第二章 管理者編 第一話 転生
深い森の中で、12歳という少年の姿が麻の上下服を着込み、大木の根元にもたれて眠っていた。
目を擦りながら起きた彼は、意識がまだ朦朧としているのか、キョロキョロと辺りの様子を窺う。
「森?大きい木だな…」
腰にはポーチがあり、当面の必要なものが入ったマジックバッグになっているようだ。
視界の左斜め上に、時計。
その隣に、緑の体力ゲージと紫の魔力ゲージ、黄のスタミナゲージ。
左斜め下に、設定アイコン。
右斜め上に、四角いマップ。
右斜め下に、《詳細》と書かれたアイコン。
《詳細》を頭の中で念じると、一覧が右下に出る。
《ステータス》を見つけたので念じてみる。
シュッと出る、ステータスボード。
《ステータス》
名前:ユウト・サトウ
年齢:12歳
魔法:創造魔法
スキル:言語理解、鑑定、アイテムボックス、身体強化、気配察知、全耐性(極)、武術(極)、体術(極)、全自動回復(極)
固有スキル:不老不死
称号:『落ちこぼれニート』『転生者』『浮遊城の管理者』
加護:『創造神の加護』
「神様は僕の要望を全部叶えてくれたんだな……ん?なんだこれ…『浮遊城の管理者』?」
すると、説明が出る。
『浮遊城の管理者。空に浮かぶ城の管理者。星を丸ごと圧縮した様な広大な海と大地。中央に巨大な城があり、悪しき者と魔物を常に寄せ付けない結界に守られている。浮遊城も魔法・物理耐性の結界で常に守られている。』
(んん???)
僕は、まっすぐ全力で走る。
数分後…
僕は崖にいる。
目の前には青い海。
空には、空想上の生物の頂点であるドラゴン。
海の先に目を凝らして見ると、雲らしき白いモコモコが見える…。
マップを念じ、縮小!
開いた口が塞がらないとは、今まさにこの状態の事を言うに違いない。
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