仮面の休息
お久しぶりです(*^^*)
更新です!全く物語動いてませんが、どうぞ(-_-;)
最悪の気分だ。今俺は物凄く頭がいたい。
幸い今日から夏休みだ。折角だから、俺の頭痛の原因でも聞いてくれ。
そう。南島の家ではしゃいでいたあの金曜日の夜。皆が酒で酔っぱらってしまったあの後、必死の想いで皆を引き離し一人一人をソファに寝かせつけた。
まあその際、寝返りをうった坂上の見事なまでの回し蹴りを首に食らったり、同じく優香里のチョップを首に食らったり、西条に関しては寝かせた途端起き上がるもんだから、頭突きを顔に食らったりと……。あれ?それが頭痛の原因か。
いや、とにかくそれは良しとしよう。俺の頭痛の原因はそれじゃない。多分…。
その後、皆がようやく大人しくなり、俺も眠りにつき朝になった。件の暴力団も撃退することができ、俺達も無事でいられたことを実感して気持ちのいい朝を迎えられた。
「ほんとあなたたちのお陰で助かったわ。これでお店も続けることが出来るし。本当にありがとう」
そう言って南島の母親は、丁寧に頭を下げた。みんなも照れ臭いのか、それぞれ顔を見合わせて照れ笑いをしていた。
「まあまあ、お母さん!南島君も私たちの友達ですから、当然ですよ!」
先程まで吐き気がすると言って嘔吐いてばかりだった坂上も、ようやく復活したのか得意気にふんぞり返る。まあその場にいる全員が口には出さないが、南島のことを仲間だと認識しているのは確かだと思う。
「本当に悪かった。もっと言いてえ事はあるけど、うまく言えないわ。まぁとにかく! ありがとう」
南島本人も頭を下げながら言ってきた。この時は珍しいこともあるもんだと思った。だが、こいつに直接言われると何だかむず痒い気持ちになる。そんな気持ちでいると南島の弟が、俺の袖を掴んできた。
「雷斗お兄ちゃん、ありがとう。お姉ちゃん達もありがとう」
今までずっと人見知りしていた弟も、ようやく笑顔を見せながら話してきた。昨日は暴力団が出ていってから、緊張の糸が切れたのかずっと寝てたらしい。道理であの惨事の時も見かけなかったわけだ。
「明日香君も、よく泣かなかったですね。偉いね」
そう言って西条が、南島の弟に近付いて頭を撫でる。
「えへへ。うん!ボク、みんなが大好きだよ!」
頭を撫でられながら、再び満面の笑みを浮かべる明日香。そして、俺に抱きついて来てこう言った。
「雷斗お兄ちゃん凄くカッコ良かったよ!大好き!」
正直、第一印象では近付くだけで泣かれてたっけな。まああの時の俺の格好に問題があったわけだが。今ではこの子に物凄くなつかれている。まあ
兄とはまた違った男の先輩に対する憧れみたいなものだと思う。
他のやつらもそんな明日香を見て、ほんわりしていた。
問題はこの後、南島のある一言でその場の状況が一変した。
「明日香がそこまでなつくなんてな~。雷斗良かったな!妹に好かれて!!」
今なんていった?妹…いもうと…イモウト……?俺はイマイチ理解が出来ずに、南島に聞き返す。
「今なんて?」
「は?だから、妹に好かれて良かったなって……」
妹と言うことは……この子女の子?
