第0話「何が恐竜だ」
この作品はフィクションです。実在の地名、個人名、特に史実の生物とは何ら関わりがございません。
また、残酷な描写がある時があります。全く耐性の無い方は覚悟して読んでください。
そして作者は素人ニワカで笑いのツボが浅いです。ハードルを下げて読んでやってください。
では、どうぞ。
追記:2024/7/29 改稿
完全に痛覚が絶たれ、呼吸が遅く、浅くなる。心拍と体温、双眸の光が消え失せていく。やがて意識が無くなり生前の記憶すらも残らなくなる。
「……何の冗談だよ……」
立ち眩みでも起こしたのだろうか。それとも夢でも見ているのか。意識が芽生えた時、俺は異様な空間に呆然と孤独に立っていた。
「作り物ならかなりスゴいな……。実写映画の美術班とか関わってそう……」
十中八九、そうではない。しかし、目に映る現実から目を背けたい。
照明は無くとも視界は良好、というか狭くて易々と見える。そして、俺の影は無い。天井を除く五面は赤黒く染まっている。
天井はこの空間に存在しない。果てなく高く、まるで恒星の消えた夜の空の様だ。
「目が狂いそうだ……」
赤黒く凸凹した壁面は言葉にできないキモさを帯びており、生理的に受け付け難い。所々の立方体に切り出された凹みには恐らく人の髑髏がご丁寧に置かれている。増してや吸い込まれそうな天井は不思議な感覚を覚えさせる。狂うのが目だけで済むかが心配なところだ。
……この意味不明な空間を形容できたんだ、我ながら上出来な説明。
(何でまたこんな奇妙な状況に……)
……思い出そうにも何も覚えていない。初めからここにいたというのなら、この違和感は何なのだろう。かといって突然ここへやって来たと言われても、常識的に考えて有り得ない。納得しかねる。
「調子はどうだ? 碧月流羽」
「!?」
突如天井の闇から異形の怪物が現れた。声は疑いようのない日本人で、身長も日本の成人男性に近しいが、どう説明しようと人間ではない。今度ばかりは冷静に形容できない、まさに怪物。
「…………」
「そこまで警戒しなくても、特段手出しはしねぇさ。寧ろ救った側だ」
……と言われても。いきなり奇妙な状況に放り込まれて、異形の怪物に「警戒するな」と言われても。そこまで適応力に優れてはいない。
「とりあえず……何なんだ、お前は」
「俺は『虚妄』の悪魔、名前はゴースト。数多ある世界に数多いる悪魔の1人だ」
何一つ理解できなかったが、紛らわしいからせめて悪魔なのか幽霊なのかぐらいはハッキリとしてほしい。
まぁ改めて見ると、俗に『悪魔』と称される存在の特徴がいくつかある。
背中から生えたコウモリの様な翼。細身で真っ黒な肢体。長く先端が鏃の様な形状の尾。指と同化した様な鋭利で黒い爪。浮かべた凶悪な笑み。そして太く長い角の生えたヤギの髑髏に、天井に近しい吸い込む様な黒い眼。多分眼球は無い。勿論、それに映るはずの表情も無い。
「それで……悪魔が俺に何の用だ?」
「聞かねぇみたいだから先に言っとくが、ここは『仮の地獄』と呼ばれる空間だ。死者は多くとも、現代の日本人がここに来ることはまず不可能だ」
話題を逸らすな。それにサラッと死んだ事実を伝えられた。記憶を失っているので何もかも定かではないけども。
「……普通の地獄に行かなかった、ってことか? なら俺はかなり珍しい部類の人間ってワケか?」
「まぁそうだな。大抵の死ではここに来ない」
どうやら俺だから、ってワケではなさそうだ。少なくとも選ばれた可能性は低い。
「俺の死因に何か関係が? 記憶が無いのも関係してるのか?」
「……記憶は俺が消した。目が覚めた時に暴れ狂われても面倒だったしな」
「暴れ狂う……?」
なんだか嫌な予感がする。首筋を冷たい汗が通る。
