22 身勝手で不器用でメンヘラ
イリア「こんばんは、初めまして」
如月「急にどうしました?」
イリア(私の姿を見ても、吸血鬼と気づく様子なし、、、危機感が無さすぎる、、)
イリアはこんな男がカナンの命を任せる相手なのかと、腹が立ち、爪を喉元に突き立てた
イリア「そろそろ、理解した?」
如月「最初からね」
その瞬間、慣れた気配を感じ取り、喉に僅かに傷をつけて離れる、、
そして如月の前に立ち、守る姿勢で現れたカナンに語りかける、、
自身の思う、一番人に嫌われる自分をイメージして、、、
イリア「久しぶりね?カナン」
そしてカナンは怒りを込めた声で言った、、
カナン「お姉様、、!!」
イリアはあの日を思い出して、、告げる、、
イリア(もう、、お姉ちゃんとは呼んでくれないのね、、)
イリア「イリアお姉ちゃんって呼んではくれないのかしら?」
カナンが怒り、攻撃を仕掛けて来る様に仕向ける、、
それからカナンがあの日の事を憎んで居れば絶対に攻撃を仕掛けてくる様な挑発を重ねた、、
でもカナンは攻撃を仕掛けてくる事は無く、ひたすらに男を守り続けた、、
そしてカナンは男を傷つけずに逃す為に自身の血液を使い切る勢いで同時に色んな技を、使って逃げた、、
イリアは、その姿を見て、心の底から悔しがった、、
(イラつくなぁ、、何であんな男がカナンに好かれてるんだろうなぁ、、)
(殺したいなぁ、、妬ましいなぁ、、羨ましいなぁ、、悔しいなぁ、、泣きたいなぁ、、、)
(でも、、何でカナンはあんなに私に恨みを抱いて無いんだろ、、、、)
(二人はどこにいったんだろ、、)
イリアは二人を軽く探した、、
探すのは楽だったイリアはあらかじめ喉元の傷に位置の特定が可能な様に、自身の血液を流し込み、血のマーキングをして居たから
そして橋の下でイチャつきながら安心してる二人を見てまたイラつく
(良いなぁ、、私もあんな風に抱きつかれたいなぁ、、カナンの体温冷たいかな、、温かいのかな、、)
(カナンの鼓動はどんな音なのかな、、カナンの手の大きさはどんくらいだったかな、、)
(カナンが甘えた時の顔は可愛いんだろうな、、カナンに信用されるって心地良いんだろうな)
(カナンに求められるって幸せだろうな、、カナンの隣で生活出来るって楽しいだろうな、、)
(良いなぁ、、良いなぁ、、私もカナンに求められたいなぁ、、)
そしてカナンが如月に抱きついて笑顔で安心してる顔を見る、、
(私、、カナンのあんな顔、、見た事ないなぁ、、)
(ずるいなぁ、、私が死んでも泣いてくれないんだろうなぁ、、)
(あんな事したんだもんね、、私何か、、死んでも、、きっと、、)
(私がもっと、、出来た姉ならあんな顔見れたのかなぁ、、、)
(私が、、もっとカナンの気持ちを考えてたら見れたのかなぁ、、)
(もう嫌だな、、見たくないな、、あんな幸せに笑うカナンの顔、、崩したく無いな、、)
「今日だけ、、今日だけ見逃してあげる、、」
イリアは指を鳴らし、簡易的な雨を引き起こす
そして街に飛び散った血を洗い流し、雨が降る間だけ、、
イリアの目からは涙が溢れ、涙を雨粒で隠す、、、
そしてイリアが落ち着き、涙を止め、指を鳴らし雨を止める
イリア「今日だけ、、だから、、」
そして、イリアは歩き帰りながら思う、、
(この鉄の匂い、、嫌いだな、、)
そしてその日は適当な廃墟で、寝泊まりする事にして、
そしてマーキングの機能を使い、二人の会話を盗聴する
如月はカナンに吸血させて体力の回復を図っていた
そしてその光景を想像しながらイラつく、、
(カナンは貴方を守る為にあんなに血を使ったのよ?その程度の吸血で許される訳じゃないだろ?)
