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僕らの仮面生活  作者: あるあーる
第二章
21/38

仮面の作戦

第21話更新!

仕事の連休中に間に合いました(*^^*)

 その日の夕方から、南島の為の作戦。名付けて「南島君のお家は私達が守る!大作戦」なるものが決行された。ちなみに、作戦の名付け親は坂上である。断じて俺ではない。


 作戦の詳細は、南島の家の前にボディーガードを一人配置。さらには店内に二人。そして、サチさんと俺達もバラバラに少し離れたところで見張るという形だ。


 一度顔を見ている俺達は、それらしい人物が現れたらサチさんに連絡を取り、サチさんを通してボディーガードの人達に伝えてもらう。これなら奴等も迂闊な事は出来ないはずだ。


 その連絡を取り合うための道具として、トランシーバーを預かっている。別に携帯でいいような気もするが。



「こちらはじめちゃん。現在異常なし!どうぞ」


「こちら優香里!こっちも異常なし。どうぞ」


「えと、こちら伶以子。異常なしです。どうぞ」

 こいつらノリノリか。

 このトランシーバーを俺達に分け与えたのは、もちろん坂上だ。もしかしてこいつら、このやり取りがしたかっただけなんじゃ…


 俺が半ば呆れていると、トランシーバーを通して坂上からお叱りを受ける。

「ちょっと雷斗君!?ノリ悪いよ?」


「あ、あぁすまん。こっちも……」

 異常なし。そう言いたかったのだが、俺の視界に奴等の姿が見えた。


「ッ!サチさん!あいつらが現れた!」

 俺のその言葉に、西条達が息を呑むのがトランシーバー越しに伝わってきた。


「かしこまりました。ボディーガードの方に警戒するように伝えます」

 サチさんから至って平静な声が発せられた。お陰で自分も少し冷静になることが出来た。



 しばらくして、奴等が南島の家に入っていくのが見えた。一瞬で俺達の間に緊張が走る。


「おっし!私達もいつでも中に入れるように準備しよ!」


「うん!」


「はい!」

 まるでどこかの軍隊の隊長みたいに、号令を発する坂上。それに続いて優香里や西条も返事をする。


 俺は素直にこいつらの強さに驚いていた。相手は暴力の権化で、ましてやこいつらはか弱い女性だ。それにも関わらず自ら進んでこの局面に立ち向かおうとしているからだ。


「東川さん?集合ですよ?」


「お、おう。わかった」

 西条に指摘され、俺は自分の持ち場から集合場所へと移動する。その時だった。俺はただならぬ視線を感じた。


 すぐにその視線の持ち主を探すため振り向いたが、すでに視線は感じなくなっていた。



「もう!雷斗遅いよ?!」


「すまん。ちょっとな」

 さほど遅れてはいないはずだが、優香里に叱られてしまう。


「東川様、なにかあったのですか?」

 俺の態度に違和感を感じたのか、サチさんが俺に訊ねてくる。先程の視線の事を話そうかと思ったが、今は南島の事が重要だと考え思い止めた。


「いえ、何もないですよ。それよりどうなってますか?」


「今は特に何も起こってない模様です。なにか不審な動きを見せたら中に突入しましょう」

 そう言って、サチさんは南島の家の方に目をやる。他の三人も同様に身構えていた。


 当の南島は、学校が終わると同時に帰ったと聞く。何もなければ家の中にいるはずだ。つまり奴等が入ったことにより、いつ何が起きてもおかしくはなかった。



 そう考え俺も拳を握りしめる。だが、いくら俺がケンカ好きとはいえ今回の相手は話が違う。


 俺はケンカを通して相手と認め合うという、一種のコミュニケーションのように思っている。しかし、相手が暴力団ともなればそんな悠長な事は言ってられない。相手の拳は人を傷付けるためだけに振るわれているのだから。


 額を緊張の汗が伝う。その緊張が伝わったのか、西条が不安そうな声を出す。


「東川さん…」


「大丈夫だ。ぜってえ守ってやる」

 自分に言い聞かせる意味合いも込めて、俺はそう言った。


 それとほぼ同時に、南島の家から大きな物音が聞こえた。


「サチ様!こちら後藤。やつらが暴れだし…ぐぁ!」

 その直後、サチさんのトランシーバーにボディーガードの人から通信が入った。普通ではない通信を聞き、俺達は急いで家の中に入った。



「南島ぁ!」

 俺はドアを勢いよく空け叫んだ。俺に続いて西条達も次々に入ってくる。


 そこで俺たちが見たものは、横たわるボディーガード達と、母親と弟を庇いボロボロの姿になった南島だった。




と言うわけで21話でした。

結局南島喋ってねえじゃん(-_-;)(笑)


アクションシーンは次回に持ち越しです。

切りが良いのでここまでで♪


いつも読んでくださりありがとうございます(^ω^)

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