表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/53

第七話 後日

自創作【エンジェルアトリエR】のストーリー小説です。

初心者ながら、キャラクターの背景や物語を頑張って組んでいるので読んでいただけると作者が歓喜の渦に呑まれます。

舞台は日本、ストーリー内では主に東京近辺で起きた事にフォーカスを当てています。

災害が沈静化し、隊長達は報告書を書いたり傷を治したりし、生き残った隊員や治療班、一般の天使達に戻ってきた人間達が協力して瓦礫の撤去等の片付けを何日にも渡ってしていた。この戦いでの死亡した天使は約四十名。隊長クラスは皆怪我はあれど命は助かった。

フューエルは治療の為天使専用の病院にいる。

《両腕、胸、顔に火傷。肋骨三本と左足の骨折。ジェットパックがクッションになってなかったらもっと危なかったよ。》

《……》

フューエルは黙り込んでいる。

《あのね、フューエルちゃん。貴方が強いのも分かってるし、誰よりも正義感が強いのも分かってるけど、大きな戦いの度にこんな怪我されたら私も心配だし行ってほしくなくなっちゃうよ。》

《…シューティングさん。それは分かってます。けど、あの場では皆が全力を出してようやく互角だったんです。》

《…そうだけどさ…。…兎に角、貴方のジェットパックは今修理してもらってるからね。治るまでは訓練も出ちゃダメよ。》

そう言い残し、天界屈指の回復能力を持ったシューティングスターは部屋を後にする。

フューエルは再び黙り始め、書類に目を通し始めた。


ストライクの部隊は瓦礫撤去には参加せず、もしも堕天使が潜んでいた場合に備え被災地全体を飛び回っている。

そして奇妙な事に、ストライクの隊員と撤去作業中の天使、人間まで含み何人もの行方不明者が出ていた。

《…おかしい…何でこんなにバラバラに行方不明報告が出るんだ…。報告は上がるのに堕天使の発見報告は一切上がらない…。何かあるのか…?》

ぶつぶつ思考を巡らせるストライクに通信が入る。

《こちらソナー。被害エリア三番にて瓦礫の崩壊を確認、直後に光の点滅を確認。被害者のものの可能性がある為確認に向かいます。》

《了解、俺は近くにいる。それにその付近で行方不明報告が多数上がっている為、警戒を怠るなよ。》

ストライクと通信を終えた後、ソナーは光が確認された場所へ向かう。

《確かこの辺りだったな…。パルスにも反…応が…》

ソナーが何かに気付く。すぐにストライクに通信を繋げる。

《ストライク隊長!私が確認した光は人間じゃなかった!堕天使の種族はディー…》

《おい!どうした!応答しろ!ソナー!》

ストライクが何度問い掛けても返事が来ない。また一人行方不明者が出た事への苛立ちを感じて顔を上げた時、エリア三番の方が目に入った。遠くからでも見えるほどの大きさだったものがみるみる小さくなり、瓦礫の裏へと隠れていったのが見えた。ストライクはその現場に急行する。

《やつは前フューエルと一緒に見た書類には載ってなかったはずだ…。新種か?ランクはいくつだ…。例え低級でも何人も天使を食ってるならかなり力を付けているはず…。それに俺が来た途端光が消えた。知能もあるのか?》

頭をフルで回転させ状況を整理する。

兎に角現場に長居するべきではないと判断し、天使達に人間と共に撤退命令を出しストライクは天界に戻った。


天界に戻り一旦フューエルの居る部屋へ向かう。

《フューエル、これ拾ったんだがお前のか?》

謎の記号のようなものが書かれたコアを渡す。

《確かに形は同じだしコアも私が使うものだが…こんなものは見たことがないな。それに…何のコアだ…まるで読めない…》

それを聞いてストライクは研究班に回すか提案したが、フューエルは断りヴァルキリーに保存させる事にした。その後、数分人間界での事をフューエルに伝え、結構な勢いで《何故そんな大切な事を早急に伝えないんだ》と怒られ、自身の部屋に戻り警備団全体が聞けるようにログを残した。


[二月八日、十四時三十七分。我々天界警備団で総力を上げ災害の沈静化に成功。その後生き残りの天使達で瓦礫の撤去や崩壊に巻き込まれた被害者の救助、及び捜索を開始した。その中で、天使含む人間が何人も行方不明となっている。恐らく未登録の堕天使による被害と思われる。推測タイプはディープフィッシュ。行方不明の天使全員に共通していた最後の通信は[光の点滅]だった。]

ログ終了。


第七話です。この辺からキャラ増え始めてしまう…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