表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編2

せめて、悪役らしく

作者: 猫宮蒼



 拝啓 前世の母上様へ


 私いつ死んだのかちょっと憶えてないんですが、どうやら異世界転生をしたようです。

 多分前世で遊んだ乙女ゲーム作品と大体同じ世界っぽいところで、どうやら私は悪役令嬢ポジションでした。


 そしてヒロインも転生者だったようです。


 彼女は攻略対象でもあるイケメンたちを次々に攻略していきました。

 攻略する事火の如く……という言葉が浮かびましたが、流石に転生肉食ヒロインちゃんで風林火山ネタはできませんでした。そもそも本来は侵略する事火の如く、だったような。


 ともあれ、私の婚約者だった人含め、攻略対象のイケメンたちは皆ヒロインちゃんの手に落ちたのです。


 このままでは私や他の婚約者の皆が最終的に悪役として糾弾され、断罪だ追放だ処刑だと大変な事になりそうだなと思ったので、一計を案じる事にしました。


 ヒロインの強みは何か。


 それはヒロインである事。

 元気で愛嬌があって優しくて……といった、人として好ましく思われるタイプであることです。

 活発じゃなくても、内気であってもいざという時に勇気を出して行動できるとか、多種多様なヒロインがいますけれどもそれはさておき。


 辛くても露骨に辛いというのを表に出さず、辛い時こそ笑顔で乗り切れ、というヒロインは結構多いと思いますが、つまりは逆境に立たされる事が多いのもヒロインの特徴です。


 そうやって努力を重ねていって、人との絆を育んでいって最後は皆から好かれるヒロインちゃんの誕生になるわけです。


 でも、じゃあ。

 ヒロインに足りないものってなんだろう?

 強くてニューゲームでもない限り、基本的に足りないのはお金じゃないかなって思うんですよ。

 だってゲームで最初からお金が一杯あってアイテム好きなだけ買えたら、ゲームの難易度とかとても温くなっちゃいますからね。

 そうでなくとも乙女ゲームの難易度ってそんなに高くない作品の方が多いくらいだし。


 その逆で悪役令嬢は家柄はヒロインと違って良いところなのはよくある話だし、そういう意味ではヒロインと違って最初からお金持ってるわけなんですよ。


 じゃあどうするかっていうと、そのお金を使ってどうにかするよね。


 ヒロインをわざわざ直接虐めたりするような事をしたら、そんな彼女を助けようと颯爽とヒーロー登場しちゃいますからね。こういう場合。


 かといって、お金を出してヒロインちゃんを殺そうとか痛めつけようとか攫ってどこか遠くへ……みたいな感じの拉致系犯罪を頼んだ場合でも、やっぱりヒーローが助けにきたりしますからね。



 だからちょっと考えた結果、私はお金を払って人を雇いました。

 他の攻略対象の婚約者だったお嬢さんたちも同じように人を雇いました。


 いやあの、わざわざヒロインちゃんをどうにかしようとしなくても、攻略対象の方どうにかすればいいんじゃないかなって思いまして。


 婚約者がいるのにも関わらず。

 そしてそんな婚約者と顔を合わせたらバチバチに険悪になるわけでもない、むしろそれなりに良好な関係だったはずなのにも関わらず、ヒロインちゃんに簡単に攻略されるような攻略対象どもですよ?


 ヒロイン以外の女に見向きもしないっていうのなら、婚約者になった時点で私たちとの仲も微妙極まりなかったと思うんですが、別にそういう事もなかったんですよ。

 でもヒロインちゃんに簡単に篭絡されてるって事はつまり彼らは、

「宣誓! 僕たちは! ハニートラップに対して滅茶苦茶弱いですッ!」

 と宣言してるも同然なんですよ。


 今までは自制できてたかもしれないけど、ヒロインちゃんと出会って攻略された事で貞操観念とかのハードルも下がった状態なわけです。


 婚約者がいながら他の女――ヒロインちゃんですね――に靡いてるわけだし、後ろめたさがきっと恋のスパイスにもなってるはずです。


 じゃあ更にそこに別のスパイスをぶち込んだらどうなるのでしょうか?


