表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

第八項 【中域へ】

前半茶番多めです

というか最後にしか中域要素ありません

あと若干中途半端感あります。


「.........ゔぅ、んぁ?」


「!?、お兄ちゃん!!」


目の前に誰かいるらしい。


視界がはっきりして、目の前にリカリオンの涙で潤んだ顔が見えた、手には濡らしたタオルが握られておりコブを冷やしてくれていたみたいだ。

まぁ、元凶はこいつなのだが…


「あ、あぁ...大丈夫」


とりあえず起きなければ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「で?なにか言い訳は?」


おぉ、怖...

俺が起きるとスコットさんはリカリオンを平和的(物理)に正座させ、ついでに引率をサボってたベルセルを地面に埋めて説教を始めた。


「えーとね、出発前にリーダーからLv.1なのにおんぼろナイフでアッシュハウンドの群れから生き残った奴がいるんだって聞いたんだよ。そんでね、そんなに強いなら手合わせしたいなぁなんてつい.....アハハ」


「ついってお前戦闘狂じゃねんだからよ…」


全く、恐ろしい童女だよ。

というよりリカリオンをユウタに嗾けたのはやはりベルセルだったようだ。

もうこのおっさん埋めて帰った方が良いのではなかろうか?世のために、いや本気で。


「ゆ、ユウタ?ユウタくーん?

なんでゴミを見るような目でこっちみてんだ?」


「「...........................」」


「え?スコットまで!?なんだよ、みんなして!?」


.........探索が遅れてしまっているので冗談もこれくらいにしておこうかな、うん


「ユウタ君すまなかった。ほらリカリオン謝罪しろ。」


「ごめんなさい、お兄ちゃん...」


「え?あ、あぁ気にすんな...」


スコットさんはそんな俺たちを見てうんうんと満足そうにしている。


「それでは探索を再開することにしよう、メンバーの確認が済んだチームから進んでくれ、ここからの探索に不安があるメンバーがいる場合はここで待機、帰還術式の管理を頼む!」」


スコットさんの号令で全体が動き始めた。


「...あのスコットさん、おっs...ベルセルさんは?」


ベルセルはまだ埋められたままになっている。


スコットがあまりにも自然に置いていこうとするので、つい地面に埋まったままのベルセルを指差してどうするのか聞いてしまった。


「それでこそ俺の兄弟だ!!俺は分かってたぜー」


うわ調子乗ってる...

スコットさんはこめかみに手を当ててため息をついてから俺に「ほんとにいいのか?」って顔してる、正直埋めておきたいけど... 一応こんなでも恩人なんだよな。


「何やってんだリーダー?」


そんな事を考えているとリカリオンがベルセルに声をかけた。


「あー?なぁリカリオンよー、ユータは許してくれてるしもういーよなぁ?」


「ボクはなんでリーダーは素直に埋まってんだろって思ってたゾ?」


「いやそれはケジメってやつだよ、俺なりに反省してみたの」


よっとかけ声を出してなんでもないように穴から出てきた。

.........顎の辺りまで埋まってたよな?


「よし!ユータ悪かったな、一応研修も兼ねてるからお前がどの程度できるか知りたかったんだよ。 この先の中域はお前も知っている通り、魔物たちの量も質も違うから俺もキチンと仕事をするさ」


ベルセルはユウタの方を向くとふざけた態度を改め、真面目な顔で頭を下げた。

くそぅ...急にそんなことされたら怒るに怒れないじゃないか…


「...おっさんにも考えがあったならいいんだよ、それにおっさんには一度助けて貰ってしな」


ちょっと照れくさいが俺らは握手してこの件を終わらせた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さぁ、お前ら!ここから先は中域、さっきまでとは違う冗談抜きの世界だ!

敵の強さは桁違い!取れる宝も桁違い!

ハイリスク、ハイリターン!

名声とお宝が待ってるぜーーッヒャッホーーー!!!!」

「「「「ホーーー!!」」」」


やたらテンションの高いベルセルとリカリオン班の人たちが雄叫びをあげると周りの気分も最高潮に、アリムは解るがリーンもノるとは思わかなかった。


「それでは探索再開です。中域からは異常時に備えて帰還の札と交わしの指輪を配布したので責任者は必ず各自に持たせといてください。それではご武運を」


スコットが前に出て改めて再開を宣言し、俺たちは中域へと足を踏み入れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


中域の雰囲気は最初に想像した遺跡の内部の造りだった。


要は空間がねじ曲がっていて上を見れば空があったりだとか、下を見れば溶岩だったなんてことはなく、普通の、そう、ごく普通の遺跡の内部の風景が広がっていた。


強いて変な所をあげるなら、暗すぎず明るすぎない絶妙な光量を放つ苔が至る所に生えていることだろうか?


ベルセルは宣言通り俺たちに魔物との戦闘のレクチャーをしながら探索をしてくれた。

中域1層に出てくる魔物はポッカの亜種2種とアッシュハウンド、ミノ系の魔物にレッサーデビルがいる。


ミノ系は牛が人に近い形になったような見た目で斧を使うソルジャーと盾と剣を扱うナイト、それと時たまハウンドやポッカの3倍のデカさがあるブルポッカを従えたテイマーが現れるそうだ。


俺たちはミノソルジャー一体とミノナイト2体と遭遇した。不意打ちでナイト一体は仕留められたがあとの2体に警戒されて急所に攻撃することが叶わなかったが、何も戦闘は俺だけではない、俺がもう1匹に手を焼いている間にちゃっかりベルセルがソルジャーの方を倒していた。

結局ナイトに対して、有効打を与えられず姉弟に任せたら火の魔法で瞬殺していた。


後から聞いた話、俺が邪魔で魔法が撃てなかったらしい、スマン.........


まぁもうお気づきの方もいるかもしれませんが二週にいっぺん投稿は無理でした。

今後は自分のペースでゆったりと上げていきますが失踪するつもりは無いので暖かく見守って頂けると幸いです。


それではバカ息子、ユウタくん共々応援よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