表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

第8話 情報戦


「お前はだれだ」


そんなこと言われても。


どうしよう。


とりあえず口をもごもごさせる。


何か答えるか。


殴るか。


逃げるか。


どう答える。


情報戦。


そうだ情報戦。


本名は無い。


本名はあぶない。


「俺は」


どう答える。


正解はあるのか。


「俺は」


俺の口が動いた。


「ドーテー」


おっさんが言った。



おっさんが言った。


「ドーテー」


フルチンで言った。


「ドーテー」


もろだしで言った。


「ドーテー」


頭が真っ白になった。


とりあえずポテチを探す。


冷蔵庫の上にある。


冷蔵庫の中にはコーラがある。


コーラで殴る?


それから。


それからどうしようか。


「遠い遠いドーテー」


おっさんが言った。


俺の頭は真っ白になった。


急に床が近くなる。


俺は倒れたのか。


俺の右手が見える。


何が起きてる。



俺の右手が見えてる。


床がだんだん近くなる。


眼球を右に動かす。


おっさんがゆっくり斜めになっていく。


目が合う。


「俺は」


左手が急に出てくる。


おっさんの鼻にめりこむ。


俺の左手だ。


勝手に動く。


魔法みたいだ。


おっさんがむこうにゆっくり倒れる。


おっさんが遠くなる。


「俺は」


天井が急に近い。


身体が跳ねた。


「魔法使いだ」


(キュアップ・ラパパパ)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