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死にかけの吸血鬼を拾った..  作者: 性癖を肯定する者


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11 ナギサとカナン、2人の後悔

如月「何だよ」


ナギサ「カナンちゃんの為、、かな?」


如月「何で、、カナンの事まで、、」


ナギサ「まぁ、時間は結構あるはずだから、落ち着いて、、」


ナギサ「本当の事を如月に話しても良いんだけど、、条件があるの」


如月「何、お前からの条件なら自害でも何でも受け入れる気はあるよ、、」


ナギサ「そんな事言わないよ!?誰が好きで恋人に自害なんか条件に出すの!?」


ナギサ「まぁ、何でもするって覚悟だと受け取っておくね、、」


ナギサ「じゃあ話して上げる事の全てを、、」





カナンの夢



カナン「全部、、思い出した、、」


カナン「ごめんなさい、、ごめんなさい、、ごめんなさい」


カナンはうずくまって泣き続けていた、、


崖の上でさっきまでは隣に如月が居たはずの場所で1人で、、泣き続ける、、


そして場面は変わった、、



ナギサはあの崖の上で正式に付き合い始めて、一年近く経った頃だった、、


その時2人でいつもの崖から海を見渡して、景色を眺めて居た時、座って居た岩に足を擦りむいて怪我をした如月をナギサが持って居た応急キットで治療し、2人の帰り道が別れ、別々に帰るタイミングの時に事件は起きた


ナギサ「私ここからは1人で帰るよ!ここからかなり近いし!」


如月「本当に大丈夫か?家まで送るぞ?」


ナギサ「お父さんに如月君といる所見られたらからかわれるから嫌ってのもあるからさ、、」


如月「あぁ~、、お前の父さんならあり得るな、、良い人ではあるんだけどね、、」


ナギサ「また、男女がこんな時間に帰ってくるって事はそろそろ俺に孫がー!って騒ぎ始めるからさ、、」


如月「あ~、、うん想像つくわ、、」


ナギサ「って事だから!じゃね~!」



2人はここで別れ、別々に帰った


そして1人で帰っている時、、


ナギサ「ん~?」


ナギサは路地裏である少女を見かけた、うずくまって、よだれをたらして、お腹を鳴らしてる痩せて、長い銀髪が特徴な醜い少女を、、


ナギサ「ねぇ~、お腹空いてるの~?」


ナギサ「私パン持ってるけど、食べる?」


ナギサ「飲み物もある!もし不安なら目の前で一口ずつ私が先に食べるの見せるよ!」


少女は一瞬ナギサのアホっぽい顔をみて、一度ため息をついて何も言わずにナギサから離れた


ナギサ「あれ~?パン嫌い?」


遠くへ歩いて行く少女を呼ぶように自身がパン以外にも持っている事をアピールする


ナギサ「おにぎりもある!」


ナギサ「サンドイッチも!」


ナギサ「あれ?サンドイッチはパンか~?」


ナギサ「うわ、!?」



少女は急にナギサの声が聞こえなくなり、慌てて振り向く


そこには複数の男に体を掴まれ路地裏に連れて行かれるナギサが見えた


その姿を見て、自分のせいだと感じた少女は全速力で走り、男達を蹴飛ばし、全員を死なない程度に動けなくし、ナギサを救って、帰ろうとした


そしてその少女の手をナギサは掴んで、男達と喧嘩した時の傷を治すから、待って、と言った


少女は断れば、またナギサは自分について来て、危ない目に遭うと考えて、素直に治療を受けようとした、、


そして、その時、、


ナギサが応急処置キットを開けた時、、


少女の鼻を刺激した匂いがあった、、、


ナギサが如月を治療した時に血液を吹いた布だった、、、


そして、この時少女は何年も一度も食事を摂って居なかったカナン自身だった、、


何年も食事をしていない吸血鬼の前で、血を嗅がせるだけで、自殺行為なのに、よりによってその血は鬼饗一族の常人の何倍も濃く、濃厚で強い匂いだった、、


おまけにその直前にナギサを助ける為に戦闘を終えたばかりで、体力の消耗をして居た


少女はお腹を抑えて苦しんだ、、鼻をから脳を刺激する濃厚な血の匂いに、、


ナギサ「大丈夫?手握って?側にいとくから安心して?」


少女「離れて、、、早く、、」


当然、、少女の意識は無くなり、自我を保てなくなった、、


全てに気づいたのは自分が守ったはずの少女の体のほとんどを噛み砕き、人としての原型を留めて居なくなった時だった、、、


そして体が全てを噛み砕いた後に涙を流しながら後悔した手の中に残っていたのは、最後まで手を握って心配して隣で寄り添ってくれていたナギサの差し伸べてくれた腕だけだった、、


