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データ化された未来
幼なじみ澄原アデルに無理やり誘拐された俺は、今にも爆発しそうな車に乗せられた
中も変わってんな〜
なんだ?あのパネル
うぉ!なんか浮き出てる!
すっげぇ!透明化出来る《ステリファ》付きじゃん!
あれは〜これは〜
「ちょっと!勝手にいじんないでよね!!」
「おっ!誘拐犯のアデル(仮)だ!!」
「なによ、(仮)って」
「だって、なぁんかいつものアデルと違うんだもん!老けた?」
「大人びたって言って!!」
「へいへい、やっぱ大人びてもアデルだな〜」
「…私はアデルじゃないわ」
「はぁ?アデルはアデルじゃん」
「私は!国家データ化反対組織の一員!コードネーム《アンバー》よ!!」
じゃんっ!!
「…へ〜」
「なによ!その反応!」
「いやー別に〜」
「もう!あったまくるわね!この時代のあんただから手は出さなかったものの!」
「ん?この時代って?」
「…私は7年後の未来から来たの」
「ふーん…って」
うぇぇえぇぇぇえぇえ!!!?
「今度は驚きすぎよ!バカ勇太!」