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現実は非情である。

この物語は主人公が異世界ライフを楽しむ物語です。過度な期待はしないで下さい。ほんとマジで。ほぼ初作品です。

眩しい・・・。それに少しうるさいな・・・。



ゆっくりと目を開けると綺麗な金髪のおねえちゃんがそこに居た。



「おめでとうございます。金髪の男の子ですよ。」


ん?子供が産まれたのかよかったな・・・?


あれ?声が出ない・・・なんでだ?


そう考えているとすぐに若い男性が現れた。

少し小太りの男だ、整った顔立ちだがぽっちゃり系なのが玉に瑕だな!

そしてその男は俺の前に顔を出し嬉しそうに声をかけてくる。

「初めての子供が男の子か幸先がいいな!解るかぁ?お父さんですよ~?」


(はあ!?何言ってんだ!俺はまだ21だってんだよ!おっさん!)

「んぎゃぁ!んぎゃああ!ん~~!」

あれ・・・・・・赤ん坊の泣き声・・・これってもしかして・・・ネット小説とかによくある転生って奴か?

いや待て!何で転生してるんだ!?何時死んだんだ!?思い出せ俺!!


確か俺は大学が終わって居酒屋のアルバイトに出た。まかないを食べてコンビニでハイボールを買ったんだ。店員の女の子可愛かったな。いやいやそれは置いとけ俺!

家に帰って翌日休みだから酒を飲んだんだよな?確かワイン一本空けて買ってきたハイボール飲んで

初めて酒飲んで頭痛が来てあまりの痛さに寝ようと横になったら楽になったからそのまま寝たんだよ。

ああ、ちょっと鼻血出てダルって思ったなあ・・・・・・あんっ!?。鼻血で窒息死!?いや頭痛・・・脳血疾患とかか・・・。



素人DTなのが悔いなあたり悲しい気持ちになるな・・・。

考えても欝になるだしけだし前世の記憶を駆使して異世界無双!成り上がり!!ハーレム!!脱DT!!!

いっちょやってみっか!



「レイン?落ち着いて?初めての子供で嬉しいのは解るけどまずは私に一声あるべきなんじゃないかしら?」

そこには10代後半?に見える銀髪のこれまた綺麗な女性がいた。


察する所俺のお母さんか?てか尻に敷かれてるんだろうな・・・親父殿・・・。


「いや~・・・・・・。ソフィア!よくやった!流石良く出来たわが妻!」


親父殿~。父親の威厳ってもんがねぇ~ぞぉ!

まあ、あの笑顔は実に怖い!あれ系は怒らせるとヤバイ!覚えておこう!


「貴方・・・。」


お母様ちょろいっす・・・・・・・・・。


「そろそろ宜しいですか?選定の儀を始めさて貰っても?」


恐ろしいほどの笑顔で神官だと思われる人が言う。

「申し訳ない。宜しくお願いします。神官殿。これは粗品でございますが・・・。」

ああ、お布施かそりゃそうか。

「魔法の才能の一つでもあれば嬉しいんだけど・・・。幸せになって欲しいものだわ。」


キター!魔法!これぞ異世界!お約束として強力な奴頼むで!こんにちわ異世界無双!!


「でわ・・・」


水晶の様な物を取り出しなにやら呪文?を唱え始める神官。

そして光輝き俺を包み込む・・・。


そして驚愕ともなんとも言えない神妙な顔をする神官

それを見て不安になり恐る恐る声をかけた親父殿


「あの・・・神官様如何なされましたか?まさか・・・何も適正が無いとか・・・?」


はっとなりはしたがすぐに見事な笑顔を作り詳細を語りだした。


「まずは適正はありますので安心して下さい。そしてこれから言う事をしっかりとお聞き下さい。」


ほっと胸を撫で下ろす親父殿。だが最後の言葉でしっかり神官を見て落ち着き頷いた。


「でわ。まず魔法適正ですが。火と土があります。そして私も初めて見ましたが光と闇の適正もあります。」


おおお!っとつい声を荒げガッツポーズを繰り出し大喜びの親父殿。お母様も満面の笑みだ。どうやらかなり凄いみたいだな。流石転生!夢がヒロガリング!



「落ち着いて下さい。4つもの魔法適正があり喜びも解りますがまだ続きがあるのです・・・、」


なんとも言えない顔になり苦笑を浮かべる神官。

それはそうだろ流れを見る限り俺の才能は凄いみたいだしな!

だが次の言葉で一同は絶句する事になる・・・。


「肝心の魔力と魔力容量ですが・・・まず魔力容量ですが赤子の時点ですでに低位の魔導士、成長によっては・・・

超位、魔導皇になるものと思われますが・・・、」


これはヤバイ、親父殿が歓喜に満ち溢れている!暴れだしても可笑しくないほどだ。俺もヤバイけどな!

ニヤニヤが止まらない!しかも魔導皇!響きがすでにヤバイ!テンションやベーぞマジで!!



「・・・ありえません。」


神官の笑顔が消え真面目な顔ではっきりと言い放った。「ありえません。」と

狼狽しだす親父殿を尻目に神官は落ち着いた口調で続きを語りだした。


「理由ですが、魔力、これが見る限り低位の魔法士ほどしかありません。成長しても魔術師の低位クラスでしょう。

上手く行って下位かと・・・。」


「「「・・・・・・・・・・・・。」」」


文字通り絶句した。神官も親父もお母様も


嗚呼、これは絶句だは・・・異世界無双とか夢だは・・・現実は非情だわ・・・。



MPが多いだけの魔法使いか・・・微妙すぎワロタ・・・ワロタ・・・。



さて・・・将来設計どうするかな・・・。転生初日で挫折とか・・・。




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