「お前の直接の死因は失血死だが……。問題は加害者なんだ」
「それって……どういう……」
一瞬、沈黙に包まれた。
「……妖や( あやかし )魑魅魍魎の類が人間を殺した場合にのみ、この仮の地獄に死者はやって来る」
「何だそれ……。バグってる」
「かつてはかなりの死者が来ていた。当時は病気や災害さえ妖の類だったからな。それがやがて医学だの科学だの、そんな類の理屈で紐解かれ、消えていった。まぁそれが運命なんだが……」
「……でも俺は殺された」
「そうだ」
「……一体何が……」
「……見るか?」
「見る?」
「お前が死んだ日の記憶を戻し、経験させてやると言ってるんだ。断ることは咎めない。何せ、相当残酷だったからな……。覚えていたら暴れ狂ったかも」
消されたのが幸いだったのか、否かは分からない。
「……その死は本来あってはならない、否、成し得ない死でな。命の蠟燭の火が途中で消えたんだ。まず有り得ない事象。ただでさえ分母が小さいここに来る輩でもな。まぁいずれにしてもお前には再び現世で生きるチャンスが与えられる。命の蠟燭が溶け消えるその時まで生き、運命の死を遂げる為だ」
「命の蝋燭ねぇ……」
「会ったことはねぇが、ラプラスっていう『運命』の悪魔が創ったとか」
「へー」
……記憶を見るのは足りない情報の補填に必要だろうけど。不安は消えない。
「……現世に戻るの、タダってワケにはいかないんだろ?」
「よく分かってんじゃねぇか。今のまま戻ったとして、また殺されてここに戻るのがオチだ。何度繰り返してもな」
「なら何を……」
「試練を受けてもらう。既にいくつかの条件は定まっているが……。3種、試練を受けるための……ガチャというか、そんなものを引いてもらう」
つまりは試練を突破して、もう一度死ぬことがない様にすると、そういうワケらしい。
「で、記憶。見るか?」
「あぁ。勿論」
何も知らないままなのは嫌だ。
「……決定な。一応言うけど……」
視界が明るくなっていく。少しずつ光に包まれて意識が朦朧とし始める。
「今度は記憶、消さないから」
……大切なことを始まってから言いやがって。腐っても白骨化してても、アイツは悪魔らしい。
眩しい光が消えて、意識が戻り始めた。
現在俺は買い物を終えて歩道を歩いている。どの店に行くか、何を買うか。それら全ての行動に俺の意思は微塵も無く、まるでプログラムされた機械の様に勝手に歩いていく。
(本当に過去の視点ってワケか……)
世界は常に一人称視点だ。「客観的に見る」という言葉もあるが、それで実際に二人称、三人称視点で自分を見れた人間がいただろうか。
まぁその正誤は知らんけど。きっといないだろう。寧ろいてたまるか。……鏡? 黙れよ。
とにかく、今見ている「これ」は一度経験した過去なのだから、一人称視点で、別のルートを進むことなく進行していく。
進行方向を変えることも、見る方向を変えることも、言葉を話すことも、死に向かう運命さえも。決して変わることはない。まさに至上の恐怖。
幸いにも感覚と、考えることはできる。当時の思考はハッキリとは分からないが。脳の無意識領域、ってヤツだろうか。
今一番心配なのは、死が訪れるタイミングだ。
(死ぬ時が分からないのは変わらないな……)
記憶が無いので他人事の様だが、死ぬことを知らない当時の俺は相当辛かったと思う。
もう家は視界に入っている。だが油断は禁物。ある幽霊悪魔の話が本当なのだとしたら、俺は妖の類に殺されたことになる。どこにいても不思議ではない。
……いつの間に信じる気が起こっていた様だ。
心底用心したいが、何せ身体は躊躇わない。当然といえばそうだけれども。
(さぁて、いつ来る!?)
