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Thùndï-Æthàltâ  作者: 篠崎彩人
最終解「五分の魂」

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第SUN環「白(ハク)と白(シロ)」

挿絵(By みてみん)

「スゥ、お前もしかして今なら俺と握手出来たりするのか?」

「え、いきなりだね。でもなんか今までのデスゲームと決定的に違う感じはするんだ。もしかすると…」

 と恐る恐る私の服の端を触って来る彼女。ビンゴだった、彼女は夢世界であるが受肉に成功している。いや、彼女が傷付く機会の発生を思うと一概に成功とも言えないのか。

「あちゃー、こりゃ守られなきゃならないお姫様化しちゃったかもねぇ」

 ブルブル震えながら涙目を隠さず言って来る彼女に庇護心を掻き立てられる。がそれも彼女なりの一つの演出だったらしい。

「なーんてね。こう見えてまだ飛べますんで。ニノの足手まといにはならない様にせいぜい頑張らせて頂きィまーすっと」

 と言いながらその場でプカプカと浮いて見せる。以前の彼女ならそこら中飛び回っての元気アピールが有っても可笑しくは無かったので、やはり弱者属性側に立った事での遠慮が見え隠れしている。私の庇護心も半分は間違いでは無さそうだ。自身が丹精込めて作り上げた地獄に彼女を破壊されるなどと言う事は有ってはならない、勿論、自分の身においてもそれはそうだ。

「無理はするなよ。俺の身体がお前の一部でもある様に、お前の方も重要なんだから。きっとこの試練を乗り越えれば現実での受肉にも繋がる」

「そうだね、そう言う意味でも握手は取っておこう。ハクの真意が垣間見えた今はまだその時では無い気がするし」

「分かった、まずは目の前の課題処理だな」

「あのさニノ。気になったんだけど、人間の時なんて名前だった?」

「ん、俺か? 俺はシロウだ」

「へぇ、シロウ。いい名前。全否定白紙の(ハク)、その打消し修正の(シロ)、どちらの根性が上回るか、ここが正念場だよ」

 そして私達はヒノモトの孕む具体的内容に対峙する。最初の試練は察するに回避及び緋のMotor、だろう。今既に景色の中に待機している火の車群がこちらに向かって来るイメージだ。本来ならばスゥをフェイクの囮として機能させられる筈のこの舞台だがスゥが受肉しているとなれば話が違う。この場合必要な作戦は…。

「スゥ、さっき握手保留の話が出ていたが、それとは別に手を繋いでいた方がいいかも知れない。もうスゥを先行させてどうこうって出来る環境じゃないんだ。手を繋いでおいて、そこに突進して来る火の車を両者手を放し後ろにステップする事で回避する、この作戦はどうだろう」

「ん、恋人みたいだね。吊り橋効果で急接近しちゃったりして?」

 馬鹿な事を言うなよ、と言うツッコミの前に彼女は自分から繋いでくれた。温かさがダイレクトに伝わって来る。これが今回守るべき、そして私を守ってくれる相手の体温か。

「こんなおじさんと急接近して得る物もクソも無い気がするけどな。ともかく、ありがとう。一旦これでやってみよう」

手はもうお約束 親指どこ行ったん

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