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彼は、来なかった。

作者: 石川 瑠佳

 彼は、来なかった。

 私は、○○駅で、○○駅の近くで十時間待ったが、彼は来なかった。


 ねっ、普通に考えたらねっ。可哀想な、人の話だよっ。

 まぁ、でも、私は普段、ちょっと引きこもりがちだから。


 外で、ホットコーヒー飲んで、お茶飲んで。うどん食べて、ラーメン食べて。自分が好きな服を買おうと、ショッピングして。ついでに、彼のことが思い浮かんだりして。


 そして、昨日は豪雨で。駅が気がついたら、三、四センチ浸水して。長靴履いてきてたから、大丈夫だったけど。

 愛の試練。

 この浸水の状況で彼と会えたら、映画のようなドラマチックだなと思ったけど。彼は、来ないし。

 十時間待つまで、連絡、来なかったし。


 ご飯食べに行ったり、服買ったり、ゲームセンターやガチャガチャの品物覗いたり、本屋さん行ったりして普通に楽しかったし。


 彼がいなくて、楽しかった?


 いや、彼がいたから、楽しむ流れに行くことが出来たって言う方が、正しいか、本当は。


 だからって、あんまり調子にのるなよと言いたくなるけど。


 あんまり、こんなことばっかりだと、心もお肌もかさつきそうだ。


 かさつき過ぎて、血が出ちゃうかもしれない。こんなんばっかだと。


 分かってる?


 本当なら、普通の女性は、十時間も待たないからね!!



                  終

今日は、晴れたね!!!!!

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― 新着の感想 ―
久しぶりに瑠佳節の小説が読めて嬉しいです。
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