そして、そのナギサを殺し、捕食した吸血鬼こそがカナンだった


そして、ナギサを捕食したカナンの姿はナギサそっくりの姿となり、カナンの永遠の後悔象徴としてナギサの姿がカナンの肉体となった、、


カナン「ごめん、ごめん、ごめんなさい、、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


そしてナギサの姿になったカナンは、水面映る自身の姿、鏡に映る自身の姿を見るたびにあの瞬間がフラッシュバックし、自分の映る全て、そして自分の存在すらも否定する様になり、ある一定の期間の自分を完全に奥底に封印した、






如月の夢



ナギサ「って感じかな、カナンちゃんと私の出来事は」


如月「だから、2人の姿は全く同じだったのか、、」


ナギサ「まぁそんなとこ、そして今の私は何だと思う?」


如月「俺自身が作り出した幻想?」


ナギサ「いい線いってる!でも少し足りない」


ナギサ「私は正確に言えば、、なんだろ?」


ナギサ「まぁ、なんかカナンちゃんが消化しなかった精神の残り香?」


如月「全然意味わかんないけど、、」


ナギサ「なんか、カナンちゃんが私を拒絶して捕食された魂が消化されずにカナンちゃんの一部として生きてた~的な?」


如月「説明されても、分からん、、けど」


如月「今のお前は少なくとも、お前の意思があると考えていいか?」


ナギサ「多分そう!」


ナギサは変なジェスチャーをしてアピールする


この馬鹿っぽいジェスチャーがこいつを本人だと決めつけるには充分だと俺は思った


ナギサ「この話聴いて、どう思った?」


如月「俺には責任がある、、」


ナギサ「と、言うと?」


如月「俺のせいで、ナギサ、カナン、両方が一生かけても取り戻せない後悔背負わせちまった、、」


如月「俺は、お前ら2人を助けたい、、でもお前はもう居ない、、」


ナギサ「良かったよ、私を殺したカナンちゃんに怒りが行かなくて、、」


ナギサ「ねぇ、条件の事だけど」


如月「カナンの事は言われなくても、俺が絶対にどうにかするさ、、」


ナギサ「なら問題なし!」


ナギサ「と、思わせて、」


如月「なんだよ、、」


ナギサ「カナンちゃんの事、ちゃんと見てあげてね、ナギサの姿をした女の子じゃなくて、カナンちゃんを」


如月「大丈夫だよ、ちゃんと今でも愛してるから」


ナギサ「さっき私だけ愛してるって言った癖に?」


如月「まぁ、そう言う事もあるさ」


ナギサ「こんな女垂らしのどこが良いのかね~カナンちゃんは、、」


如月「さぁな、俺にも分からんよ、お前らの考える事はな、、」


ナギサ「じゃ、、またお別れかな、、、」


如月「また、、会えるか?」


ナギサ「どう、、かな、、」


涙を流しながらそう告げたナギサを見て、その言葉の意味は分かった、、


如月「そうか、、、」


如月「またな!」


如月も情け無い涙を流し、ながら最後の挨拶をする


ナギサ「さよなら、、」


ナギサは如月に抱きつき、背伸びをしてキスをした


その瞬間、崩れて行く世界の中で、俺はナギサの体を抱き寄せて2度と離れぬ様、もっと強く抱きしめて言う


如月「後は任せろ、、」



そして2人は同時に目覚めた


そしてナギサを抱きしめていたはずの腕の中にはカナンがいた、、、


カナン「如月、、離して」


如月「駄目だ、、もう離さない、、」


抱きしめて起きたカナンを離さない様、力を込めて抱きしめる


カナン「違う!如月が好きなのはナギサさんの面影でしょ!」


カナン「私じゃ無い!」


カナン「もう、やめて、、優しくしないで、、」


カナン「私は、、私が、、」


如月「知ってるよ、何があったか、、」


カナン「だったら離して!!」


泣いて、、誰かに助けを求める様に聞こえた悲鳴に近いカナンの叫びを聴いて、この抱いた手を離すなんて、出来ない、、出来るはずがない


如月「カナン!俺を信じて、、」


カナン「私を信じないで、、、私は、、人殺し」


カナン「それも、、貴方の大切な人を、、」


