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もしかして:魔王

謎解き編に入ります。

 学園祭は、盛況のうちに、つつがなく閉幕した。


 いくつもの反省点を残しはしたものの、それは来年への課題だ。むしろギベールさんによるユーモアとウィットに富んだ特別講演があまりにも好評すぎて、来年もこのレベルの講演が期待されているあたり、今から人選で胃が痛い。

 好評と言えば、前夜祭のサプライズも、大好評だった。「ああいうビッグバンドを来年も」という意見は、出演者からも、一般生徒からも多い。だが今回のアレは、御木本進というカリスマティックなダンドリストがいたから成立したわけで、来年同じことをやっても今年のような盛り上がりになるかどうか、実に怪しい。

 ま、来年になったらそういう人材が浮上してくる可能性もあるけど。


 サプライズ方面で言うと、まったく別方向でも、大きなサプライズがあった。前夜祭がまさに始まろうとしていた頃、ICUでながらく昏睡していた有原先輩が、意識を取り戻したのだ。

 本庄さんの件で病院には迷惑もかけていたので、後に改めて院長先生にお詫びに行った折、「内密にしておいてほしいけれど、医学的に言うと、有原君の快復は奇跡としか言いようがない」と言われた。それで私は逆にいろいろと腑に落ちたが、それはこれから確認すればいいだけのことだ。


          ■


 学園祭が終わり、後片付けとアンケートの集計、アフターイベントレポートの作成、各種挨拶まわりに、各種委員会の重鎮を集めての反省会、教員サイドとのデブリーフィングを終えたところで、ようやく執行部も一息ついた。

 これから1ヶ月、執行部が積極的に関与するイベントは存在しない。おそらくこれは、有原先輩が執行部を編成したときに作った、特別休暇なのだと理解している。

 なので9月の連休には、執行部の「遅すぎる親睦会」が毎年開かれている。なにしろ4月に執行部に入った新入生は、そのままイベントまたイベントでこき使われ、新歓コンパどころではないからだ。

 親睦会への参加は任意だし、参加費も個人持ち(房総半島にある大学の合宿所を使うので、費用自体は格安)だが、出席率は毎年、ほぼ100%だ。


 今回の親睦会には、嬉しい事に、安定期に入った星野先輩――もとい宮森先輩が、おばさんに付き添われて顔をだすという。

 各種連絡のため、おばさんの自宅に引き取られた宮森先輩に一度会いに行ったけれど、有原先輩が意識を取り戻したことを知った宮森先輩は、私が最初に会ったときの「星野先輩」のように、とても穏やかな表情をしていた。


 そんなこんなで始まった親睦会は、今年も盛り上がった。

 盛り上がりの中心が梓先輩+芝田先輩の夫婦漫才であるのは言うまでもない。立場上、わりとお堅めな態度をとっていた宮森おばさんも、二人の軽妙なやりとりに巻き込まれて、いつの間にか下ネタトークの輪に加わっていた。

 いやあ、おばさんって、意外にもそういう人だったのか。


 そうやって盛り上がっていると、ふと永末さんが、素っ頓狂な声を上げた。

「あっ――飲み物が、もうありません!」

 それは困ったわねと、おばさんが言い出す前に、私は立ち上がって、「ちょっと買ってきます」と申し出る。私はここでも裏方に徹していたので、買い出しにはおあつらえ向きだ。

 すると、会長も立ち上がった。「男手があったほうがいいだろ? 俺もつきあうよ」。私は「どうぞ」とばかりに肩をすくめ、合宿所を後にする。

 後ろのほうで芝田先輩が「御木本! コンドームなら予備があるぞ!」とか何とか茶化していたし、永末さんは不安を隠しきれていないようだったけれど、会長もすぐに外に出てきた。


