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ここまでのあらすじ&登場人物

あらすじその他は「だいたいあってる」レベルです。

なお本日2度めの更新です。


■第3章「ユスティナの冒険」のあらすじ


・学園サイド

 せっせと黒歴史ノートの量産に挑む高梨さん。うっかり「仲間が死んだ」記憶を踏み抜いてしまい、パニックに襲われます。

 体験学習で「思い出したらアカン記憶もある」ことを学んだ高梨さん、慎重にヤバそうなエピソードを避けながら、ユスティナの記憶をテキストにまとめなおしていきます。

 しかしそこで天才的なひらめきが飛来。小学生の頃に書いていた妄想ノートが、まるごと保存されていたことを思い出します。結局はこれもユスティナの記憶に密接に関わっていると思われるので、これを発掘すれば地雷記憶を恐れながら「思い出す」手間をだいぶ省けます。

 そこで荷物を預けている学長にメールしてみると、「おい待てやコラ、そのノートのタイトルの名前、どこからでてきたんや!?」(大意)と問い詰められます。「ユスティナ」の名前が、よりによって学長をビビらせたことに、ガチでビビる高梨さん。

 詳しく事情を聞いてみると、なんでも高梨さんの今は亡きお母さんは天才数学者で、死ぬ直前に「この世のすべての暗号を解いてしまう方程式」を発見していた疑いがある、というお話。その方程式のことを、高梨母は「ユスティナの方程式」と呼んでいた模様。


 「こちら側」の世界にも滲み出してきた「ユスティナ」。本家ユスティナである高梨さんの明日はどっちだ。



・ユスティナサイド

 魔王をぶっ倒すための旅の途中で、壮大なピタゴラスイッチ系の罠にかかった〈勇者〉一行。空からの射撃でロザリンデが死に、報復の一撃は空を焼きつくしました。

 ――が、このあまりにショッキングな展開に、記録者である高梨さんが錯乱。おまけにその記憶の中では、死んだロザリンデの顔が星野先輩に瓜二つ。


 「あちら側」の世界に滲み出してきた学園生活。高梨さんは、果たしてどの程度「観測者」なのか。ユスティナたちの明日はどっちだったのか。


 そのほか、「ユスティナの下手くそ料理」「ユスティナ、社交界デビューを手伝う」「ユスティナ、〈勇者〉とのお食事会」「聞き耳頭巾ユスティナ」の5本立てでお送りしました。



やったね! 第3部完!




■主要登場人物一覧


高梨遙たかなし・はるか・女

 高等部1年。特待生。生徒会執行部所属(書記班)。

 少食で平坦。スペック的には相当すごいんだけど、周囲がチート級にすごすぎるせいで自己評価低め。

 本作の主人公。


御木本進みきもと・すすむ・男

 高等部3年。生徒会長。

 社交性にあふれた、リア充の鏡のような人気者。学内で彼の名を知らない生徒はいない。

 しかしその中身といえば、お調子者で、怠け者で、見栄っ張り。今日も「俺がやっておきます」と引き受けた仕事を、執行部員に悪気なく押し付ける。


星野静香ほしの・しずか・女

 高等部3年。生徒会執行部所属(執行部長・会計班長)。図書委員長。

 ほとんど万能に近い事務能力、圧倒的な学力、モデル並の美貌を兼ね備えた人物。モデルになるには低身長と平坦特性が玉に瑕か。基本的には無口な文学少女。

 高梨を後継者候補と考えているのか、何かと目にかけている。


館林梓たてばやし・あずさ・女

 高等部3年。生徒会執行部所属(会計班)。水泳部のエース。

 壊滅的な事務能力と味覚を誇る、執行部の癒し系お姉さん。

 恋の相談なら梓先輩に任せろ! でも金勘定をさせたら全員で残業必至だぞ!