カナン「その癖に、その人の体を借りて、、自分が幸せになる為に、、」


カナン「気持ち悪いよね、、自分の恋人を殺した殺人犯と今まで一緒に寝て、生活してたなんて、、」


如月「本当だよ、、世界一大切な2人を俺を傷付けた事を気づかずに忘れて、自分だけ幸せになろうとしてたなんて、、一生の生き恥も良い所だ、、」


如月「この数年、お前にだけ殺人の罪を押し付けて悪かったな、、これからは一緒に背負おう」


如月「本当は俺が背負うって言ってあげたいけど、俺にそんな力と度胸無いからさ、、俺にお前の強さ分けてくれよ、、」


カナン「何で如月が、、悪くないじゃん!」


カナン「殺したのは私!殺した癖に隣に居たのも私!全部私が悪いの!」


如月「友達の罪くらい、一緒に背負って生きて、隣歩いて、笑いあって、互いの失敗なんて一回殴ってあとはチャラ、そんな馬鹿な生き物がお前の守ろうとしてる人間なんだよ!」


如月「吸血鬼なんかに、お高く止まったお前には分からんかもしれんが、人間は、、馬鹿に生きた方が格好いいんだぜ?」


カナン「何で、、私に、、そんな事言えるの、」


如月「まぁ、、簡単な話、本人が許してたから、俺から言う言葉なんて無い!てのが答えかな」


カナン「ナギサさんが?そんな訳、、無い、」


如月「かもな、、あれはもしかしたら、俺がお前を許したくて、都合良く作り上げた幻想かもな~なんて思うよ、でも俺はもしそうなら、俺は俺の気持ちから作りあげたナギサすらも信じてやりたい、俺はどんなナギサにどんな命令されても、正直受け入れるよ、、」


如月「死ねと言われたら、悩むかも知れないけど、、多分出来る、、そのくらい俺は自分信じたナギサを信じてる」


如月「だから、お前もお前が信用してくれた俺の言葉、信用してくれないか?」


如月「俺は俺が信じたナギサを信じる、お前は俺を信じて、俺を信じたお前自身を信じて見ろ」


カナン「自分を信じるなんて、、、」


如月「なら黙って、俺を妄信して、俺に全力で惚れて見ろ、俺が絶対にお前の手を離す事は無いから」


如月はカナンの手を自分の手に乗せて言う、かつて自分がナギサにされたあの日を思い出して


如月「俺を信じろ、、」


如月「俺が手を差し伸べたのは俺の人生で始めてだ、、」


如月「どうだ?お前は俺にとって唯一1人しか居ない存在になる覚悟は出来たか?」


カナン「私でいいの、、?」


如月「カナンが良い、それ以外の人は居ない」


カナン「私はあの人の代わりになれる?」


如月「ならないよ、俺はカナンが好きなんだ、ナギサに似てるからじゃ無い、」


カナン「私より良い子は絶対他にいるよ?」


如月「見渡してみたがどこにも居なかったな」


カナン「こんな森の奥にはそりゃ居ないよ、、」


如月「まだ覚悟は決まらないか?」


カナン「ずるいなぁ、、如月は、、」


カナン「私に選ぶ権利なんか、無い事知ってる癖に」


如月「当然だ、はい以外の返事は聞こえないフリするからな」


カナン「なら仕方ないね、私を如月だけの物にしていいよ」


カナンは泣きながらその言葉をようやく口にした


如月「よ~しなら、大事なイベントクリアしなきゃな」


カナン「何するの?」


如月「何って、、そりゃw」


如月「お前の家族に挨拶行かないとなw」


カナン「それは、かなりの大きな戦闘になるね、、」


如月「一度やってみたかったんだよ、お前に娘はやらん!みたいなの」


カナン「やられる側で興奮する人始めて見たよ、、」


如月「いや~ナギサの父さんはめっちゃ歓迎勢だったから~新たな風が欲しくてさ~w」


如月「良いね!色々問題解決して気分良くなって来た!」


如月「俺ってよく笑う奴だったな~!やっと思い出したぜw」


カナン「夢で見た如月と一緒だね」


如月「当然!俺はようやく目覚めた!」


カナン「いつ行くの?」


如月「今でしょ!」




カナン「、、え?」




読んで頂き感謝します



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