(もっとカナンに、、もっと血を吸わせて、早く治せ、、)
そして妬みと僻みの心を込めて、如月の喉のマーキングから出血を誘発する、、
そしてマーキングから負け惜しみに脳内に言葉を送り込む
「あまり、私をがっかりさせないで、」
「貴方は耐えられる?」
(カナンの隣で、カナンの為に生きるなら、命を削ってでもカナンに血を分け与えなさい、、)
(貴方はカナンの為に生きないといけない、貴方はカナンを生かさないと行けない、、)
(この程度で辛がらないで、これ以上私を不安にさせないで、、)
(こんな事で音を上げたら、、私が安心して死ね無いでしょ、、)
(お願い、、耐えて、、私に安心させて、、)
(ここで、、安心できないと、、命かける事に躊躇いが生まれちゃうから、、)
(お願い、、死なないで、、私をがっかりさせないで、、)
そう、身勝手な思いを如月にぶつける、、、
あれから一週間の時間をかけてカナンの体力を戻させ、
その間に盗聴でカナンの記憶が欠落してる事を知った、、
その期間は話を聞いて、想像で考えるなら最低でもカナンがあの時、私を殺しかけた時までの記憶がない事をしった、、
でも、私の想像では記憶喪失では無いと思った、、
きっとカナンは自身の記憶を無意識か、意識的か、どちらかは分からないけど自分の記憶をどこかに閉じ込めていると思った、、
理由は一定以上の精神的ダメージの超過による精神崩壊がそうさせたのだろうと思う、、
そして解決案は一つだけあった、、
人間、吸血鬼の両方の共通現象、、
走馬灯の利用、、
走馬灯は死ぬ直前になると、生きる為に通常の脳の活動性能を超えた力を発揮し、記憶を遡る能力が上がるとか、生きる為の策を探す為の思考時間、とか色々な説があるが、、
私はその中の記憶を遡る可能性に賭ける事にした、、
本当は賭けをする事は避けたかったけど、私には時間があまりなかった、、
仕事の猶予時間が残り指折りの時間しか無かった、、
イリア「如月、、耐えてよね、、」
そうして私はいつもの様に、気絶するギリギリまで血を抽出して、、少し準備をする
イリア(一度ミスれば確実に死ぬ、、、)
イリア(お願い、、想定より頑丈であってね、、私緊張に弱いから、、)
そして如月の喉から大量出血を誘発する、、
そして私は如月という男に告げた、、
「残念、ここからが本番、だから頑張って、、」
(絶対、、耐えてよね、、死んだら、、私困るから)
「3..2..1..0!!」
イリアは如月が死ぬ寸前になった瞬間に出血を直ぐに止め、
遠隔で血を操作して出血しない様にしながら体内に血液を循環させ続け、如月の命をギリギリの所で保ち続ける、、
イリア「お願い、、耐えて、、お願いだから、」
イリア「これを乗り越えてくれれば、、」
イリア「お願い、、意識を少しでも強く、少しでも生きる事に集中して、、」
そしてイリアはあまりの高難度の血液操作に、体ついてこれず、知恵熱が出始め、次は鼻血、そして耳も聞こえにくく感じ始めた、、
(これくらい、どうって事は無い、、)
(耳鳴りが凄い、、頭も熱くて痛い、鼻血も酷い、、)
(でも、私はずっと耐えてきた!!)
(カナンの姉という重圧に、妹に何も勝らない惨めな自分の弱さって痛みに!!)
(そんな弱さって痛み何年も何十年も体を蝕まれた私が、、初めて姉らしく、妹を守る為に命をかけれるなら、こんなの何も痛く無い!!)
そう自分に言い聞かせ、イリアは脳みその血管が破れても血液操作をし続け、限界まで命を延命した、、
そして限界に達した時、、一瞬意識が途切れた
そして血液の循環は止まり、止血した傷から血が流れ出始める、、
そしてイリアは目を覚まし、再び再開しようとするが、如月の生命反応があまりにも小さく、それにイリアが体内に注いで操作してたイリアの血液が全て流れでてしまって操作不能になった
イリア(私、、何も守れないの、、?)
イリア(何で、、こんなタイミングで意識が飛ぶの!?)
イリア(もう手助け出来ない、、ごめん、、私のせいでまた、、カナンから大切な人を、、)
そして完全に心が折れたイリアは、脳の血管の損傷の影響が大きく響き、地面に倒れ、子供の様に啜り泣く、、
イリア「何で、、何で、いつも、、こんなに無能なの、、」
イリア「もう嫌だ、、死にたい、、死んで、もう誰にも迷惑かけずに、、」
その時、イリアの喪失したはずのマーキングが発動し、イリアの脳内に声が響く、、
「後は任せろ、、」
イリア「え、、?」
イリアの脳内に聴き慣れ、イリアがよく知り、最も嫉妬し、最も僻んでる男の声がした
イリア「どう、、いう、、」
そこでイリアの意識はブツン、と途絶えた、、
「お~い!引きこもりお姉様~?」
イリアの意識はその声で目覚め、確かに存在する如月の生命反応、そして今までと違う、少しピリピリとした空気を感じるカナンの存在感だった、、
(生きてた、、ありがとう、、)
(貴方が死んでたら、、私は2度と立ち上がれ無かったかも知れない、、)
(そしてカナン、、私を恨んでるんでしょうね、、)
(今日、私初めて貴方の為に命掛けて戦う、、だからその前に一度見せてほしい、、)
(貴方がようやく見つけた、素敵な友達との仲を、、)
そう考え、私を呼んだ二人の元へ急いで向かった、、
なんか変な話してた、、
「葬から始まる式ですか、、」
「葬式じゃん!?駄目じゃん!!」
(本当、何話してんの?)
イリア「何してんの?」
イリア「肝試しにでも来たの?」
現在
イリア「この先は知ってる通り、私はわざと負けて帰ろうしたら、引き留められたって訳」
如月「お前、、マジで重いな、、」
イリア「どこが!?」
如月「気づいて無いのかよ、、」
イリア「ま、まぁとにかく私が言いたいのは、私はカナンより優れた点なんて何も無いから、そう褒めないで」
如月「いや、勝ってる所はちゃんとあるよ、」
如月「お前にはお前にしか無い、明確にカナンに勝ってる所があるよ」
イリア「どこが、、?教えてくれる?」
如月「もちろん」
良いね!自信ありそうなイリアが内心では常に最強の妹と、平凡(現最強)な自分を比べてて、劣等感とか無力感で病んでるイリアは可愛いね
しかもイリアが比べる相手がカナンだったばかりに、自分の価値を低く見積もり過ぎてる所が1番イリアって感じしていいね!
ちなみに、脳破壊(物理)は結構性癖だったりします
これからは吸血鬼って設定を活かして、死にかけくらいなら怪我させられるの良いですね
なんか鼻血出てて、脳機能が薄れてる女の子良くないですか?
シチュエーションでかなり好きなんですよね、イリアにはもっと私の性癖の為に頑張って欲しいですね、、
ではお疲れ様でした、ここまで読んで頂き感謝します




