仮面の悲劇
何とか10月中にもう一話いけた!!
皆さん若干忘れてるかもですが、もしよければどぞ(^ω^)
「何だ?あのときのガキどもじゃねえか。なんか増えてるけど」
南島と坂上のとこのボディーガードをボロボロにした本人であろう、リーダー格の黒いスーツの男は俺達の方を見て顔色一つ変えずに呟く。
俺は今一度、周りを見渡す。店の中は荒れ、坂上の家のボディーガード達は気を失っており、南島の弟と母親は今にも泣き出しそうになっている。そして、それをさも楽しんでるかのように見下すスーツの男達が三人。
「テメェら…」
俺は散々たる状況に怒りを露にし、スーツの男達を睨み付ける。それでも男達はなんら動揺することもなく佇んでいた。
「やいやいやい!!なんでこんなことするの!? 暴力なんて何も生み出さないんだよ?」
俺が怒りにうち震えていると、坂上が大きな声でスーツの男達に物言う。坂上の方を見ると身体が小刻みに震えているのが分かる。
「何も生み出さない?それは違うな嬢ちゃん。ちゃんと生み出してるじゃないか…。俺はこうやって人間を弱らせる事で快感が生まれる。それにボロボロになったガキには怒りって感情が生まれてるじゃねえか」
坂上の言葉に対し、リーダー格の男はのらりくらりと弁明する。やはり考え方からして、こいつらは普通じゃない。分かりきっていたことだがこいつらみたいな奴らとは、本来なら相対するべきでは無いのだろう。
けど、このまま引き下がってたまるか!
「ほら!分かったらさっさと出てけよガキ!」
そう言いながらスーツの男が一人近付いてきた。俺はそいつ目掛けて思い切り拳を突き出す。
「ぐふっ!」
喘ぎながらスーツの男は倒れる。何があったのか分からないと言った顔でリーダー格の男は俺の方を見る。そして、状況を把握したのかニヤリと笑みを浮かべて言った。
「ほう…? ただの優男じゃないみたいだな。おい」
リーダー格の男が掛け声をかけると、もう一人のスーツの男が襲いかかってきた。
猪のように突進してきたそいつを躱して、様子を見る。先程の男より体格が倍近くある大男だ。さすがに組まれたりすればひとたまりも無いだろう。
「どうした?避けてるだけじゃ勝てねえぞ?」
俺が大男に手間取っていると、リーダー格の男は面白がりながら野次を飛ばしてくる。
その野次に気をとられた一瞬、俺は大男に首を捕まれてしまった。
「ぐっ!?」
およそ人間とは思えないほど強い力で締め上げられ、俺の体は宙に浮いた。
「雷斗!?」
「雷斗君!」
「東川さん!!」
女性陣が悲鳴をあげる。
俺は首を締めている手を何とかしようともがくが、そうすればするほど苦しくなっていく。
「かっ…は……」
徐々になにも考えられなくなり、もう意識を手放してしまおうかと思った寸前。俺は最後の抵抗のつもりで足を振りかぶり、大男の股間をめがけ振り抜いた。
「ぬぅっ!?」
さすがの大男も股間だけはやはりどうしようもない訳だ。
股間への攻撃に大男が怯んだ隙に、俺は手を振り払い顔面に追撃する。何発も何発も。怒りをぶつけるように俺は殴った。
「ぐお!」
その声を最後に、そのまま大男は動かなくなった。
「はぁ…はぁ…」
息も絶え絶えに、俺はその場に膝をつく。
「東川さん!」
「雷斗君!大丈夫かい!?」
「あぁ…」
西条と坂上が駆け寄ってくる。俺は肩で息をしながら、二人に無事を伝える。その時店内に一つの拍手が響いた。
「いやぁほんと見事だ。でもガキの遊びはもう終わりだ」
振り返ると、リーダー格の男は南島の弟を羽交い締めにしてナイフを突きつけていた。
「明日香ぁっ!!」
「やめてぇ!その子に手を出さないで!!」
南島と南島の母親が叫ぶ。その声をものともせず、リーダー格の男は続ける。
「おっと動くなよ?このチビがどうなっても知らねえよ?」
くそっ!つくづく下衆な野郎だ!しかし、下手に動けば南島の弟が危ない。どうすることも出来ず俺達はただただ拳を握り締めるだけだった。
「さぁて。ここまでやられちゃったら、俺らも面子が丸潰れだからなぁ。このチビは貰っていくことにするわ。マニアにはこういうガキもたまらんだろうしな!」
リーダー格の男は、そのまま大笑いをしながら南島の弟を引きずって行こうとする。
くそったれ!俺はこのまま何も出来ねえのか…。俺は悔しさで口から血が出るほどに歯噛みする。それを嘲笑うかのようにリーダー格の男が店を出ようとしたその時。
「はぁぁぁ!えい!」
「っぐ!?」
なんと優香里がリーダー格の男に体当たりしたのだ。予想外の出来事にリーダー格の男はバランスを崩した。その反動で南島の弟も解放される。
「っ!てめぇ…!」
リーダー格の男は、物凄い形相で優香里に襲いかかろうとする。だが充分だ。こんなチャンス見逃すわけねえだろ!
「っらぁぁ!」
俺は怒号と共にリーダー格の男の顔面に拳をめり込ませた。
「へぶっ?!」
勢いよくリーダー格の男は吹っ飛んだ。
「雷斗ぉ…」
優香里は泣きそうになりながら、抱きついてきた。
「よく頑張ったな!ありがとう優香里」
南島の親子も無事だ。坂上も西条も優香里も怪我はない。良かった。これで何とかこの場は収まった。そう思っていた次の瞬間。
「調子にのるなぁぁぁ!!」
倒れたと思っていたリーダー格の男は、ナイフを持ったままこっちに突進してきた。
すごい勢いで迫る男。そしてその進行方向の先には西条がいた……。
「っ!? 西条ぉぉっ!!」
如何でしたか?
殴りあいを文章にするのってやはり難しいですな…(-_-;)
テンポが早すぎる気が…(-_-;)
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