彼女たちのこと。あるいは人物紹介。
ブックマークやポイント評価、ありがとうございます。
区切りがついたので、ネタバレ含みの人物紹介です。
人物紹介なので、ランキングなどには不参加です。
【セオドア・エアルドレッド】
主人公。
某少女漫画に転生したものの記憶を思い出した時には既に遅し。約束されたバッドエンド目指すしかない事態に。
尚、少女漫画の主人公は姉のほう。
・思い出す前
色々引っかかりを覚えながらも素直に優しく元気に育つ。前世の記憶がちょいちょい顔を出していたのか謎の発想や謎の言葉が出ることも。
美少女でも地元ではおてんば娘として知られ、みんなの妹扱いであった。その結果、男女のことはぜんっぜんわからず。
綺麗にすることは好きだったので追求したら、学院で目立つことに。
そして、王子に目をつけられる。
半年ほど一線を越えないようご機嫌を取り続けるも敗北。
力尽きた。
・思い出した後
前世はそれなりの歳だったと思われる。
乙女ゲーもギャルゲーも大人なゲームも嗜む方だった。そんな知識を駆使して戦って全力逃亡を果たした。
小悪魔無邪気を目指しつつ、空気読めない的に王子と側近を比較したり、二人きりになってみたりと不和の種をまいておいた。
姉の元婚約者に対しては大変悪いことをしたと思っている。
しかし、ストーカーかと思う異国の王子の所行から考えれば、最終的に結婚できたかは怪しいと思っている。
・辺境後
某お嬢様のお宅で部屋付きメイドに就任。知った顔にあって戦慄する。
【ソニア・エアルドレッド】
主人公の姉。
某漫画の主人公。約束されたハッピーエンドに至る、はず。
地味ではあるが、真面目に学び、礼儀作法も良く、人間関係に綻びはなかった。妹が入学し、奔放な妹に苦言を呈し、淑女としての振る舞いを諭すが無視される。
逆に嫌味を言われるようになり、段々と疎遠に。
婚約者と結婚するつもりだったが、学院を卒業のパーティで婚約破棄される。
そして、そのまま異国の王子に求婚され現在同居中。
実は美少女。
父親に構われなかったと思い込んでいるが、妹の方がよほど放置だということには気がついていなかった。
色々な男性に興味を持たれていたものの領地のために学ぶことを優先していたため、無視。婚約者がいると断ることもあるものの婚約者への本人からの接触は少なめ。
妹の死によって和解の機会をなくし、落ち込むも異国へ元気に旅立って行きました。
【アーロン・レイクス】
ソニアの元婚約者。
二人に対しては淡い気持ちが淡いままに育たずここに至った。
婚約破棄については後悔していない。家も別にどうでも良くなった。
色々あって、某ご令嬢宅に雇われました。
セオドアに対して負い目を感じている。
【ルシアン】
第三王子。第一子、第二子までは家名を名乗れるが、それ以下は名前のみ。名前のみの場合は臣下に降嫁するか、新しい家をたてるか、公爵家を継ぐかのどれかが確定している。
緩く波打った金髪を肩で切りそろえ、緑の瞳はややたれぎみ。優しげな風貌とは裏腹に笑顔なのに感情が見えないタイプ。
王子として国家の維持を優先させるように教育されている。
幼い頃より学院で学ぶことは叩き込まれ、それを越えることを要求される。王族は優れているという印象を損なうことを嫌う。
女遊びが激しいわけではなく、近づいてくるモノで遊んでいる感覚。
同じヒトとしてみているかも怪しい。
セオドアは珍しく彼から近づきはまる。悪意には敏感なくせに好意を疑うことをしない。少しでも裏切られたと思ったら即切り捨て。
セオドアにはすごく好かれていると思っている。
手元から失ったことにより、より幻のセオドア像に踊らされる。
【シャノン・アッシュベリー】
侯爵令嬢。転生者その2。第三王子の婚約者。
縦ロールは卒業済み。
現代日本的感覚なので、貴族の感覚が完全には理解出来ない。ここが某少女漫画に類似した世界とは知らない。
セオドアのことを王子から助けられなかったことを後悔している。
もっとも介入した場合、排除されるのは彼女の方であったのだろうけど。
王子たちへのざまぁを画策する過激派。
両親と兄と弟がいるがそこそこ家族仲は良好。ご家族的には婚約破棄したいなーと思っている。
【シルヴェリオ・イルミナーティ】
異国の王子。現王の孫であり、王位継承権を有している。父親である王太子が既に亡くなっているため、現在王太子が未確定。
王太子が未確定のため兄弟同士で暗殺者を送りあうことも珍しくない。
そのため、寝台に知らんヤツがいればそりゃ牢獄に放り込む。
両国間の友好という名の人質交換の結果、留学していた。学院にいる期間も過ぎたので帰還予定ではあった。
婚約者がいると知りながらソニアに思いを寄せていた。それなりにソニアに好意を示していたのだが、なんとなくスルーされている。若干不憫。
結局、セオドアの処分に困った王子たちと結託する形でソニアの婚約を白紙にする。
辺境で面会後はソニアのためでもあるので、困った事があったら助けるつもりはそれなりにある。
セオドアの死亡連絡に大爆笑して側近に心配される。
名も無き側近
【ボールドウィン・ガルブレイス】
近衛騎士。第三王子付き筆頭。乳兄弟でもある。
王子至上主義者。
【クラレンス・ヘイリー】
財務卿の子息であり、財務官見習い。
王族の財産管理のためつけられている。
王子のことはわりとどうでもよい。
【デール・イシャーウッド】
式典官。
王子が出席する公式、非公式の行事を管理する。
王子を飾り付け、よく見えるようにすることに腐心する。
【イーデン・ジェファーズ】
魔術師筆頭の子息であり、魔術師。
魔術的な害より王子を守る障壁であり、報復手段である。
王子に心酔している。
【フェリックス・カヴァナー】
学院教師。
王子がつつがなく生活できるように気を配る担当。
野心家であり、王子を使って学院内の勢力拡大を狙う。
【修道院長】
誰も名前を知らない辺境の主。
数百年前から修道院長で、おそらくこの先もずっとそうである。
特徴がないのが特徴のような中肉中背の青年。万年25才。青みを帯びた黒髪と黒のように濃い赤い目が印象に残りそうなのに普通という印象しか持たれない。
その正体は神が戯れに作った生物。聖域の守護者であり、ヒトの越えるべき壁として用意されていたが、生息している場所が悪すぎて挑戦者ゼロ。
本性は山猫である。えげつないくらいに強い。
趣味は貴金属などのキラキラ集め。実はキラキラしている人間も好き。
【ザカリー・エアルドレッド】
エアルドレッド家当主であり、ソニア、セオドアの父。
妻を溺愛していいたため、妻に似たソニアを無自覚に溺愛し、妻の死の原因になったセオドアを無意識に疎んじている。
優秀な弟がありなにかと比較されて育った故か、セオドアの方がソニアより優秀である片鱗でもあればそれを取り上げてしまう。
そんなことをしなくても良いと笑顔で取り上げ、他のモノを与えるがそれもこなすと何もさせなくなる。
セオドアが察して、ある程度したら放棄するように振る舞うようになる元凶。結果、ソニアが何でもすぐに放棄する手がかかる妹と思い込む要因になる。
外に嫁いだ妹がいるがその点を口出しし、出入り禁止となる。
最初から最後まで、セオドアには迷惑をかけられたと思っており、領地を返上することになったのもそのせいだと信じている。
最後はソニアと一緒に異国へ旅立つ。