第五話 強敵
誤字脱字があったら、教えてくれると嬉しいです。
へい!へへーのへー!!
ブリ!ぶり!ごき!ぶり!
さい!てい!みんなに!会いたい!
かな!しい!
こうなってしまったのには、訳がある。それは約1時間前に遡る。
〜1時間前〜
サンチュルー何処にいるのー貴方を求めているのよー
いねぇ。何処にもいねぇ。出口もねぇし。もうこんなの嫌だー!!!
帰りたい。帰りたい。あったかい我が家に帰りたい。せめて、会話がしたい。誰かーいないのかー。
くそ!こんなの嫌がらせだろ!
転生とかしたらさ、周りより強いとかさ、女子とキャキャウフフ〜とかでしょ。
なのに転生したらゴキブリみたいな見た目だし。強くないし。殺されかけるし。頭おかしいんじゃないの。これで、俺以外の人がキャキャウフフ〜してたら。噛み殺してやるね。
俺だって、友達とかいたさ。親友みたいな奴もいたさ。何で誰も俺のそばにいないんだよー!
仮に迷宮を脱出したら、俺のこの会話術に掛かればお手のものさ。可愛い美女とかと付き合ったりしてー。
グヘヘ
ん?俺喋れなくね。あーあー駄目だ声が出ない。まあ良かろう。念話とかあるだろを死ね。間違えた。しね。まあ今は使わないな。人がいたらスキルポイントで買おうかな。
ウェイなんかいるぜ。これはチョウチョ?
あのさー魔物さー虫みたいなやつしかいないではないかぁ。
俺にかかれば、チョチョイのちょいさ。
殺すか。
先手必勝これが全てなのだ。
そうと決まれば、行くしかないな。
ふーむ。手強い。空中はずるだろ。俺も飛べるはずなんだけどな。実際飛んでたし。
今の俺は、壁に向かって走りそのまま飛び噛み付くという戦法をとっている。しかし、10回に一回しか当たらない。最初は当たっていたんだが、覚えられてしまったわけか。
どうしよう、このまま無視をする事は出来る。けど無視をしてしまったら、俺の選択肢に食い込んできそうで怖いのだ。
だからやるしかない。
一旦距離を取るか。そう思った俺は、来た道を走った。しばらくして、チョウチョがギリギリ見えるぐらいまで離れた。
俺は考える。何処が弱点なのか。どう攻撃したら良いのか。
、、あ俺鑑定してないわ。まあ良い。後ですれば良いのだから。
弱点はすなわち、羽だろう。あそこを取ったらあいつは落ちるだろうからな。
弱点はわかったが。攻撃の仕方がわからん。てか怖い。この悪寒はわからない。けど今は捨てないといけないものだろう。
ふー。深呼吸。
俺は飛べる。そう思った。前は飛んでたし何で忘れてしまったのだろう。
羽に力を入れて、左右に動かす!
ブーン!
よし成功だ。これであいつの頭に当てるぞ。
****
待たせたなチョウチョよ。
[鑑定]っと。
『種族チョウバテ』
名前無し
レベル8
体力25
防御力29
攻撃力24
魔力31
意外に強いな。勝てるか?いや、勝つんだ。
良し行くか。羽に力を入れて、左右に動かした。
ブーン
よし飛んだぞ!
チョウバタの顔が目の前にある、行ける!
そう確信した瞬間、俺の前に粉?みたいなものが広がり俺の意識は消えた。
****
ばい!ばい!バイバイ!キュウィーン!!!
あはま!どっこいしょ!餓鬼大使!!!
どこでも!!!トイレ!!!
漏れることがなくなるね!!!
ウェイ!
かなさき!!
あらか……
【 スキル[錯乱耐性]を取得しました 】
っは!?今の状況は何なんだー!!