クロノス
目が覚めると白い空間がそこにはあった。
「よう。ケイ。」
目の前の男が前世の名前を呼ぶ。
「なんだ。クロノスか。」
そう言うとクロノスは、ニッと悪い笑みを浮かべた。
「久しぶりだな。こっちは、二千年過ぎてるあたりだ。
...
しっかしそろそろ来るとは思っていたが、また巻き込まれたのか。」
「まあな。こっちは、あれから十五年だ。
産まれてすぐ死ぬ運命だった赤ん坊の身体をもらって今は、十五歳だけどな。」
「タナトスと運命の三女神が見失ったっ!って慌ててたぞ。」
「それは知らん。」
「おいおい。やっとすべての神を支配できる者が現れたって言うのに居なくなりゃ慌てて当然じゃないか。」
「残念ながら引き受けないって毎度のこと言ってるだろ。」
「引き受けてもらうまで言い続けるって言ってるけどな。」
「はぁ。めんどくせーな。相変わらず。」
「そりゃどうも。」
...
「んで、召喚のことでまた失敗したんじゃないだろうな。」
俺が言うとクロノスは当たりといって指を鳴らした。
「そうだよ。前回ケイが、召喚された時にも失敗してるのを成功だと思って使ってるから失敗して当然なんだけど、前回の『三人の勇者』って所をケイを入れて四人だと思っちゃってんだよね。
前の国王が、巻き込んで召喚したことを隠して『四人の勇者を召喚』って記録しちゃってるからなんだけど。
普通に魔力減ってきてんのに余計に魔力が減るようなことをしてるから枯渇しちゃってさ他の神から宜しく言われてるんだよ。
仕事に差し支えるから。」




