天賦の才(無駄)
魔剣それは
魔の力を宿した剣、魔法の力を宿した剣そして
邪悪な力を持ち不幸や災禍をもたらす剣とされる。
「おわっ!?」
俺は驚いた。何故なら剣が行き成り壊れたからだ。
そう折れたのではない【壊れた】のだ。
「ふむ・・・。力に耐えれなくなったって所か?」
ゴーズは冷静に分析してそう呟いた。流石プロだ言葉を失っていた割りに
すぐに持ち直したんだからな。俺なら声を掛けられるまで放心してるだろうな。
「ねえゴーズ、これって剣に魔石を埋め込んで付与すれば成功するんじゃないの?」
咄嗟に思いついた事をゴーズに話して見る。まずったかな?と思ったけど大丈夫みたいだ。
ゴーズは何とも言えない顔で苦笑しながら答えた。
「坊、確かにそうかも知れない、だがな簡単に言うがこれは難しいぞ?まずはコストだ。魔石を使う当然剣の質も重要だこの2点で高額な武器になる。そして使い手の問題だ。これは魔法騎士なら問題ないだろうだがな?一番の問題はこれだけのモノが産まれたんだこの国は変わる。それだけのものなんだ・・・。」
確かにそうだ魔剣を装備した兵これだけでかなりの戦力向上だ扱いが難しいか、国が動くかやっぱり。
「この件は大旦那に俺から伝えておく、坊もそれまでは口外しないように頼む。これは坊の発案ってのは伝えておくぞ」
「そうだね。黙っておくよ。」
親父殿また忙しくなるだろうけど頑張ってくれ・・・俺も明日から剣の練習を始めてみるから!魔法騎士で無双・・・行けるかも知れないぜ!!
それから3ヶ月が流れ、俺は地獄を見ている。早まった・・・本当に早まった。
調子に乗ったそれはもう飛んでいく位にお調子に乗った・・・その結果がこれだよ!
何があったかと言うと簡単に説明するとこんな感じだ。
魔剣製作に当たり学校が終わって昼飯を食ったらひたすら魔剣試作の手伝いだ。
まずは魔石無しで何処まで出来るかを実験した結果、『剣に一度魔力を流す』
この工程が無いと付与出来ない事が解った。魔力容量が多いからなんとかなったけど夢にまで出る位剣に付与をし続けた。無限の剣製全然嬉しくない。
原因としては中位の魔法士が居たけど、剣に魔力を流す=纏わすってのは実は魔術士の中位クラスの技能らしい。メリーさん・・・凄い難易度の技術教えてくれてたんデスネ・・・・・・無茶シヤガッテ。
あとは耐久テストこれが正直一番逃げ出したかった。何本も何本も何本も何本も属性付与をして効果時間の計測、どうして壊れるのか検証・・・本当にキツイ。
途中から魔法騎士が派遣されてやっと終わったと思ったけど、休憩中に何気に剣道の真似事をしていたら面白い型だねと言われ剣を見てあげる事になった。
そかっらもまた地獄の再開だ。精鋭中の精鋭の魔法騎士その騎士からの指導。
子供だからある程度加減はしてくれたけど体力がキツイ、なにより腕がほんと上がらなくなった筋肉痛で泣きそうだったよ。
それから3ヶ月が経って昨日の事だ。
「嘘偽りなく言おう。君は最初にみた型それを私になりに手を加え色々指導してみた。返し技には目を見張るものがある年齢と共に技量も育てば相当な腕になるだろう・・・だが残念ながらそれだけだ・・・君の剣の腕は大成しない。」
そう魔法に関して微妙な俺が密かな期待を込めていた剣の腕前、それすらも俺は
平凡な才能しか無かった。他にも短剣、槍を試したが剣より駄目みたいだった。
弓は剣よりも才能があった俺はそこに希望の光を見たがそれもすぐに潰えた。
「弓の腕は対した物だ。5歳でそれだと将来一流になれるだろう・・・だが君は魔法使いで君の魔量容量は相当な物だと聞いている。ハッキリ言えば宝の持ち腐れだ。」
と泣き出しそうなほど悲痛な顔で正直に教えてくれた・・・。
その後優しく頭を撫でてくれた・・・正直泣きそうだった。
弓・・・遠距離攻撃が出来る武器。弓の腕を磨くなら魔力の扱いを学ぶ方が俺にとっては正しい選択だ。
俺は魔法に続き、武器も同じ様に微妙だった。
何だこれ・・・嫌がらせっすか神様。
誰だよ異世界で無双出来るとか言った奴。
微妙過ぎて泣けてくんぞゴラァ!
あ、でもついでにポンプの発明をしてお金だけはチート出来ました。
使い道ねーよ・・・。
あ、奴隷があったわ。奴隷を使って異世界無双物語!うんうん!!これだわ!
こうして奴隷を買うために家路に着く。