 ここまでは、打ち合わせ通り。


「さて。最寄りのコンビニまで、4キロか」

「日本とは思えないですよね、ここ」

「地方じゃ車に乗ってコンビニ行くのは、当たり前だ。〈あちら〉じゃあ、どこに行くにもキロ単位で歩いたじゃないか」

「ま、それはそうですけど」


 そんな他愛もない話をしながら、私たちは手をつなぐこともなく、海辺の道を歩いた。

 9月の中旬、砂浜の向こうに見える太平洋はとても静かで、まるで世界には私たちしかいないかのようだった。


 そうやって、しばらく歩き続けた。

 コンビニへのルートを外れ、砂浜を歩きはじめたあたりで、会長に先を譲る。


 5分ほど歩くと、シーズン中にも関わらず、廃墟のようになった海の家に行き当たった。


「ここ、ですか?」

「ああ。他に適当な場所も見つからなくてな。

 はっきりいって場所なんてどこでもいいんだが、人目につくのは困る」

「それにしたって、もうちょっとムードとか……」

「実用的ならそれでいい。

 そこ、気をつけろ。釘が出てる」


 会長に誘導されるがまま、私は廃屋の奥に入っていく。


 薄暗い廃墟の奥に入って行くと、やがて、おそらく食材を保管していた大型冷蔵庫が置いてあったであろう、コンクリ打ちっぱなしの空間に行き当たった。

 まったくもって殺風景な場所だが、ひとつだけ、奇妙なところがあった。

 その壁には、複雑な魔法陣が描かれていたのだ。

 淡青の光を放つ魔法陣の周囲には、高濃度の純魔力粒子が渦巻いていた。


 私はひとつ、ため息をつく。

 それから、前もって決めていた通り、先手を打つことにした。


「――御木本先輩。

 これはまったくの個人的興味に基づく質問でしかないんですが、ひとつ聞かせてもらっていいですか?」


 〈勇者〉は、いつものように、軽く肩をすくめる。「どうぞ」の合図。


「あなたは、今のこの状況に至るまでに、何回繰り返しました?」


          ■


 〈勇者〉は、近くに転がっていた四ッ足のパイプ椅子を拾い上げると、疲れ果てた老人のように、そこに座った。


「100回までは数えてたと思う。

 そこから先は、真面目には数えちゃいないさ。

 数える気力も、なくした。

 ――やはり、お前の記憶は、積層化してたか」


 ユスティナの記憶をまとめたメモを読み返すと、いくつも矛盾が見つかる。

 最大の矛盾は、私は様々な「死んだ」記憶を持っていることだ。

 可能性としては、奇跡的に助かったとか、記憶が錯乱しているとか、いろいろ考えられる。

 だがすべてを無矛盾に説明する仮説は、私は何度も死んでいるのではないかという仮説だ。そしてそれを成り立たせる唯一の状況は、ともに旅をした〈勇者〉が、何度も「時を繰り返している」という仮説になる。


「もうちょっと、持つかと思ったんだが。

 お前には、勝てんな」


 〈勇者〉はスマホを取り出すと、前夜祭終了直後に私が送ったメールを、私の目の前に突きつけた。

 メールの本文は、たった1行。


          ■


     私は、〈魔王〉ですね?


          ■


「あなたらしい、大胆な偽装だったと思います。

 おかげで1週間弱、地獄を見ました。

 でも、エマちゃんが、助けてくれました」


〈勇者〉が、深々と溜息をついた。


「エマ、か。彼女、あっちにはいないんだよな。

 会った瞬間に、イレギュラーが来やがったと思ったが、やはりそこで崩れたか」


 そう。例えば有原先輩がイリスであり、梓先輩がアイリスであり、あるいは永末さんがカヤであるように、〈こちら〉と〈あちら〉では、多少の誤差はあれ、対応関係があることがほとんどだ。

 でもエマちゃんは、〈こちら〉にしかいない。まさに、イレギュラーだ。


「今回の件、いろいろと許せないことはあります。

 でも永末さんの弱みにつけこんで、あんなことを頼んだというのだけは、絶対に許せないですね」


〈勇者〉は、面目なさそうに視線を下げる。


「そこばかりは、どんな非難をされても、文句は言えん。

 人間として最悪だな、と思ってる。

 だがまあ、言い訳になっちまうが、〈こちら〉の俺は、永末にかなり惚れてるぜ?」


 そうなのか。いやま、そこが問題なんじゃないけど。


「後学のために、俺にも1つ教えてくれ。

 エマが援護したというが、なぜお前は気づけた?」


 ふむ。まあ、説明してあげてもいいだろう。

 もしかしたら、〈あちら〉で必要になるかもしれないし。


「割り切れなかったから、ですよ。

 割り切れるはずが、なかった。

 それに気づいた瞬間、全部がつながりました」


〈勇者〉はなお、不思議そうな顔。


「〈ユスティナ・ノート〉の原本は、50枚入りのルーズリーフに書いてあります。

 わたし、あれをコピーしたんですよ」


 そこまで聞いて、〈勇者〉は改めて、ハッとしたような顔になった。

 彼は「コピー機」がある文化から、あまりにも長く離れすぎていた。そこが、隙になった。


「でもあなたは、さすが〈勇者〉に相応しい強運持ちです。

 あのとき私は、一緒に古典の文法書もコピーしたんですよ。だから、気づくのに遅れました。

 エマちゃんが、『割り切れない話』というヒントをくれるまでは、異常に気づかなかったんです」


          ■


(http://ncode.syosetu.com/n3549cb/45/ より抜粋)


 そうこうするうち、古典文法本64ページ、すべてコピーが終わった。そのままだとちょっとみっともないので、表紙と裏表紙を1枚の紙にコピーして、これで全体を挟み込むことにする。最終的な製本はエマちゃんにお任せ。


