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変人と呼ばれた初代達  作者: 晴野 はるこ
プロローグ?
1/1

時はロキア記167年―――


世界の空は暗闇に包まれ、山々からは炎が飛び出し、大地は割れ、海は全てが凍るという現象が起きた。

人々はそれを、ただの異常現象だと思ったが、それから3年後・・・どこからか魔の者が現れ始めた。

その魔の者達は、それぞれ容姿が違っており


獣のような者


爬虫類のような者


人間のような者


植物のような者


姿を自由自在に操れる者


姿を持たない声だけの者


が居た。

この姿の違う魔の者達は、皆、気まぐれで人を助けたり・・・人を殺したりした。

人間達は恐怖した。魔の者達の機嫌を損ねれば、待っているのは『死』のみだ。

人間達は、魔の者達に従った。生け贄を(ささ)げろと言われれば、捧げた。その生け贄が、その国の王だとしても・・・従い、捧げたのだ。

王を無くした国は、争いが多くなった。

皆、生きるのが必死で、犯罪に手を染める者さえ居た。

まだ幼い子供に、大人達は武器を持たせ、『(ころ)す』事を覚えさせた。

段々と(おとろ)えた国は、人々は()えに苦しんだ。

中には、先日産まれたばかりの赤子を・・・殺し、食べた者も居た。

それが段々と広がり、力を持たぬ幼子や老人達は、殺され、力を持つ者達に()らわれた。


それを見た、魔の者達は(よろこ)び、歓喜(かんき)し、快感(かいかん)に震えた。


それを見た、魔の者達は(かな)しみ、(なげ)き、涙を流し震えた。



やがてその国の人々は、魔に染まり、魔物に()ち果てた。

魔の者達と違い、魔物は理性が無く、皆が皆恐(おそ)ろしく(みにく)い姿をしていた。

そうして、一つの国が・・・(つぶ)れた。



そして、それから30年・・・

その国の中心に、魔の者達が崇拝(すうはい)すべき3人の主が産まれると同時に、それに対をなす各国で英雄となる3人の赤ん坊も産まれた。

魔の者達は、主を恐怖と尊敬を込めてこう呼んだ。



『魔王』


と。


そして、人々は英雄達を


『勇者』


と呼んだ。



これは、その一癖(ひとくせ)二癖(ふたくせ)もある魔王と勇者達の物語である。

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