 私のそんな疑問を他の婚約者な令嬢の皆さまにもお伝えしました。


 結果として、私たちやヒロインちゃんとはまた異なる方向性の美少女や美女を雇いまして。

 そうして偶然を装って彼らと接触させたのです。


 ヒロインちゃんが他の殿方と仲良くしている時、それ以外の攻略対象でもある彼らは他にやる事があるわけですが、あえて婚約者と会う時間にするとか、そういうわけでもなかったから。

 ヒロインちゃんと会わない時は別に家の中にこもって大人しくしてるとか、そういうわけでもないですからね。


 他の友人と出かけたり、一人で街を散策したりする事だってあるわけです。


 前世の中世ヨーロッパテイストな世界だったら貴族の坊ちゃん一人でふらつくなよ護衛はどうした、って話ですが、似た雰囲気ではあれど乙女ゲームワールドなのもあって、生活水準は割と現代日本に近いものがあるし、そこそこ平和なのでお坊ちゃんが一人で外を出歩いても特に死ぬような事にはなりません。

 平和っていいものですね。


 で、そこで偶然装って雇った女性と彼らが出会うように仕向けたところ、婚約者ともヒロインとも異なる魅力の持ち主にハートをぶち抜かれたのか、案外コロッと落ちました。

 前世でお母さんが男って単純なのよ、と言っていたのがよくわかる結果となりました。


 勿論最初から雇った相手にはぐいぐい接近するような事はさせていません。

 だって露骨すぎると怪しむはずなので。


 私だったら突然見知らぬイケメンがぐいぐい接近してきたらまず詐欺を疑います。

 イケメンに限った話じゃありませんが、見知らぬ人間がやたら距離を詰めてきたらとりあえず怪しいなと思うのは、母上様の教育の賜物でしょう。実際前世ではロマンス詐欺だのマルチ商法だのカルト宗教だのと、色々ありましたからね。

 こっちでも全くないと言いきれないのが悲しいところですが。


 しかし今の人生での私の婚約者含め、攻略対象のお坊ちゃんどもはそういった面での警戒心が薄いように感じられました。だから身分の低いヒロインちゃんと知り合ってその後あっさり陥落するような事になるんだと言いたい。

 いや、初対面の時は好感度的に低い方だから警戒心はゼロじゃなかったはずなんだけども。

 仲が良くなるにつれて警戒心なんてオブラートみたいに溶けましたからね。詐欺師だとしても、初っ端から騙さないである程度信頼されてからが本番だというのに。


 そう考えると、彼らはどのみち将来どこかで騙されたりする未来があるのではないかな、と思う次第。

 ゲームのエンディングはそこまで未来の話とかないけれど、現実としてこうなった今考えると、あんなぽやぽやしてる部分がある男を妻として支えるとなると、相当な苦労があるのではないかなと思い始めました。


 そもそもの話、婚約者ではあるけれど正直そこまで仲が良かったか、と言われるとそうでもないような気がするし。顔見た瞬間罵り合うレベルで嫌いあってるとかではないけれど、お互いに見えない壁は作ってたかもしれません。


 だからといって他の女に靡くのもどうかなと思うんですが。

 まずお互い歩み寄ってそれでもなおダメだった、で他に癒しを求めた結果とかなら情状酌量の余地もあるとは思います。でも、特にそんな事もなかったので。

 こっちがお手紙出してもそっけない内容で返事がくればいい方で、二人でお茶会みたいに交流しても会話が弾まない。毎回こっちから話題提供するのも疲れました。

 私はキャバ嬢じゃねーんだぞ、と何度か思いました。たまには向こうから話題を振れとも。


 そう考えると、ヒロインちゃんの登場は良かったのかもしれません。

 向こうの有責で縁を切る事ができそうなので。


 ヒロインちゃんが手を出してくれたから、彼は他の女性と仲良くすることへの抵抗感が薄れた。

 ヒロインちゃんだけを一途に想っているのであればまだしも、私が雇った他の女性と偶然を装わせて何度か会っていくうちに、色々と思うところがあったのでしょう。


 私は婚約者であるという事実と、結婚前からべたべたするような接触は避けて節度を守った態度でした。

 それに対して面白くない、と内心で思ったとしてもまぁ、わからないでもないんです。

 そこに私とは反対に簡単に接触を許すヒロインちゃんの登場。靡いても仕方ないかな、とは思いますよ?

 ちょろすぎるとも思いますが。


 でもさらにそこに、ヒロインちゃんより大人の魅力を持って、それなりの接触はしても最低限、べたべたするような事もしない、まさしく大人の駆け引きが得意な第三の女性が現れれば。

