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僕らの仮面生活  作者: あるあーる
第三章
31/38

仮面の遊戯

更新でーす!


この次で第三章完結です(*^^*)

 俺達は駅前のカラオケ店を目指して歩いていた。つい最近出来た店で、カラオケの他にダーツやビリヤードなども出来るスペースがあり、広々とした休憩スペースもあるらしい。さらには、マッサージチェアがあったりゲーム機の貸し出しなども行っており、連日若者から中年、カップル達などで賑わっているそうだ。

 商店街の方から、歩くこと約二十分。俺達は駅前に到着した。


「さぁ! 入ろ入ろ!」

 嬉々として俺達に入店を促す優香里。西条は戸惑いながらも、引きずられるようにして入っていく。俺も二人の後に続いた。


 店内は想像以上の賑わいだった。夏休み中ということもあり、家族連れやカップルだけでなく学生の姿も目立つ。


「わぁ…。これがカラオケってやつですか」

 店の雰囲気を見ただけで、感動している西条。カラオケをしたことがないのは本当のようだ。


「正確にはカラオケ店な…」

 俺は一応西条に突っ込んでおく。


 中に進んでいくと、店員が笑顔で出迎えてくる。


「いらっしゃいませ。本日はどうされますか?」


「えーと…」


「カラオケルームは空いてますか?」

 俺がなんと言おうか迷っていると、優香里が率先して店員に注文する。ここは優香里に任せていた方が無難だと思い、俺は西条と二人で一歩離れたところで様子を見守っていた。


「でも、ほんとに良かったのか?」

 優香里が店員に注文している待ち時間。俺は西条に問いかける。


「何がですか?」


「や、優香里が半ば無理矢理連れてきちまったし。用事とかほんとに無かったのかなと…」

 あの時は勢いで、西条に強引に頷かせたような気もする。


「……東川さんは私が居ない方が良かったですか?」


「はい?」

 西条からの予想外の言葉に、俺は思わず聞き返してしまう。


「えっと…優香里さんとのデートのお邪魔になっちゃったし。だから……」

 そう言ったところで俯いてしまう西条。どうやら、先程の優香里の言葉を真に受けているらしい。


「だから、優香里とはそう言うのじゃないって言ったろ? それに優香里だってノリノリでお前を連れてきたじゃないか」


「……じゃあ東川さんも、私が居て良いって思ってくれてますか?」

 西条は遠慮がちに上目遣いでたずねてくる。


「お、おう…」


「良かった…!」

 どこかホッとした様子で微笑む西条。その一連の仕草に、俺の鼓動は高鳴っていた。


「部屋とれたよー! しかも、ビリヤードか卓球も出来るパックにしたからカラオケに飽きたらやろうよ」

 優香里が店員に渡されたカラオケセットを持ちながら、近づいてくる。


「どしたの?」


「いや…なんでも?」

 俺たち二人の雰囲気が変なのを感じたのか、優香里が首をかしげる。


「むー。まあ良いや! 行こう!」


 優香里の案内で、部屋に到着する。中は五人用らしく、三人で使うには少し広い部屋だ。

 それぞれ部屋のソファに腰を掛け、一息つく。


「じゃあさっそく歌うよ! この間出た新曲入ってるんだよね~」

 優香里はマイペースに、選曲を始める。西条は未だに繁々と部屋のなかを見渡しては、感嘆の声を漏らしていた。

 俺は一先ず三人分のドリンクを備え付けの電話で注文する。その間にどうやら選曲が済んだようで、スピーカーから重量感のあるイントロが流れてきた。ちらっと西条を見たとき、イントロにビックリして少し体が跳ねていたのは本人には内緒にしといてやるか。


 優香里の選んだ歌は、アップテンポでノリノリな曲だった。街中でも時々耳にする有名どころの歌だ。優香里自身も、身体でリズムを刻みながら四分ほどの歌を見事に歌いきった。


