黄金の朝
黄金の朝に神さまがやってきて
私に笑った
夢の中、手のひらのぬくもり
あの子をそっと抱きしめて
それだけで良いなって思っていた
港に立っている
消えないように必死に守っていた
その勇気がどんなにちっぽけでも
あなたは進めるよって風が言った
わかってる、まだ楽になんかなれないや!
荷物を全て詰める
私を苦しめたものも不必要な感情も連れて
旅をしよう
愛を知っている
今日も生きている
消えない寂しさが
今日もどこかで悲鳴を上げる
あの子の残した空白が
私を慰めて傷つける
傷つけて傷つけられた私が
それでも今、船に乗った
ここには永遠も絶対もない
揺らぎながら疑いながらそれでも
信じたいことがあるだけ
息を吸い込んで吐く
黄金の朝、祝福の船出
港に大きく手を振る
神さまは安心したみたいな顔で
泣いているようにも、
笑っているようにも見えた