・千代・エマ・ボヴァルレ=シャルパンティエ(ちよ・-・-)・女

 高等部1年。高梨の同級生。今年度から高等部に転入した帰国子女。

 自分より成績が良かった高梨に一方的なライバル心を抱き、わざわざ生徒会室まで押しかけてきて高梨に果たし状を渡す(弁護士の協力により完璧な書類を作成、ついに果たし状は受理される)。


永末彩奈ながすえ・あやな・女

 中等部2年。生徒会執行部所属(書記班)。高梨の右腕。

 物好きにも御木本会長に恋心を抱いている。高梨と会長がつきあっているものと勘違いして「高梨先輩相手には勝てない」と落ち込んでいたが、交際の事実はないと聞き、心機一転会長を落とそうと息巻いている。




・ユスティナ(=高梨遙)・女

 元ノラド王国魔術親衛隊副隊長。

〈勇者〉と共に世界を変えるための旅に出てからは、プロ旅人となる。つまり無職。

 二つ名は「世界の破壊者」。戦略級火炎魔法しか使えないが、その威力は「地図を書き換える」レベル。彼女の魔術の前には、丘は消し飛び、できたクレーターは湖になる。

 なお、最も手加減した状態で、この有り様。「炎を操って湯を沸かす」的な器用さは皆無の、過ぎたるは及ばざるが如しを全力で体現したかのような魔術師。

 何の因果か現代日本に転生し、自分の正体を忘れたまま「高梨遙」として成長してきたが、このたび目出度く高梨がユスティナとして覚醒した。


・イリス・女

 世界が驚嘆する「万能の天才」。外見はいたって平凡な女の子なれど、その中身は世の大体のことに通暁する、超絶チート存在。

 その「天才」は学問や技術はもちろん、魔術にも及んでおり、従来では理論の上にしかあり得なかった、極めて複雑な複合魔術を難なくこなす。

 しかしながら本人は基本、飽き性なので、「人生捨てて○○に打ち込みました」系の人と、その領域で勝負すると、意外とあっさり負ける。つまりユスティナと火炎魔法勝負すると、たぶん、負ける。

 もっとも「なんでもあり」の実戦をやったとしたら、双眼鏡レベルで視覚を強化したイリスが、超長距離から魔法で狙撃でゲームセット。この柔軟性が天才の天才たる所以。


・アイリス・女

 護衛戦士。イリスの姉。

 戦士としての腕前は確かで、イリスが魔術を完成させるまでの間、確実に彼女を守るだけの能力がある。弓の腕前にも優れ、敵対的な魔法使いに対しては、魔法を完成させる前に射殺すことができる。

 幼いころは世界級の天才である妹ばかりがちやほやされ、またその妹の「姉」という立場のプレッシャーゆえに荒れていたこともあったが、ある事件を境に「妹を守る」ために人生のすべてを注ぎ込むことを決意、今に至る。


・ロザリンデ・女

 クルシュマン伯爵家最後の正統な継承者。

 ワールドレコード級の美貌の持ち主で、弁舌や社交に優れ、外交の場で必要な知識も詰め込んだ、交渉のために生まれてきたような人物。クルシュマン家は歴史ある名家で、その名前だけでも交渉のカードにできるクラスだが、数世代前に仕える主君を失い、現状ではロザリンデの世代より後ろに後継者がいないのが、数少ない弱点か。

 なおクルシュマン家に伝わる秘術(ないし体質)により、ロザリンデの周囲最大7mでは一切の魔法を機能させなくすることができる。魔術で作られたものも分解されてしまう(例えば魔術で巨大な岩をロザリンデの頭上に作っても、無効化ゾーンに入ったとたんに消滅してしまう)ので、彼女を魔術でなんとかするには、ピタゴラスイッチ的な何かが必要。


・カヤ・女

 ノラド王国の名門貴族、シャハト家の2女。生まれつき全盲だが、苦労して精神系の魔術を習得、学院で導師号を獲得している。

 どうやらノラド軍時代のユスティナの、副官だった模様。


・〈勇者〉・男

 自分の前世を思い出しつつある高梨遙が、唯一その名前を思い出せない存在。少なくともユスティナ・イリス・アイリス・ロザリンデと結婚している。

 能力的には「弱い」の一言。これという特殊能力も持たないっぽい。

 とはいえ世界が嫉妬する能力を持つ4人の女性を、妻として娶り、また仲間として率いるに至ったのだから、それこそが特殊能力と言えるかもしれない。

 ユスティナには「この世界を変え、よりよい未来を作る」ことを約束している。その可能性については未知数だが、このメンツ集めておいて、その程度のことができないとなったら、爆発しろなんてレベルじゃないですね。そうですね。


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