「ジャーン! どうだったかな…?」

 少し照れた様子で優香里が俺たちの反応を伺う。ちなみに俺も優香里とカラオケに来るのは初めてだったので知らなかったが、優香里はその辺の女子高生より上手いと思う。


「凄いです優香里さん!」

 目を輝かせ、拍手をしながら感想を述べる西条。今日の西条はいつもより楽しそうだ。


「ありがとう。照れちゃうな! 雷斗はどうだった?」


「あぁ。良かったぞ」


「えへへ…」

 照れ笑いを浮かべ、はにかむ優香里。この時の優香里は本気で照れてるときの優香里だ。長年連れ添った幼馴染みの癖を見て、何だか微笑ましい気分になる。


「じゃあ次は西条さん歌ってよ!」

 そう言ってマイクを西条に渡す優香里。


「えと、えっと…。でも……」


「良いから良いから!」


「うぅ…」

 西条は凄く戸惑っている。まあ歌ったことないなら当然か。


「何か知ってる歌の特徴とかないのか?」

 それが分かればリモコンで特徴検索が出来るのだ。最近のカラオケはすごいと思う。


「でしたら…」

 西条に言われた通りに、検索をかける。しばらくすると検索が終わり、曲の一覧が出てきた。

 西条はその中から自分の好きな曲を見つけたらしく、俺にセットするように頼んできた。


「は、初めて歌うので! 下手だと思いますがっ…よ、よろしくお願いします!」


「ふふっ。マイク持って言わなくても良いのに」

 と言うより歌う前によろしくお願いしますなんて、どこぞのオーディションか。


 そんなことを考えてると、イントロが流れ出した。映画の主題歌にもなったラブソングだ。俺もこの曲は結構好きだ。

 西条も腹を決めたのか、緊張しながらもなんとか歌い出す。そして、俺は西条の歌声に心を奪われた。

 透き通るような声量。艶のある声色。想いが込められているような歌い方。そのどれもが俺の心に響いてきたのだ。

 あっという間に曲が終わり、俺と優香里は言葉をなくしていた。


「あ、あの……どうでした?」

 西条に促され、ようやく我に帰る。


「スゴいよ西条さん! プロになれるレベルだよ!」


「そ、そんなプロだなんて…」


「いや、大したもんだよ。上手かった」


「あ、ありがとうございます…えへ」

 俺達の反応に安堵したのか、西条は顔をほころばせる。


「次は雷斗だよ!」


「あの歌声の後に歌うとか、拷問だな……」

 冗談ではなく本気で思う。


「大丈夫だって! 早く早く!」


「東川さん、頑張って!」

 俺の気持ちをよそに、二人が急かしてくる。西条に至っては、先程までの羞恥心はどこへやらといった感じだ。俺も半ば諦めて、選曲を始めたその時だ。


「あっれー? 場所間違えちまったか?」


「ここの隣だろ? ほら。ってか何? めっちゃかわいい子いるじゃん!」


「ほんとだ! 男の方はあんま冴えねえな」

 ガチャリと扉が開いたかと思うと、そこから三人の不良が入ってきた。どうやら部屋を間違えたらしい。しかし、そいつらは悪びれる様子もなく西条と優香里に近寄ろうとする。


「ねえねえ君達! 俺達の部屋にこない?」


「そうだよ! こんな地味な男は放っといてさ!」


「俺達と楽しもうぜ」

 次々に勝手なことを言う不良達。


「あの…止めてください」


「あんた達なんか興味ないし。早くどっかいってよ!」

 気弱ながら抵抗する西条と、強気に言い放つ優香里。


「良いじゃん良いじゃん!」


「キャッ?」

 そのうち一人が、西条の手を強引に引っ張る。出来ればこういう建物内でのいざこざは避けたかったが、こうなっては仕方ない。俺は不良達に向かって口を開く。


「おい。やめろよ」


「あぁん?」


「やんのか?こら」


 上等だ。俺にケンカ売ったことを後悔させてやるよ。




如何でしたか?


カラオケの部分、こんなに長引いてしまうとは…。

むしろいるか?これ(-_-;)


そんなわけで、第三章完結はこの次になってしまいそうです。


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