Prologue
初めましてMr....です。
元々、この作品は創作サイト、ハーメルンさんの方でもあげているものなのです。さらに多くの人に見ていただいて、今後の制作に活かすため感想、指摘、頂けたら幸いですが、まずは皆さんに楽しんで貰える作品にしていきますので、よろしくお願いします。
Prologue.
貴方は誰かを愛したことがありますか?
胸が締め付けられ、息が苦しくなり、少しずつ早くなっていく鼓動が全身に真っ赤な命の流動を巡らせて、生きている、愛していると。
愛とは、人間の根源的感情。全人類において普遍的であり、人格的な交わり。あるいは人格以外との交わりを可能にする力。
それは、神のように優しく、暖かく、心が清らかな光に包まれ、幸福な時を、其の人と過ごすことで、人と人の精神と肉体を繋げる、人間のあるべき姿を示してくれる。
しかし人は時に、悪魔のような狂気に取り憑かれ、愛欲しさ故に孤独を憎しみ、肉体な快楽に愛を感じ求め、愛が愛を葬る猟奇的な感情を、心の闇を顕にしてしまう。
貴方は愛する人に貴方の愛を伝えられていますか?
欲するものは与えてこそなのです。
清き魂よ健全であれ。
では、貴方は、
「殺したいほど誰かを愛したことがありますか?」
貴方の狂気は、まだ眠っているだけで起こしてしまわないように鎖で縛り付けていませんか?
いいではありませんか。
憎しみでなく、愛を伝えられるのですから。
そう、それもまた愛。
欲するなら与えてこそ、なのです。
貴方が御自身の愛と向き合った先に、幸があらんことを。