表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
49/73

VS謎の魔獣

 俺はなんとか謎生物を森の外まで誘い出した。


 まずはとりあえず空に向かって全力で叫ぶ。


「オーラさーん! 謎の生物が二体も現われましたー!」


 これで聞こえてることを願って、俺はこいつらの相手を本格的に始めるか。


 二体の芋虫的生物は、まあたぶん全長は十メートルくらい。攻撃は体から生えてる無数の触手。


 こいつを倒すには今の斧と剣じゃ不足だな。俺は剣と斧を手放した。


「フォーム! 次元の鉄槌!」


 触手の攻撃は避けられないほどじゃないし、まずは一体潰さないとな。俺は鉄槌を構えた。


 狙うのは俺に近い左の芋虫だ。俺は鉄槌を振るって、迫る触手を遠ざけながらそいつに近づいた。


 そのまま俺は鉄槌で一撃を加えようとしたが、芋虫は予想外のスピードで後ろに跳び退いた。こいつは思ったよりも難敵じゃないか?


 俺は鉄槌を構えなおした。


 そこに上空からの炎が芋虫を包み、オーラさんが俺の横に降り立った。ジローから飛び降りたのかよこの人。


「これは見たことがない魔獣ですね」


 あ、見たことないんだ。じゃあこいつらは本当に正体不明か。ちなみにジローのブレスを浴びたのにピンピンしてるな。


「けっこう厄介な奴ですよ。狼はこいつらにやられたみたいです」

「ええ、ドラゴンのブレスに耐えるというだけで、それはわかります」


 オーラさんはそう言って剣を構えた。


「援護します。ヨウイチさんはあれを潰すのに集中してください」

「はい」


 俺は左の芋虫に向かって走った。オーラさんなら触手の攻撃は全部防いでくれるだろ。狙い通り、触手は全てオーラさんの剣に阻まれた。


「おらああああああああ!」


 俺は芋虫の胴体に横殴りに鉄槌を叩きつけた。手ごたえは十分だ。


 だが、芋虫は吹っ飛びながらも地面に潜ろうとした。


 俺はそいつを逃すまいと地面を蹴って、鉄槌を振り下ろした。


 なんというかブチッっていう感触があって、芋虫の体の真ん中が俺の鉄槌で潰れた。


 真っ二つになった芋虫は、それでもばたばた動きながら体液と中身を撒き散らした。


 だが、それはすぐに動くのをやめた。これで一匹片付いたな。と思う間もなく、森のほうから低い音が響いてきた。


 おいおい、冗談じゃないよ。あの芋虫が二十体はいるぞ。


 オーラさんのほうを見ると、すでに目の前の一体は片付けていた。


 俺はオーラさんに近づいて口を開いた。


「あの数はまずいんじゃないですか?」

「いいえ、なんとかなりますよ。ヨウイチさん、あなたの頑張り次第ではね」


 えー、そういう話ですか。


「ジローに乗って戦ってみてください」


 そうきたか。


「ジロー!」


 俺が呼ぶとジローが降下してきた。


「頼みましたよ」

「了解」


 俺は返事をしてからジローに合図を出して空に飛び上がった。


 この芋虫連中は火に耐性があるから、とにかく鉄槌で片っ端から潰していくしかないんだよな。


 旋回して横から突っ込むコースに入り、俺は鉄槌を肩にかつぐようにして構えた。


 そして芋虫の中を突っ切りながら、鉄槌を振った。三体くらいはしとめられたか?


 伸ばされる触手を振り切ってもう一度上昇して下を確認する。


 手ごたえ通り、三体は地面に転がってもがいている。他にも一体はオーラさんの剣で両断されていた。


 あと残り十六体。


「頼むぞジロー!」


 俺は今度はジローを正面から芋虫の集団に降下させた。そこに、四体の芋虫が俺めがけて跳び上がってきた。


「どりゃああああああ!」


 俺は全力でその四体に向かって鉄槌を振った。


 思わずガッツポーズをしたくなるくらいの感触で、四体の芋虫をジャストミートした。


 そこから急上昇してターンすると、まともに動いている残りは十一体。


 よし、ここからは一気に決めるぞ!


 俺はジローを芋虫の中心に急降下させた。


「ブレスだ!」


 ジローが火を吐いて芋虫達の動きが止まった。


 そして、上昇のためにブレーキがかかった瞬間に俺はジローから飛び降りた。


 そのまま芋虫の中心に降り立って、自分の体を軸に鉄槌を振り回して周囲を薙ぎ払った。三体は手ごたえありだ。


「ヨウイチさん! 前に走りなさい!」


 オーラさんの声が聞こえたので、俺はそれにしたがって前に走った。


 走り抜けてから振り返ると、俺は見事に芋虫を突っ切って後ろをとっていた。挟撃の体勢だな。


 見たところ残り六体。あと一息だ。


「おおおおおおおお!」


 俺は気合を入れて芋虫達に向かって走り出した。


 伸ばしてきた触手は鉄槌で振り払って、一番近くの芋虫を鉄槌で殴りとばした。


 あと五体!


 俺は鉄槌を構えなおして地面を蹴って跳び上がると、次に近くの芋虫に鉄槌を振り下ろした。オーラさんも一体しとめているのが見えた。


 これであと三体!


 俺の視界の隅に芋虫がのしかかってこようとしているのが見えた。


 俺はそれに向けて全力で鉄槌を振り上げて吹っ飛ばした。オーラさんも一体を切り捨てた。


 あと一体!


 そこにもう一度上から芋虫がのしかかろうとしてきた。これは鉄槌を振るのが間に合わない。


 俺は鉄槌を突き出してそれを止めた。こうして受け止めてみると重い。


 と思っていたら、芋虫は縦に真っ二つになった。


「これで全部片付きましたね」


 剣を振り下ろしたオーラさんはさわやかな笑顔だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