冬は家畜たちの繁殖の季節だな
さて、秋冬に入ると春の出産のためにヤギやイノシシは繁殖期に入る。
狼の場合は性的に成熟するには2年ほどかかるのでこの冬は繁殖行為はしないが、やはり繁殖期は冬だ。
まずヤギは秋になると繁殖期に入り、妊娠の期間は約150日(約5か月)程度。
新芽が出てくるころに、仔ヤギは生まれてくることになる。
仔ヤギが生まれれば母ヤギは母乳を出すようになるが、母乳が出る期間は3か月くらい、ただし搾乳してやれば長いと2年くらい続くらしいが、基本的には仔ヤギが母乳を飲みにきたら、飲まないように軽く角でつついて近づかせない行動をとることがおおいらしい。
もっとも仔ヤギが草を食みはじめてからも、母乳を飲み続けていると、母ヤギの体は仔ヤギからの需要に対応するようにできているようでそのあたりはなれとか性格の違いもあるらしいが。
そしてイノシシは冬が繁殖期なのだが繁殖期のイノシシの雄は、発情した雌を捜して活発に徘徊し、発情した雌に出会うと、その雌に寄り添って他の雄を近づけまいとし、最終的にはより体の大きな強い雄が雌を獲得するが、雌の発情は約3日で終わり、交尾を終えた雄は次の発情雌を捜して再び移動していく。
なので一緒に育ってきた猪のうち雄二頭はいなくなっていてその代わりに、山の中のほかの雄がやってきているようだ。
体が大きく強い雄は複数の雌と交尾ができるが、体が小さく弱い雄はほかの雄に追い散らされて交尾できなかったりもするが、それも成体になったときに生き延びるために必要なことであれば、仕方がないことだ。
妊娠期間は約4か月なので出産は春から初夏くらいだな。
俺もマオとその子供二人と同居しているから……というのはちょっとあれだよな。
もっとも寒くなってきたことや、もともと寝台が狭いこともあって、俺たちは寝台を一緒にし寄り添いあうように寝ていたりもするが、そもそも男同士の友人が同じ寝台で隣り合って寝ることも珍しくはないのだが。
むろん、それは男色的な意味では無く、信頼の証と言った方がいいだろう
まあ、男ばかりでいたときも、酒かっくらっては馬鹿みたいに笑って過ごしていたし、そういうのも決して悪くなかった。
仲間たちがここから立ち去ったあともそれはそれで気楽であった。
しかし、女子供が一緒にいる生活というのは何というか華というか、温かみのようなものがある。
何だかんだで、二人の子供たちも、少しずつ俺になついてきてくれたみたいだし、まあ焦ることもないだろうな。