家の扉を開けた先にいた。確実にコイツだ。
「あわっ、あわわ……」
気の抜けた過去の俺の声。いや、見ている俺も。思わず腰が抜けた。
そこにいるのはまさに怪物。
鋭利な刃の丸鋸が、両腕と背中に付いている。それだけ(・・・・)だ。前脚の指は退化していて無い。
あとは完全に、ただの(・・・)恐竜だ。図鑑で見るような大型の肉食恐竜の見た目だが、体長は5mほど。幼体ってワケでもなさそう。
【ギィィィン!!!!】
咆哮と丸鋸の回転で異様な爆音が響く。金属を切断するチップソーカッターの音に近い。
ズタズタに切られた家具が、その破壊性を物語っている。
「っ……!」
深く考えず、咄嗟に後ろに走りだす。
行き先は決まっていない。……否、死だ。
玄関を切り開き、強引に出た妖恐竜は真っ直ぐ駆ける俺を猛然と追う。
幸いにも、俺は運動で他者に劣った経験は人生で未だない。勿論爺ちゃんは例外。確かにアイツも速いが、次第に差を広げていく。その差は約10m。今もなお広がり続ける。
直線は危険と考え、途中で右に曲がり、トラックでヤツの視界から逃れた。ここまで執拗に追い駆ける相手なんだ。立ち止まる選択肢を用意する様な相手ではない。かと言って、万が一に命を賭けられない。相手が諦めるほどに差を見せればそれで良い。
(…………)
刹那、嫌な考えが過ぎった。
(……俺はいずれ追い付かれるのか……?)
決して速度は緩めていない。駅まで辿り着けば速度も行ける距離も格段に上がる。このままだと逃げ切れる世界線があっても変ではないが。運命に無い死ならワンチャン……
【ズパッッ!!!!】
突然脚に力が入らなくなり、その場に崩れ倒れた。必死に藻掻くも空しく、アイツの足音が腹に響く。
激痛に苦悶を隠せない。
(一体どういう……)
脚を見た。そこにあるべき物が無かった。代わりに鮮紅の水溜まりがあった。2本の細長い物体が離れた所に散らばっている。
ブロック塀を挟んで十数mの距離が俺達の間にはあった。
線の様に細い空気が、俺の脚を断ち斬った。
アイツはやはり妖だ。遠距離斬撃ができるらしい。流石に盲点だった。こんなんバグってる。
……とまぁ冷静に感じるかもだが、身体は震え、激痛が走る。上半身だけで逃げ切れるはずもない。あっという間に目前に来た。叫ぶことさえ気迫と畏怖で縛られ、禁じられている。
俺の脚を喰ったらしく、肉と血の臭いが目に入る。恐怖も相まって思わず涙が出る。
「止めろ、やめ……」
妖恐竜は背中に乗り、動力源の両腕が断たれた。重みが無くなったかと思えば背中に風穴が開いた。首に刃が走った。首から下が震えた。音が耳のそばで聞こえた。丸鋸はやがて、頭蓋骨を侵し始めた。
痛みが限界を超えれば一周まわって脳は痛みをシャットアウトするらしい。
もう抗う力も、気力もない。それでもなお死の淵で耐える俺の尋常じゃないタフネスを、生涯最高に恨んだ。
脳に刃が入った。声は出ない。蟲の様に雑に身体が震える。
完全に痛覚が絶たれ、呼吸が遅く、浅くなる。心拍と体温、双眸の光が消え失せていく。やがて意識が無くなり生前の記憶は色濃く残った。
「ぐわあああぁぁぁぁぁぁ……っっっ!!!!!!!!」
再び訪れた仮の地獄。声が戻り、出せなかった分、叫べるだけ叫ぶ。身体に四肢はあるが、無くなる感覚は覚えている。身体は記憶を見る前と何もかも変わらないはずなのに、激痛に見舞われる。
ゴーストの予想通り、俺は暴れ狂った。
「瞳孔開いてんぞ。俺は咎めないって言ったからな」
元から表情が無いゴーストだが、さっきより無表情に見える。全く責任を感じていない、哀れみなどあるはずがないだろう。
「……この空間では殺すことはできるが自然には死なない。だが……」
