4/17
第一章 罪人編 第四話 死後そして…
耳元で風の音が聞こえる。
落ちている。物凄く速く落ちている。
どこまで落ちるのかはわからない。
瞼を開けると真っ暗だ。本当に瞼を開けたのか、一瞬わからないほどに。
漆黒の黒ーー
それ以上の表現が出来ない程の黒。
『君はどうしたい?』
頭に響く様な誰かの声が聞こえる。
夢でも幻でもいい…僕は…
「やり直したい」
『ようこそ。アリディーテアの天界へ、名も無き魂よ』
暗闇を落ちていたハズなのに、声が聞こえた後の瞬きで、場所が変わっていた。
目の前には、目鼻がなく口だけの人型の何か。
(後光が凄い。)
『君には選択肢が3つある。』
『1つ目、このまま地獄に行く。』
(ん?)
『2つ目、魂の消滅。』
(んん??)
『3つ目、異世界転生。』
『「…………」』
「いや、選択の余地なし!!」
僕の異世界転生が、決定した。
「続きが気になる!」と思った方は是非、
ブックマーク、評価をよろしくお願いします!