 それから、ユスティナ・ノートをコピー。こっちは両面に書いてあるけれど、コピー機は最新型なので、フィーダに差し込んで両面コピーすれば全自動。素晴らしいですね。ルーズリーフはこういうときに便利。

 1000円投入してコピーを動かしていたけれど、途中でお金が切れたので、500円追加で投入。コピーが終わったところで、お釣りが200円。おお、10円以下の端数なし。綺麗だ。ちょっと嬉しい。


          ■


 64ページの本をコピーすると、1ページ目と64ページ目は、それぞれ単独でコピーするしかない。残る62ページは、見開きでコピーできる。よって、コピー回数は1+1+62÷2=33回。

 ここに加えて、「表紙と裏表紙を1枚の紙にコピー」しているので、+1回。古典文法書は、340円でコピーされたことになる。


 続いて、50枚のルーズリーフを両面コピーすると、50×2=100回相当。よって〈ユスティナ・ノート〉は1000円でコピーされたことになる。


 だが私はこのとき、1500円払って、200円のお釣りを受け取っている。

 1300円しか、払っていない。

 本来なら、1340円かかるはずなのに。


 そう。これは、割り切ったあとの、問題だった。

 おかしいのは、余りのほうだ。


 1340円かかるはずのコピー代が、1300円で済んだ。

 このためには、文法書を4見開きコピーし忘れるか、ルーズリーフが48枚しかなかったか、どちらかしかない。

 前者は、そんなミスをしていたなら、文法マニアのエマちゃんから必ずツッコミが入ったはずだ。


 ゆえに、手元の〈ユスティナ・ノート〉は、48枚しかない。

 そして実際に枚数を数えてみると、48枚しかなかった。


 だがこれだけでは、おかしいとも、おかしくないとも言えない。

 私自身、小学校の頃に書いた小説が、50枚だったのか48枚だったのかなど、さすがに覚えていない。


 でも。


          ■


(http://ncode.syosetu.com/n3549cb/36/ より抜粋)


「私があるべきマナーを無視して、あなたのノートを勝手に読ませてもらった理由は、これです。ユスティナという言葉が出てきた以上、私はどうしても、読まねばなりませんでした。

 現状では、50枚全部読んで、分からないことが増えただけですが」


          ■


 宮森おばさんは、〈ユスティナ・ノート〉が50枚だったと、確かにカウントしている。

 あの宮森おばさんが、枚数のカウントミスなど、考えられない――し、さらに言えば、おばさんは原本をスキャンしたPDFを持っている。

 スキャンデータをメールしたもらったところ、案の定、100ページあった。つまり、表と裏で、50枚分だ。


 よって、原本がおばさんの手を離れ、私のところに届く間に、2枚が失われたことになる。


 そこまで説明すると、〈勇者〉は「参った」と呟きながら、小さく折りたたんだルーズリーフを2枚、札入れから差し出してきた。広げてみると、確かに、PDFとの間で差分をとったとき、足りなかった2枚だ。


「俺は墓穴を掘っただけだった、か」


 その通りだ。

 永末さんの好意を利用し、私宛に届いた〈ユスティナ・ノート〉から特定の2枚を抜き取った。あのルーズリーフを保管していた引き出しの鍵を管理していたのは永末さんだから、それ以外にあり得ない。

 実際、永末さんを学内カフェに呼び出して問い詰めたら、彼女は大泣きしながら事実を認めた。


 さて、そうなると問題の「失われた2枚」は、〈勇者〉がどうしても私に見せたくなかった2枚、ということになる。

 つまりは、彼が私に、どうしても思い出してほしくない事実の鍵が、この2枚に潜んでいるのだ。


 ルーズリーフ2枚、合計4ページのうち、1ページ目と4ページ目はすぐに候補から外せた。そこに書かれていた短編は、もう「思い出して」いたから。

 となると、見開きに書かれた、詩のようなもの。

 これが、鍵ということになる。


 詩は、全部ひらがなの、いかにも暗号めいたものだった。

 その外見のせいで、最初はどこに注目すべきか、分からなかった。


          ■


(http://ncode.syosetu.com/n3549cb/22/ より全文)


