第十四話 研究成果
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魔法の研究をして分かったことがある。
俺は土魔法しかできないということがわかった。
そう思ったのには理由がある。
俺が石を出した方法は、イメージだ。
この事をふまえると、水とか火とか出せるのではと思ったんだが現実は甘くはなかった。
まあそうだよね。
俺が取得したのは土魔法なんだもの。
ここで一つの仮説が生まれた。
土魔法を取得したことにより、俺の体に土魔法が使えるという体に変化した。
って感じ。
この仮説は他の魔法を取得したときに確認しよう。
そんな事より、イメージで色々な土系統の物質が生まれた。
例えば、砂とか。
砂は目潰しとかに使えそうだ。
後は、土を色々な形に変えることに成功した。
まずは土の槍。
土の槍はすんごい尖っている。
大きさはイメージ次第だった。
土の壁みたいのもできた。
土の壁って言ってるけど、そんな大層なものではない。
土が伸びただけである。
しかも頭から出すので防御には使えなかった。
まだ俺が思いついていないだけで、他にも色々ありそうだな。
前世の俺恨むぜ。
もっと色々なこと想像しとけよ!
これが一番の発見である!!
それは、魔力を込める量を増やせば増やすほど、吹っ飛ぶということだ。
これをうまく利用したら、攻撃に使えるかもしれない。
でも、鑑定してわかっていたんだが、俺の魔力量は微々たるものだ。
俺の全ての魔力を使って、土の槍を飛ばしてみた。
結果は悲惨なものであった。
蚊が飛んでいったくらいのスピードだったし、そのせいで落ちてしまった。
迷宮の壁に向けて放ったつもりだったんだが、そもそも刺さらなかった。
今の俺は土魔法使わないほうがいいな。
魔力が勿体無いし。
鑑定が使えなくなると困るしな。
さてどうしたものか。
せっかく土魔法取得したのに、使えないとは。
このまま強行突破で行くしかないか。
ふー。
行きますか。
***
俺は魔物がうじゃうじゃいるところに来た。
本当なら、このでっぱりから土魔法を打って楽に勝とうと思っていたんだけど。
土魔法が使えないからしょうがない。
俺はスライムに鑑定を使う前に、出口がどこにあるかを確認した。
前見た時は左に出口があった。
俺は出口を確認すると同時に、スライムが何処かに行っている事を祈りながら見た。
結果は、スライムは移動していた。
だが、問題がある。
あたりを見ても魔物が一匹たりともいないのだ。
そう、スライムしかいないのだ。
それと、鑑定が発動しないのだ。
理由は単純明快である。
魔力がないからである。
本当に運が付いていない。
俺の考えなしの行動が悪い。
土魔法、鑑定は使えないし、スライムはいるし、あー悲しい。
でもやる時はやる男だぜ、俺は。
幸い、スライムは右側にいる。
俺の足は早い。
比較対象がサンチュルしかいないが。
よーしやるぞ!!!!
俺はスライムをもう一回見て、右にいるのをしっかりと確認してから走った。
この空洞は思ったより深かった。
せいぜい、階段ぐらいかと思っていけど、ベランダから飛び降りるぐらい深い。
俺がモタモタしている間に、スライムが酸?を吐きながら近づいている。
俺は回避せず出口に向かって一直線に走った。
俺の外骨格が溶けている感じがする。
普通に痛い。
実に痛い。
でも、こんな風に考えていられるだけ余裕があるのかもしれない。
なんせ、出口まで後ちょっとなのだ。
多少の攻撃はくらったが、イージーだな。
ゴーr .‥!!!!
俺は吹っ飛ばされた。
スライムの触手に。
嘘でしょー・・・
そんなのありかよ。
触手とかありかよ。
俺は吹っ飛ばされた拍子に、壁に激突した。
そして、目の前には俺より大きいスライム。
終わったやん。
俺はスライムと戦うことになった。
スライム主人公の2倍以上大きいです