第一章 罪人編 第三話 プロローグ3
「欲しかったから」
そう言うと、お母さんが僕の頬を叩いた。
そして壁に頭を打ち、意識を失った。
起きたら知らない天井。
窓から見える太陽。
病院のベットの上。
頭には包帯。
起きようとしたら、頭に痛みが走った。
次の日、私服の警察官が来た。
お母さんが僕を叩いて、壁に頭を打って血を流し病院に運ばれ、お母さんが傷害罪で現行犯逮捕になったと聞いた。
それでも僕がした万引きは消えない。
未成年で初犯だったので、逮捕には至らなかった。
中学生時代で、再犯。
窃盗だ。
「イジメられたくなかったら、盗って来い」そう、脅された。
よくあるイジメ。盗ってもイジメ。よく知る悪循環だ。
だから、警察署に行った。
イジメてた子らも全員逮捕。
僕も逮捕。
高校に入る前、親の離婚があって、引越しして高校生になったけど、イジメが怖くて不登校になり、退学した。
お父さんは朝から夜遅くまで働いていた。
でも僕は何もせず家でゴロゴロダラダラ。
お父さんとは中学卒業以降、話してない。
成人して、『略式起訴』を言い渡された。
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