かつて まおう あり

せかいを ほろぼさんとす


まおうを うたんと

いくたの ゆうし たつも

まおうの まえに ゆくえもしれず

せかいは まさに くだかれんとす


しかして ひとりの ゆうしゃ たてり


おおぞらの いかり まといし つるぎ

だいちの あいを うけつぎし たて

たいかいの かなしみを せおいし つえ

かみの じひを うけし ゆびわ


よっつの せいなるぶぐを おびし ゆうしゃ

くなんの たたかいは あれるうみのごとし

せめよせる かいぶつは どとうのごとし

うしないし かなしみは はとうのごとし


たえがたきを たえし ゆうしゃ

ついにその いかりは せいぎをなし

まおうは やみへと ふうじられ

かくて せかいは すくわれた


されど たみよ あんそくは とおい

ゆうしゃの ちからを もってしても

まおうは ほろびず

せかいのはてに ふうじえた のみ


ゆえに たみよ おのれを りっせよ

おのれを きたえよ

かみを たたえ

いのり たがやせ


まおうは いまだ

われらの かげに あり


          ■


 文字数を数えてみたり、それぞれの仮名の出現頻度を数えたり、数文字上にずらしたり下にずらしたり、様々な暗号解読の技術を適用してみたが、冷静に考えればその手の解析は宮森おばさんのチームもやっているはずだ。

 プロが解読できないのに、私が解読できるはずがない。


 なら、もしこれが、暗号でも何でもない、としたら?


〈勇者〉は私に、何に気づいてほしくないのか?


〈勇者〉は〈こちら〉で、私が何かすることを、表立って妨害したことはなかった(こっそり、ルーズリーフを盗んだだけだ)。

 だが唯一、私がある情報に触れることを、意図的に妨害したことがある。

 それは、『半神』から、私を隔離したことだ。演劇鑑賞会における、あの意味不明なゴリ押しは、「自分が『ハムレット』を見たかった」のではなく、「私に『半神』を見せたくなかった」と解釈することも可能だ。

 であれば、星野先輩と真っ向対立してまで、明らかに無理筋な『ハムレット』をゴリ押したのも、むしろ納得がいく。〈勇者〉は、その手の横車を押す人間では、ないから。


「そこでもう一度、『半神』の特徴的なセリフを思い出してみました。

 あの物語の、いったい何をあなたは恐れたのか?

 しばらく悩みましたが、ふと、思い当たりました。

 それが、『割り切れない』ことです。

 あなたはこの詩が、実は『割り切れない』ことに、気づかれたくなかった。

 そう、仮説を立てました」


「この詩に出てくる特徴的な数字は、4です。

 普通に考えればこれは、あなたと旅した4人――つまり、イリス、アイリス、ロザリンデ、そして私、ということになるでしょう。

 でも、ここに書かれているのは『武器』の話です。

 これが比喩ではなく、言葉通りの『武器』だったら?

 全部で5人に対して、4つの武器。1人、余ります。

 突飛な推論ではないと思いますよ? だってこの物語を『割り切れなくする』には、この組み合わせしかないんですから。

 ではその余りの1人とは、誰なのか――いや、何なのか?」


〈勇者〉は、私の説明を、目を閉じて聞いていた。

 が、続く私の言葉を聞いて、驚いたように目を開けた。


「これ以上は、推論を続けていません。

 この推論をもとに、記憶を辿ることも、していません。

 私こそが〈魔王〉なのだろうというのは、ハッタリですね。

 〈魔王の猟犬〉として〈魔王〉を傀儡にし、魔族に亡命してきたイリスと組んで世界を滅ぼしたこともあります。

 そこまでは、この詩がなくても思い出せた。

 それ以上に何か思い出されたくない『なんだかとんでもないこと』があるとすれば、きっと私自身が〈魔王〉になったのだろう。

 その程度の推理です。

 この件については、何も、思い出していません」


「――なぜ、思い出そうとしなかった?

 真実を目の前にしながら、なぜ、よりによってお前が、追求をやめた?

 お前はただ、思い出そうとすればよかっただけのはずだ!

 それだけで、お前が何より大事にしている、『真実』が手に入ったのに!」


〈勇者〉の声は、震えていた。


「なぜ? 簡単です。

 あなたが、私に、それを思い出させまいとしているのが、自明だったから。

 だから私は、考えるのを止めました。

 幸い学園祭も間近だったから、気を紛らわすための仕事には事欠きませんでしたし」


 それを聞いた〈勇者〉は、しばらく呆然と、天井を見上げていた。

 そして、しばらくしてから、絞りだすように、「すまん」と呟いた。


「すまない――そして、ありがとう。

 俺は本当に、馬鹿だった。結局また、お前に救われた。

 まったく、大馬鹿だな、俺は。

 お前にさんざん、『人に頼れ』とアドバイスしながら、本当にお前に頼るべきは、俺だった」


「構いません。あなたが救いようのない馬鹿なのは、嫌というほど知ってます。

 それこそ、最低でも100回くらいは、思い知っている計算です」


〈勇者〉は小さく笑うと、もう一度、深々とため息をついた。

「ため息は幸せを逃がす」がモットーの〈勇者〉だが、そのため息には、明らかに安堵の響きがあった。


 それを聞いて、私は自分の判断が正しかったことを、確信する。


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