な奴はいないのだ。故に俺は碌な奴ではない。
「でも、いきなりだな復活が近いとか訳のわからんことも言ってたし」
「それについても謎よね」
「真実はいつも一つという名言があるが、世の中そんなに上手くいかないんだよね」
真実がいつも一つなら俺もここまでぶっ壊れた人間にはならないだろう。世の中には答えの出ない問もあるのだ。むしろ答えが出ない方が当たり前なのだ。故に、答えを探すのは無意味なのだ。
「爺さん、なんか知ってるか?」
「はっはっは」
「よし、分かった」
うん、爺さんはいつも通りで今日も平和です。
「まぁ、考えたってしょうがない。あの爺が必要な事以外を俺たちに依頼するわけないしな。先のことを考えるのは苦手なので、行き当たりバッタリで頑張りましょう」
「はぁ、それに付き合わされる俺たち身にもなれよ」
「知りません。人の気持ちを考慮できるほど大人ではないのです」
「大人になっても考慮できないと思うわね、あなたの場合」
「酷いなぁ、きっと俺が大人になったらみんなの幸せを願う、素晴らしい人間になると思います」
「自分ですら信じられてないじゃない。まぁ私たちにとって自分ほど信じられないものもないのよね」
確かにアオさんの言うとおりなのです。我々にとって、いつ何時も己との戦いなのです。故に自分に負けると……特に何もないね。
「まぁどうせ探しには行かなくちゃいけないし、どっちにしろ頑張るしかないのさ」
どっちいしろやるしかないので、やるだけなので。決して亜人にあんなことやこんなことをしたいわけではないのです。よし頑張りますぞ。