 ヒロインちゃんの恋愛のテクニックなんてまさしく児戯です。


 人間って、欲しいけど手に入らない、となったものに関してそこそこの執着を持つ生き物だと思うんですよ。

 私は最初から婚約者だから、そのままいけば手に入る存在だった。なので価値があったか、となるときっと彼にとっては無かったのでしょう。言ってて悲しくなりますね。


 ヒロインちゃんは向こうから寄ってきたとはいえ、身分差というものがあります。

 それでも、ちょっと頑張れば手に入るであろう相手。


 そして私が雇った刺客――という言い方もなんですが――は、手に入りそうで入らない絶妙な距離感で翻弄しているわけです。

 ヒロインちゃんが既に私の婚約者を落として手に入ったも同然と思って他の攻略対象との仲を深めていく間、婚約者様は放置状態にありました。

 そこに現れた魅力的な女性。まだ想いを通わせたわけではない、けれどそれも時間の問題のように見える女性。

 一度ハニートラップ――ヒロインちゃんにその自覚はなくても――に引っ掛かった相手が、しかもまだその事で痛手を負うような事になっていないのであれば。


 落ちるのは、案外早かったです。


 他の攻略対象の婚約者であるお嬢様方も同じような方法で不特定多数の女性との不貞の証拠を集めて、あっさりと婚約は破棄されました。

 私は早い段階で婚約者様との関係を断ち切る事ができましたが、流石に王子様と婚約していた公爵家のご令嬢は難航してましたね。


 でも、ヒロインちゃんが他の令嬢の婚約者に言い寄っていたのは事実ですし、その婚約者は他の女にもコロッと引っ掛かるくらいハニトラによわよわ。

 こんなの将来国の中枢に関わらせたら、他国のスパイにハニトラ三昧されて内部から崩壊まったなし。

 結婚後に愛人囲うとかは貴族あるあるとして言われてますが、結婚前からこれでは話になりません。


 まぁ、仕込んだのが婚約者だった私たち、というのはさておき。

 彼らがヒロインちゃんに靡かなければ良かっただけの話です。


 婚約が破棄された、という事実が彼らの耳に届いたのは、学園を卒業する少し前の話でした。


 彼らにとっては思いもよらぬ事態だったかもしれません。

 ヒロインとの恋は一時いっときの遊びだったのか、はたまた婚約者である私たちを捨てて選ぶ真実の愛だったのかはさておき、彼らにしてみれば悪い事をした、という自覚はなかったのかも。


 でも、ヒロインちゃん以外の女性とも親しくしていたし、むしろヒロインちゃんは向こうから積極的に寄ってきていたけれど、私たちが雇った女性に関しては積極的に接近したわけではない。それとなく、偶然の出会いを装わせはしたけれど、その後で彼女たちと会いに行ったのは彼らの意思です。

 自分から進んで不貞と思われる行為をしでかした、という自覚がないのはどうかと思いますが。


 証拠だってたっぷりあったし、だからこそ婚約は破棄された。


 私一人だけが婚約を破棄された、というのであれば何も知らない周囲が面白おかしく私の方にこそ瑕疵があったのだと噂されたかもしれません。

 でも、同時に他にも婚約破棄をした人がいて、いずれも令息側の有責となれば。

 瑕疵があったのは令嬢側ではなく令息側で、挙句次期国王の側近となるはずだった彼らはそれぞれその座を追われたとなれば。

 どちらに瑕疵があったか、なんて言うまでもありませんね。この上でなお私たちに瑕疵があった、なんて言えば情報収集もまともにできない無能と見られますから。


 盤石だと思われていた立場が崩れ去って、元婚約者に追いすがる人も出たようですが、私はありませんでした。

 ま、そうだろうなーと思ってはいましたが、いざそうなるとそれはそれで少し悲しいような気もしますね。あぁやっぱ私ってその程度の存在だったんだなと。


 こっちからもっと歩み寄るべきだったのかも、と一瞬思いましたが、そうやっていたらそれはそれで今度は愛されていないのにみっともなく追いすがる哀れな婚約者として周囲で嗤われていたかもしれない、と考えるとお互いそこまで思いを寄せていなかったのは、心の傷としては最低限に留まったのかなと。

 だってもっとちゃんと相手の事が好きで、その上でヒロインちゃんとの仲を見せつけられていたら。

 きっともっと苦しかった。


 だから、これでよかったんだと思う事にしました。前世の事を思い出さなきゃこんな風に考える事もなかったでしょう。



 最後の最後、ヒロインちゃんが落とそうとしていた殿下に関しては、将来自分の側近になるはずだった令息たちがことごとく婚約破棄されて家の後継者から外されたりしていった挙句、同じ女、ヒロインちゃんに落とされていったというのもあって殿下もまたハニトラに弱いですというのが浮き彫りになってしまったので。

 彼も王位継承権がぐんと下げられました。


 まだ婚約者である公爵家のご令嬢に何か仕掛けたわけでもなかったからその程度でした。

 王子狙いのヒロインちゃんはというと、その頃には殿下も彼女を遠ざけようとしていたようですが、そう簡単に離れてくれない感じだったので。


 見た目が良くてお金を持っていそうで羽振りがよい感じに見える人を雇ってヒロインちゃんの目を逸らす事にしました。

 たまにしか会えないけれど、品が良くて素敵な男性。ちょっとだけミステリアスな雰囲気で、いかにも何かありそうな感じとなれば、ヒロインちゃんはそちらに意識が向きました。


