万年!『失敗人間。』
子供の頃から、ほぼ失敗の連続で、自分自身は慣れてしまったけど?
始めて見る人とか、本当にびっくりすると思う。ことごとく上手くいか
ない! 成功するには、どうすればいいのか考えるけど?
普通の人が、普通にする事が出来ない。何故なのか、いっぱい考えた
けど、全くわからない。出来ない事を子供の頃は、「恥ずかしい」 と
思っていたけど、それも慣れだな。人と比べてもダメなんだとそもそも、
『基準』は誰が決めるもの。それが絶対に正しいとは限らないとわかっ
たから。自分は自分でいいのだと変な自信がある!
僕は出来る人間になりたい訳じゃないと思っている。人間は失敗して、
成長するし、今の自分の限界まで頑張る事が大事なんだと思っている。
でも、ただ 「現実」を突き付けられると、流石にへ込む事もある!
そんな時、職場には「パーフェクトマン」と呼ばれる男がいる。この
男、見た目も中身も素晴らしく出来る男だ。外見も磨いて中身も磨いて
女の子にはチヤホヤされているが、調子にのる男でもない。
まさに!? 「完璧な男。」 才能と努力を両方持ち合わせている。
火の打ち所がない。こういう人が男女関係なくモテるんだろう。
会社の上司は、常に僕とパーフェクトマンを比べるたがるけど...?
どうしたいのか? 全く違う人間なのに!
僕は気にしていなかったが、他の人たちは思っているんだろうな。
あんまりにも出来ない僕と全てにおいて! パーフェクトな男。
でもある日、パーフェクトマンが仕事でミスをした。大したミスじゃ
ないのに、急に慌てふためいて! 今まで見た事がない感じでジタバタ
している。職場の人間もパーフェクトマンに「大した事じゃないから、
大丈夫」って言ってるのに......みんなの声が届いていないみたいだ。
みんな始めて見る、パーフェクトマンの姿にびっくりしている。僕は
そんなパーフェクトマンを 「1度、頭を冷やした方がいい」と言って
屋上に連れていった。失敗をした事がない人間は、あんなにも? 自分
を取り乱すんだと少し僕はホッとした。やっぱり彼も人間なんだと思え
たから。
人には、ダメな時もある。何時も上手くいく人生なんて? 逆にあり
得ないと思ってるけど、パーフェクトマンは納得しないだろうな。
それでも今日、失敗した事は物凄くいい収穫になると僕は思う。
彼にとって、とってもいい経験の1つになると感じた。パーフェクト
マンは、僕の話を聞いてどう思ったのかな?
そう思って彼を見ると? 大泣きで、涙でぐしゃぐしゃ。僕は彼にこ
う言った。 「カッコ悪い部分も出していいと思うよ。」
彼はまた、泣き出した。ずっと我慢してきたのかな? 自分を作って
来たから、本当の自分を見せる事が出来なかったのかもしれない。強く
あろうと、必死で生きて来たのかな? そんな風に彼を見て思った。
彼はもともと、僕とそんなに仲がいい訳じゃなかったけど? この件が
あってからか、物凄く僕に優しい。それに凄く仲良くなった。
今では、「親友」だ! 人間って、本当に何が起きるかわからない。
最後までお読みいただきありがとうございました。