徐に俺の胸に、その片方の掌を押し当てた。
激痛と苦悶で心臓は激しく震え、少し冷めた血液を運んでいる。絶叫の連発で喉が傷付いた様で、少し口から血が出ている。
「痛みでいたぶる趣味はない」
胸と掌の間に淡い緑の光が放たれ、俺を蝕んでいた痛みも傷も癒してくれた。
……とはいえ、トラウマは消えないだろう。
「……回復系の魔法?」
「虚妄の悪魔だってさっき言ったろ。負傷を無かったことにするぐらい、権能の範囲内だ」
「……はぁ」
「……権能『虚妄』は、現実を妄想に変える権能だ。逆もまた然り。『碧月流羽が傷を負った』という現実は、誰かの妄想に過ぎなかったのだ、ってワケさ」
「……それ使いようによっては危険じゃないか?」
「そうだな。例えば……死後は例外なく無に至る、と俺が現実を妄想に変えるとしよう。そしたらどうなる?」
「……俺も、お前も、地獄もココも……」
「そう、無くなる。消えない現世の人間はまず権能者でないから、未来永劫その現実が変わることはない。だから権能を行使するのには条件がある。権能によって影響を受ける者の過半数に同意を得られなければ発動しない」
「過半数の同意……」
「さっきの場合、影響を受けるのはただ1人。傷が無くなる碧月流羽だけだ。本人が痛みから逃れたい。つまり、俺の権能で傷を消すのに無意識に同意したってワケだ。能力のシステムってのは大抵理不尽にはできてないもんさ。はい、権能の話は終了」
「……んで確か……ガチャを引くんだっけか?」
「そうだ。引くのは3つ。行き先、武器、そして特殊能力だ」
来ました、ファンタジー要素。
「特殊能力って……例えばどんな? お前の言う権能とは別なのか?」
そう、ここがかなり重要な点。
「ほとんど変わりないが……例えば、ねぇ……。それは……」
「……もしかして言うの禁止されてるのか?」
「いや、禁止されちゃいねぇが……まぁ言ったとして、当たるかどうかは神のみぞ知るってところだし……。俺は極楽に行けないので神を見たことは無いが」
極楽に神がいるのだろうか。仏のイメージがある。
「当たるかどうかは抜きにして、単に説明の一環として……」
「……今まで俺が見てきた中で個人的に最悪だったのは……あれだな。人間の能力を得る能力だな」
「……バグってる……」
まさかとは思うが、人間が手にしたのか? だとしたら価値無いどころじゃ済まされないだろ。
そして同時に、人間能力の当たる可能性も僅かに示唆されてしまった。
だがまだ助かる可能性もある……。
「……同時に同じ能力を持つ者が存在することは?」
「……それあったら皆同じ能力の可能性あるぞ。つまりない」
やったぁ! 今至福の喜び。さよなら人間!
「もうそいつ死んだけどな」
ただいま人間。クソが!
「あとはそうだなぁ……。ワサビの辛さと痛みを感じない能力だったり、文字に書いた現象を起こさせる能力だったりだな。あ、勿論文字の読み書きが一般的でない時代の能力者な」
い、意味ねぇ~っ!! わざわざ死んでから得る意味ねぇ~っ!!
何でわざわざやる気を削ぐかなぁ、コイツ! 俺、悪い例を挙げろって言ってねぇよなぁ!? ホンット悪魔だなコイツ!!
「とまぁ言っても、まずは行き先を決めないとな。ホレ」
1つの黒いボタンが差し出された。幽霊悪魔が無い眼で押せ、と強要してくる。
「良いの来いっ!」
花火の様に色鮮やかな光が舞い、豪華な演出が起こる。いかにも良さそうだ。
[☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆:カノトキ]
星10か。上限は分からないが、良いんじゃないか?
