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5 私の時代到来!?

人間とは自分には都合の良い状況に期待するものだ。

たとえば、よく雑誌とかの占いで、今年は恋愛運が絶好調!!モテすぎて困るかも!?なんて事書かれているの見た事ない?

普通そんな事書かれてたら、期待する。

そんな事書かれていようものなら、立ち読みレベルの雑誌だったとしてもつい買ってしまうかもしれない。

かもしれないというか、いや買ったな。たしか、一昨年。

結果はうん……人生ってそんなもんだよね。

私だけ除外されてたのかもしれないけど。


そう、期待してた分落差は激しいもの。

だから期待しておかないでおこう。この状況も――



「美咲様とおっしゃるんですか?ご本人だけじゃなく、お名前まで可愛らしいんですね」

「シェイドの言う通りだ。本当に美咲様は可愛いな」

私を挟んで左右にいる見目麗しい王子様達は、私が紅茶を飲むのを見てそう言った。彼らだけじゃない。

私を中心にコの字になるように配置された、装飾の施されたテーブルに座っている他の王子様達も同調の声を上げている。

さっきからやる事話す事全てが全部好意的に受け止められていた。


――キタ。コレ、私の時代っ!!


イケメンに囲まれて褒められる。

そんなシチュエーションに気分が良くならないわけがない。

気分良すぎてテンションあがりまくり。アドレナリンでまくり。

普段褒められる事に慣れてないし、その上相手がイケメンとくればこれ普通の反応。


……まぁさ、魔王も可愛いって言ってくれる時あるよ?

けど、余計なひと言のせいで全てが無に変わるんだもん。

美咲はウーパールーパーみたいで可愛いなとかさ~。

そういえばこの間は少しレベル上がって、動物園デート中にカピパラ発言だったな。

私も私で、カピパラなら可愛いし、まぁいっかって思っちゃったし。

あの時魔王、「美咲が居ない時に寂しくないように」ってカピパラグッズ大量に買い込んだっけ……


魔界での扱いが扱いなだけに、ここでの扱いはお姫様気分。

私はただ今、異世界召喚の異世界召喚をエンジョイ中。

茨の扉から何者かに引きずり込まれた私が辿り着いたのはここ、魔王の世界の人間界だった。

あの女神事件で魔王が扉を封印していたんだけど、体調不調のため魔王の魔力が歪み、ズレが生じ道が繋がってしまったらしい。

その歪みにより生じた異変に、ちょうど扉の護衛をしていた騎士が発見し彼の手により私は引きずり出された。


もちろん最初は驚いた。

だってさ、甲冑を着たマッスルと目があったんだもん。

これが驚かずにいられるかっていうの。

誰?何?ここ何処?ってわけがわからず、ぼけっとアホずらを下げている私に対しマッスルは大慌て。

すぐさま馬に乗せられ、私はここ――ダルサ城に連れて来られた。


はっきり言って勝手にこっちの世界に連れて来られた私は時間が経つにつれ怒り心頭だった。

だってさ、おかげで私はあっちから向かえが来てくれるまで戻れないんだよ?

魔王具合悪くて心配なのに……

帰るにもこっちからだと魔獣に食われちゃうし、空間が歪んでいるため、魔界じゃなくどっか違う世界に行ってしまうかもしれないし。


そんな行き場のない私を、このダルサ城の第一王子・リリクは謝罪の意味もかねて城に好きなだけ滞在して欲しいと申し出てくれたのだ。

私が魔界の客だからか、待遇も最高のもの。

しかも王子自ら話し相手してくれてもてなしてくれた。

それだけじゃない。

他国にも連絡がいったのか、他の国の王子様達も続々私に会うために会いに来てくれた。

わざわざ献上品持参で。


期待してはダメだと思っても、期待してしまう。

これってさ、逆ハーフラグ立ってるんじゃない?

可愛いの連呼だし。

なんか、やっと異世界召喚っぽくなってきた。







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