俺は明日香の方を確認する。当の明日香本人は、小首を傾げてこちらを見ていた。
周りの女子達も、口をぽかんと開けて唖然としている。
「明日香も受験生だしな~。お年頃ってやつか…お兄ちゃん嬉しいやら悲しいやら」
そんなこと言いつつ、南島は目を細めて感傷に浸る。
受験生という事はこの子中学三年生か?身長もそうだが色々と幼すぎる印象で、てっきり小学生かと思っていた。
南島一家以外が呆然と立ち尽くす中、明日香は俺に少し屈むように促す。俺はされるがままに屈むと、不意に明日香の唇が頬に触れた。
何が起きたのか、把握するのに数秒かかった。そうだ、俺は今中学三年生の女の子にキスされたのだ。俺は驚いて、明日香の方を見る。すると本人はあどけない表情でえへっと笑ってみせた。
「ありがとう!」
そう言って明日香は南島の方に戻っていく。何か言おうと思ったが、あの笑顔を見せられた後では何も言えなかった。
そしていよいよお開きといった空気になったところで、今まで口を開けたまま固まっていた女性陣の目にハッキリとした殺意のようなものを俺は感じた。
「雷斗君…」
「雷斗…」
「東川さん…」
三人が一様に虚ろな目で迫ってくる。
待ってください。あれは俺のせいではありません。だからその右手を下ろして。
そんな俺の強い思いは届くことなく、俺は三人から張り手を食らわされたのだった。
南島一家はその後、家に戻って片付けなどをすると言っていた。手伝おうかと皆で訊ねたが、そこまではと言うことでお言葉に甘えて退散してきた。
坂上とサチさんはどこからともなく迎えにきたリムジンに乗って帰っていった。サチさんは頭を軽く下げていったが、坂上は終始俺にたいして敵意を向けていたのが印象的だ。
そして、優香里と西条と俺という三人組で途中まで一緒に帰っていたのだが、先程の明日香の件もあり気まずい空気のまま会話もまばらに別れたのだ。
そして土曜日をほぼ寝て過ごし、今に至る。
以上の事から、物理的かつ精神的な理由からくる頭痛に未だ悩まされているという状況だ。もし今日も休日でなければ、あの空気のままの女子三人と出会うことになる。そうなれば俺の胃が悲鳴をあげるだろう。十七年間生きてきて、今日という休日に感謝したいと思ったのは初めてだった。
ふと時計を見ると、針は朝の八時を指していた。昨日をほぼ寝て過ごしたと言えど、襲いかかってくる睡魔は衰えない。頭痛のせいもあるだろうが、尋常ではない眠気が俺のまぶたを閉ざそうとしてくる。
「……もう一回寝るか」
一言呟いて俺は自分のベッドに突っ伏した。このままゆっくり昼過ぎまで、夢の世界へ飛び立とうと瞳を閉じた。
俺は沈んでいった意識の中で、懐かしい夢を見た。
まだ子供の頃。小学生の時の夢だ。近所の公園で、俺は元気に走り回ってる。この頃から優香里と一緒に遊んでいた。
優香里との最初の出会いは、小学校の入学式当日。親と一緒に学校に向かおうとする際、近くの家から同じように優香里とその親が出てきたのがきっかけだ。
その後は親も共々によく遊ぶようになり、小学校の二年になる頃にはほぼ毎日一緒にいるようになった。今は優香里は少し遠くの家に引っ越してしまったが、それでも今まで一緒に過ごしてきた。
そして、もう一人。中学に上がる前には県外に引っ越してしまったが、小学校の頃に一緒に遊んでいた奴がいる。
名前も覚えてないし、顔も薄ぼんやりとしか覚えてないが確かにもう一人、男の幼馴染みがいた。年は俺や優香里の一つ下で、当時の俺と違って大人しい奴だった。しかし、とても仲が良かったのは確かだ。そいつが引っ越してしまうまで毎日のように遊んでた。
そいつが引っ越してしまう直前、俺はそいつと何か約束をしたのを覚えてる。その約束が何かまでは覚えてないのだが。
夢の中でそいつの言葉を聞こうとした瞬間、けたたましい携帯の着信音で俺は目を覚ました。
と言うわけで明日香は女の子でした~♪
だからなんやねんて感じですけどね。ボクっ娘って二次元だから許されることだと切に思う作者でした。
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