地上から少し遠い場所
今、私は高層ビルの屋上に居るのです。
どこの? とか・・・
どうやって? とかとか・・・
そう言う事は、今は聞かないで下さいね?
『ふにぃ~♪』
ココは、地上とは違って
あまり余計な音は無いのですね♪
車の騒音も、人混みの騒音も、鳥の鳴き声すらも
あるのは、鉄筋コンクリートが風を切る音と
上空を行き交うジュラルミン製の鳥の音くらい
『あっ・・・ 空調機の音だけは仕方ないですね(泣)』
ココは、無音とはかけ離れていますし
それ程静かとも言えないけれど
適度に雑音を取り除いていくと
普段、忘れている自分の鼓動音が聞こえます。
『なんか、落ち着くかも・・・』
地上では、肩がぶつかりそうなくらい
道は人で溢れているのに・・・
平面上だけなら、通りを行き交う人達と私の距離は
『たぶん、2メートルも離れていない・・・』
でも、ココは地上から少し遠い場所
近いけど遠い、私の他は誰も居ない場所。
自分は何の為に生きているんだろ?
とか考えてみる事は、誰にだって有る事だと想う。
それでも、こうして自分の鼓動を何も考えずに聞いていると
何の為? とか・・・
どうして、私が? とか。
『別に? どうでも良いか~』
と想ってしまう。
とりあえず、今生きてる事を確認して
それで終わり。
後は、大きく息を吸って
そして、深く息を吐いて
また、空を見上げるだけです。
今は、地上を歩く人達より・・・
『私の方が飛行機や月や星に近い所に居るのですねっ♪』
なんだか、それだけで嬉しくなってしまいます。
でも、地上に居たら?
そんな事も想わないのでしょうね~?
『にゃわ・・・』
あまり、ココにも長い時間は居られません・・・
『ふに・・・ そろそろ』
日焼け止めも塗っていませんし
喉も渇いたので地上に戻りますねっ♪
『ココからで良いかなぁ?』
ビルの縁に立ち地上を見下ろしてみる。
『下は五月蠅そう・・・』
隔てる物がなくなると、下を歩く人々は米粒のように
小さいのに、雑音だけは沢山届いてきます。
『まぁ、仕方ないですね・・・』
ビルの縁から1歩前へ足を踏み出すと
一瞬だけ、カラダは重力を忘れていて
真っ直ぐに前へ歩き出そうとしますが
すぐに重力によって地上へ落ちていきます。
『がんばるにゃ~ん』
ビルの屋上から踏み出したカラダは
地上の誰からも見られる事なく・・・
次の瞬間には狭い路地へ。
『ふに・・・ 人間の姿で居るのも疲れますね』
あっ・・・
そう言えば、言ってませんでしたね??
『私、化け猫なんですよ♪』
普通の猫と違って、今は人間の姿となり
人間として生活をしております♪
どうして、そんな事を?
と想うでしょうが・・・
『まぁ♪』
それはまた今度お話し致しますね♪
『にゃはは~♪』
実は、続きを・・・
少しだけ書き始めているのです。
ほんの少しだけですよ???
文字数で言うと・・・
240文字くらいです(泣)
少しとも言えない!?
ふにぃ・・・
でもでも♪
いつかっ!!
と想っていたりですよ~
にゃはは~
よろしければ、その時は読んで下さると
嬉しいです♪
とりあえず、この作品は
短編扱いで終了です♪
ありがとうございました~♪