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第三話 会議

自創作【エンジェルアトリエR】のストーリー小説です。

初心者ながら、キャラクターの背景や物語を頑張って組んでいるので読んでいただけると作者が歓喜の渦に呑まれます。

舞台は日本、ストーリー内では主に東京近辺で起きた事にフォーカスを当てています。

警備隊の訓練の最中に突如現れた正体不明の堕天使による災害予告。天使とまともに会話できた上、フューエルによる報告を踏まえると流石に冗談で流せなくなった警備団は緊急会議を開くこととなった。

《……全員集まったかな。じゃあ始めるよ。》

警備団の本部のある天界。そこの長であり団長でもあるエデンが重々しく口を開く。

《まず、全員知ってると思うけどフューエルちゃんが試験監督をしてる時に堕天使による災害発生予告があった。

日時は六ヶ月後。予告のあった日からカウントすると二月八日になる。それまでに皆には対策と隊の皆、それと皆自身をより一層強化して欲しい。私が言いたい事を要約すると以上だよ。》

エデンが話し終えると、副団長のカムイが続いて話し出す。

《我々天使軍の目的は最高で災害の阻止、最低でも被害を最小限まで抑える事だ。災害ではなく大災害まで拡がってしまえば、奴らは更に力を付ける機会を得てしまう。奴の予告では場所は伝えられなかった。ここ日本全土の可能性もあれば、一部を集中破壊の可能性もある。最悪の場合は全土を破壊される事だ。何百万と被害が出るだろう。》

《だから各地にバラバラに着いて守りましょう、つまりそういう事だな。》

クライシスが口を挟む。

《相変わらず邪魔をする……まぁいい、そういう事だ。場所の割り振りはそれぞれの隊で振ってある。よく確認し、それぞれの隊員に説明をしておけ。》

情報をまとめた書類をカムイが配り終えた時点で再びエデンが口を開く。

《場所は書いてある通りだけど、一応説明するね。災害が起きた時に最も甚大な被害となる東京、そしてその周辺はフューエルちゃんのー番隊とストライクくんの二番隊。次に第二の都とも言われる京都方面は三番隊のクライシスくん、四番隊のブリザードちゃん。その他は……うん、時短しようか。書いてある通りだよ。》

《……僕は?どこにも書いてないんだけど。》

青髪の気だるげな少年の天使が問う。

《お前は超遠距離攻撃の方が得意だろう。最前線に出るよりもその方が安全な上戦力にもなる。》

黙っていたフューエルがそう言うと、少年は納得したかのように再び静かになる。

《各々、何か質問はあるかな》

エデンの問い掛けにストライクが反応する。

《もしー箇所集中で襲って来たら援護行くべきか?》

《そうしたいならそうしていいよ。けど、しばらくは待った方がいいかもね。もし時間をずらして襲って来たら援護に行った分穴が空いてしまう。隊員の皆を信じてないわけじゃないけど、君達が主戦力だからね。》

了解と言い、ストライクは熱心に書類を読み込み始める。

《……じゃあ、皆頼んだよ。配った書類には皆が伸ばすべき場所を私視点で書いたから、参考までにね。》

《……では、質問が無ければ解散とする。それぞれの隊に戻れ》

カムイがそう言うと、全員一斉に席を立ち部屋を出る。

残ったのはエデンとカムイ。

《……しかしエデン様、彼女に勧めた技はエネルギーを一気に消費してしまう。主力となる彼女のジェットパックが一発撃って終わりでは……》

《だから残りの大体五ヶ月で慣れてもらうんだよ〜。あの例の堕天使が嘘付いて早めに来たらその段階でどうにかするしかないね。今撃てないわけじゃないから最悪私か君がアシスト行こう。後“様”付けじゃなくて“ちゃん”がいいなぁ。》

《……あなたはもっと緊張感をですね……。》

カムイは軽いため息と共に部屋を出る。

暗くなった部屋には、一人になったエデンの何かを書いている音だけが響いていた。

今回で第三話です。登場人物が多いのでわかりやすくしたつもりですが分かりにくかったら申し訳ない。いつもより短くなってしまった…。次回は長くなる予定なのでご容赦ください。

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