「……かなりの運だな」
「やっぱり良いのか?」
「相当な悪運だな」
「ふぇ?」
「星が多ければ多いほど、その世界においての危険度が上がる」
「い、一応聞くが……。星の最大値は?」
「5」
「バグってる……」
振り切れてんじゃねぇか。
「……あ。そう言えば、試練の内容は?」
「さっきお前を殺した怪物、言うなればボスの討伐を異世界……今回の場合、カノトキでしてもらう。星5を超えた前例は相当少ないから正確な危険度は定かじゃない」
「もう驚くこともなくなってきた。何でそんなことをする必要が?」
「再びお前が死ぬ前の現世に戻り、本来お前を殺すアイツを返り討ちにするためだ。カノトキでするのはその予行練習だと思えばいい」
「……ん? 俺、サラッと矛盾を受け入れてないか?」
「と言いますと?」
「お前の言った話だと、俺の死は運命に無いんだろ? だとしたら、俺が現世に戻ってもアイツに殺されるのはオカシくないか? 繰り返しても同じことが起こるならそれは運命じゃ?」
「あぁ、言われてみれば確かに。まぁ運命を決めるのは運命の仕事で俺の専門外だから確かな説明できないけど……」
「なら良いや。どうせ理解できないし。ところで、アイツは倒せる、ってことで良いんだろ?」
「お前なぁ……。結論だけ言っとくが、運命ではない。れっきとしたただの(・・・)バグだ。まぁ理論上は倒せる。さっき見た様に、今は無理だけどな」
「バグて。倒せるようになるまでどんだけ時間がかかるのやら……」
それに2回倒す必要があるのか。予行練習といえども中途半端だったら死にそう。向こうで死んだら今度はどこへやら。
「緊張感持たせるために言っとくが、カノトキで死んだら全てを失い、無限の暗黒行きだ。まぁ詳しい話をしようとは思わない。自ら模索することも重要な要素だからな」
「……まぁ分かる。いちいち反論してちゃキリがねぇからもう良いや」
「理解を得たところで。次からはガチャの結果を伝えない。カノトキに行ってから模索しろ」
「はぁ!? 引くのは俺なんだろ?」
「そりゃそうだが……結果は見せない。安心しろ、演出は全て見せる」
さっき最高演出でハズレ引いたやん。
「この悪魔め」
「早くしねぇと、生身で送り込むぞ。主導権は俺にあるんだから」
この野郎。性格は鬼ともとれる。……ホントの地獄なら鬼がいるんだろうな。
結果。武器の方では確定演出が来た様だが、あまり当てにしていない。能力の方は何の演出も無かった。分からないことを嘆くべきか高演出が悪い可能性を見据えて喜ぶべきか。さっき挙げられた能力でないことを心から願う。
結局、ゴーストからは何の説明も無かった。
「……マジで説明だけで、これからのアシストとかはしないのな」
「そんな義務はない。だから言ったろ? 自分で模索することも重要な要素だって」
どうやら、これ以上の交渉は功を奏する結果に繋がらなさそうだ。
時間を浪費する必要もなく、もうここに用は無い。さっさと行って終わらせよう。
「もう来るなよ」
「……死人が言うのもなんだが……死んでも嫌だね、もう来ない」
いつの間にか出現した扉。いざ、カノトキへ。
閉じる扉を見届け、悪魔が呟いた。
「相っ変わらず、残酷なことしてくれるよな……アイツは……」
命の蝋燭に、不自然な色の灯が灯った。
あ、あとがき人によって長くなりますよ。と言うのも感性は人それぞれですし。どう感じるかは……ねえ?
まず読者の方々に深く感謝を。わざわざ時間を割いてこんな作者の空想に付き合ってくださったとは……。ありがとうございます。
さて、この作品は「厨二病全開のイタすぎる作品」を目指して書いています。タイトルの「超進化恐竜」も「ちょうしんかきょうりゅう」じゃないんです。これはまた次回。こんな風に今後もゴリゴリの当て字で目も当てられなくなるでしょう。ですがこのスタイルは完結まで通します。
この話はまだシーズン1の第0話。序章も序章です。流羽にはこれからも酷い目に遭ってもらいます。
……本編の話をしますか。
ちなみに自分、あとがきは先に読む派です。
サブタイトル「何が恐竜だ」というのは読んで字の如く、「これで恐竜!? ザッケンな!!」という流羽と一部読者の方々の感想だと解釈してください。仮にも「妖恐竜」なんで史実の恐竜とは似て非なるものだとお考えください。
あとゴーストの権能などを長〜く説明しましたが、ゴーストの出番はここで一旦終わりです。舞台が仮の地獄からカノトキに移るので。
あと、流羽の性格は割と作者に近くなっています。首尾一貫してなかったり、不真面目だったり、今テンションがバグってたり、表現や発言の構成が下手だったり、脱線トークをするのは作者がそうだからですね。
仮にも作品を作る者としてこれはどうなんでしょう。
あ、作者は運動できませんけどね。ここも違いです。
今回はそれくらいですかね。
……畏まりますか。
作者が学生の為、不定期更新の作品ですがもし気に入ってくれたのなら今後ともよろしくお願いします。いくら期間が空いても人気によって失踪、とかはしないです。きっと。多分。期待のハードル下げてお待ちください!
では、シーズン1『血塗れの丸鋸』編、スタートっ!
ズーマ