 乙女ゲームをどれだけやり込んだかはわかりませんが、隠しキャラがいないゲームだったのは確かです。

 でも、その後続編とかスピンオフとか、私たちが死んだ後前世の世界で出ていないとは言い切れませんからね。

 お前のようなモブがいてたまるか! みたいな人が現れれば、しかもその頃には落ち目になりつつある攻略対象だった人たちより将来有望な雰囲気まである男性に興味を持たないなんてありませんでした。


 そこそこヒロインちゃんの興味を引いた状態で攻略対象だった彼らから離れた隙に、彼らの処分は行われました。その後は雇った彼もお仕事終了という事で、さっさと姿をくらませてもらった結果、ヒロインちゃんの周囲には誰も残らなかったのです。

 学園に来てもその頃には元婚約者や殿下は学園を休学――退学の人もいました――し、ヒロインちゃんがここから他の誰かに目を付けたところで、卒業まであとわずか、となれば今までのヒロインちゃんの事は噂としてすっかり広まっていましたから。


 今更引っ掛かる間抜けもいません。


 私たちも早めに次の婚約者が決まった方もいました。私はまだです。ま、家柄的にもそんなに上の方じゃなかったから、引く手あまたとは言えないのも仕方ありませんね。

 でも多少の年齢差があってもまともな方はいますので、そこまで焦ってはいません。


 すっかり学園で孤立したヒロインちゃんはその原因を誰かの仕業だと疑ったようですが、周囲は取り合いもしませんでした。実際私たちの仕業と言えばそうですが、でも、最初に私たちの婚約者に言い寄ったのはヒロインちゃん自身です。大半はヒロインちゃんからそっと距離を取って露骨に無視とか嫌がらせとかしたわけでもないので、卒業間近で孤立したのはヒロインちゃんの自業自得、身から出た錆だと周囲は思っています。



 お話の中なら、悪役が堂々と出てきてヒロインちゃんにその存在を知らしめるのも当たり前かもしれないけれど。


 でも実際問題現実の世界で、悪党が堂々と自分は悪い奴です! と宣言なんてするわけがありません。

 犯罪者は基本隠れて悪事を働くものだし、前世でこの世界を題材にした乙女ゲームがあったからといっても、今ここで生きてる私たちからすればここは現実なので。


 悪役令嬢だからとて、堂々と出ていく必要はどこにもないわけです。


 でも、何もしなかったらそれはそれで修正力とか働かれるのも嫌なので、隠れてこっそり暗躍しました。まぁお金に物言わせて人雇ってお任せでしたけれど。


 でも、隠れてコソコソするのだって悪役あるあるなので。

 そういう意味では私ちゃんと悪役令嬢の役目を果たしたんじゃないかなと思っています。



 前世でそもそも人前に出るのが得意じゃなかったから、堂々とヒロインちゃんの前に出るのが嫌だった、とか言われると否定はしません。



 それではここらで手紙を終わらせようと思います。

 どうせ前世の世界に届くはずもないのだからこの手紙は書いた後暖炉の炎でお焚き上げです。

 書く意味? 心の整理とかじゃないでしょうか。



 それでは遠い世界できっと元気でやってると思いたい前世の母上様、私はこっちでそれなりにどうにかやっています。そちらもお元気で。


 異世界で悪役令嬢に転生した貴方の娘より。

 敬具

 次回短編予告

 婚約をどうにかなかったことにしたい令嬢は魔女に泣きつく。

 愛のない結婚ならまだしも、どうやらお相手は令嬢に歪んだ愛を持っているらしく、簡単に婚約をなかったことにできそうになかったので。

 結果魔女が使ったものは魅了魔法。

 こうしてまたもやテンプレにありがちな展開がなろうの投稿作品の一つとして放逐されるのであった……


 次回 貴方が魅了されたのは貴方の頭の中にしか存在していない私です

 テンプレあるあるだけど恋愛してるかって言われると安定の恋愛詐欺だからジャンルはいつものその他だよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
そうですねぇ。 本物の裏の世界の偉い人なら、まぁ、三下ムーブするわきゃないっすよねぇ……。 皆さんヤのつく自由業の方について語ってますが、わたくしバイト時代にガチめの舎弟のいっぱいいる品良く総白髪の…
つまりは、いつものようにある『卒業パーティーでの婚約破棄』がないというのですね。 ※そうなる前に破壊されてるから。 ……男としてなんかもう、『申し訳ない』ですにゃ。
実に穏当な対処。 攻略対象の元婚約者令嬢諸氏の優しさよ…… 攻略対象もヒロインちゃんもゆっくりこの世界で生きていってね!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