第二章 管理者編 第三話 浮遊城2
城内を簡単に説明しよう。
1階、玄関であるホールと、門の管理室兼、受け付け。
右に応接室。左に倉庫。
2階、右側の階段を上がった先に食堂。その奥に厨房と食料庫。
左側の階段を上がった先に複数の客室。
3階、エレベーターで階移動。温度管理された快適な庭、プール、巨大な風呂場。
4階、マスタールーム。(管理者のみ入室可)
5階、沢山のメイド型オートマタ、執事型オートマタ、戦闘用オートマタ。(管理者のみ入室可)
最上階、コントロールルーム。(管理者のみ入室可)
この城の最も反則的なところは、水道と下水、食料庫と厨房、トイレだ。
蛇口をひねれば水が出るし、風呂はお湯に切り替え可能。各部屋にあるトイレも水洗。
厨房は、薪ではなくソーラーパネルを使った、電気。
食料庫には食材が多数。
豊富な種類で食材は無限。使ったそばから、元通り。
どういう原理か、全くわからない。
(神様、家じゃなくて浮遊城で、しかもこの浮遊城、チート満載ですよ。)
ユウト・サトウが前世の様な、”自堕落な生活”を避ける為にまずおこなったのが、この世界の常識に慣れる事だった。
この世界の知識については産まれたばかりの赤ん坊と、さして変わらないユウト。
その為の、魔法・武術のお勉強タイムだ。まるまる1年を使い何とか生活に慣れていった。
《魔法》は、初期からあった『創造魔法』についての座学から始まり、魔物との戦闘で役立つ『属性魔法』の使用方法、生活に適した『生活魔法』の安定使用、無詠唱のマスター、新しい魔法の開発、など多岐に渡り、《武術》は、生物の身体の構造から始まる座学、殺す為・気絶させる為にはどこを狙えば確実か、身動きを取れなくするにはどの関節をおさえれば良いか、剣やこの世界にはない銃の扱い方も進めた。
更に、スキルの確認とスキルを最大限いかす戦い方も模索した。
冒険者として生活していく為に森での実践訓練を2ヶ月実施。
罠の危険性、見張りの大切さ、暗い中での戦闘、お金の計算、マナーや暗黙のルールなどなど…。
ユウトがお勉強タイムを始めた頃、浮遊城の近くの大陸ではーー
ちょっとした混乱が起こっていた。
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