黄金の朝
掲載日:2025/10/30
黄金の朝に神さまがやってきて
私に笑った
夢の中、手のひらのぬくもり
あの子をそっと抱きしめて
それだけで良いなって思っていた
港に立っている
消えないように必死に守っていた
その勇気がどんなにちっぽけでも
あなたは進めるよって風が言った
わかってる、まだ楽になんかなれないや!
荷物を全て詰める
私を苦しめたものも不必要な感情も連れて
旅をしよう
愛を知っている
今日も生きている
消えない寂しさが
今日もどこかで悲鳴を上げる
あの子の残した空白が
私を慰めて傷つける
傷つけて傷つけられた私が
それでも今、船に乗った
ここには永遠も絶対もない
揺らぎながら疑いながらそれでも
信じたいことがあるだけ
息を吸い込んで吐く
黄金の朝、祝福の船出
港に大きく手を振る
神さまは安心したみたいな顔で
泣いているようにも、
笑っているようにも見えた




