第十三話 魔法
不幸が重なり半年間投稿できませんでした。
これからは、1ヶ月に一回ペースで投稿してこうと思います。
誤字脱字がございましたら、報告お願いします。
光に満ちた場所、希望に溢れた世界が広がっているわけでは無く、普通の空洞だった。
通路にいた頃とは違い、魔物が沢山いる。
今俺が居るところは、空洞がある所の上のデッパているところにいる。
そして、下には魔物がいるという状態だ。
うん?
何で下に魔物がいるんだ?
っていうか何で下があるんだよ。
俺は上層に上がるために登ってきたわけだろ?
まあ確かに上層に上がる確証はなかったが。
あー考えたくないな。
うん。
俺は考えるのをやめた。
ここが、上層か。
魔物が沢山いるな。
そして、戦いあっている。
わーお、気持ち悪い。
阿鼻叫喚ってやつだろこれ。
えーと、右にいるのが白黒のムカデ、黄色のバッタ、黒いブタ、青いカブトムシみたいな奴達、左にいるのが.....スライム!?初めて見た!
俺が思っているスライムは、青くてぷにぷにで小さくて弱っちい奴と思ってたんだけど、今いるスライムは黒くて大きくて、なんかドス黒いオーラを感じる。
しかも、めっちゃ食ってるー、キモスンギ。
真ん中は、もうゴチャゴチャだわ。
外に出る所はどこかな〜?
俺は上下左右目をやった。
結果は、ありました。
.....スライムの方に。
まじかー
運がないな〜
でも、スライムの方以外にあるでしょ。
.....ない。
いやでも、スライムといえば酸攻撃でしょ、ってことは大丈夫じゃね。
.....物理攻撃って通じるのかな。
俺魔法使えないし。
スキルポイントでなんかの魔法を取得してみようかな。
確か俺のスキルポイントは、200あるはずだから、足りるとは思うけど。
魔法って何があるのかな。
まず、火でしょ、水、風、氷、土とかか。
ん〜何が強いんだろう。
スライムの体が酸でできているとしたら、火は弱いよなね。酸って液体だし。
水も薄めるだけとかになりそうだし。
そしたら、氷とか土、あたりかな。
やっぱ氷でしょ!
氷魔法をスキルポイントで買います!!
【 氷魔法はありません。 】
まじかよ。
だとしたら土だ!
土魔法が欲しい!!
【 スキル「土魔法」はスキルポイントを使って取得できます。
今所持しているスキルポイントは200です。
「土魔法」はポイント200で取得できます。
取得しますか? 」
スキルポイント無くなるけど良いよね。
しまーす!!!
【 スキル「土魔法」を取得しました 】
うおーーーーーー!!!!!!
魔法だ!魔法!
これで魔法が使えるぜ。
どれどれ念願の魔法は何が使えるのかな?
ぬぬぬぬぬ〜!!
はっ!
うん。無理です。
どうやればいいのかがわかりません。
こうゆう時に調べられるものとか無いのかな?
・・・有りました。
【鑑定】だわ。
うっかり忘れていたわ。
この記憶力もどうにかしないとな。
ちょと待てよ。
【鑑定】のレベル上がってないじゃん。
鑑定しても意味ないじゃん。
ってことは、突撃しかない感じなのでは?
あーまじか。
一回引き返して、魔法を使えるようになるまで特訓しようかな。
なんか魔物たち争ってる感じするし。
俺が何もしなくても自然と死んでくれる説。
そうと決まれば引き返しますか。
うん。断じて怯んだわけではない。
俺はビビリではないのだ。
戦略的撤退なのだ。
***
俺が取得したのは【土魔法】。
俺の体には魔力というものがある。
鑑定して、そうゆうのがあることは知っていた。
俺の前世の記憶から推測すると、導き出される答えは一つ。
魔力を使って使用するはずだ。
ではどうやるのだろうか。
詠唱とかあるのだろうか。
あったらとてもまずい。
絶対、すぐに使えない。
ってか、詠唱の言葉とか覚えることができなそう。
じゃあどうするべきか。
魔法を使用するために、色々なことを試した。
まず、詠唱の可能性があったため魔法っぽい言葉を試した。
例えば、精霊の力よ俺を助けよ!土の槍!!!!とか。
普通に、土の槍!!!とか。
俺は土の槍が存在しない可能性が頭をよぎったので、違う言葉を言ってみた。
土の塊!!!
土の雨!!
土!
砂!
砂嵐!!
石!
石ころ!
ダメみたい。
あ、このパターンすか。
魔法が使えないパターンね。
はいはい。
ふざけるな!!!!!!
え!?
何で使えないんだよ!?
ふー。
まあまあ落ち着け・・・
まずイメージが大事って何かのキャラが言ってたな。
俺は石を出したい。
俺は四足歩行だから手とかには出せない。
うん。
頭だな。いや、口開けて口に出すか。
口には出したくないな。
頭でいいや。
よーし。
順調にイメージできてるぞ。
次は、どうやって出そうか。
詠唱はダメだったから、具体的に考えて魔力を頭に流してみるか。
よく考えたんだが、鑑定するときになんか魔力?ってきなものを流してた気がする。
血液をイメージしたら分かりやすいな。
水を飲んだときに、水が喉を通っていく感じが、体全体を巡ってると考えたほうが早いな。
集中、集中。
頭に魔力を集めるイメージ。
む、難しいな。
体の至る所に魔力の雰囲気があるな。
コツを掴むと楽しいな。
それを、頭に集めるイメージ。
十分に集めたら、強く念じてみる。
石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石。
コトン
え?
まじで出た。
俺の目の前に落ちたのは、普通の石。
でも、ちょっとでかい。
砲丸の5キロぐらいの大きさだな。
な、なんか考え深いな。
俺が出した石。
俺の子供。
うふふ。
重いのかな。
俺は、頭でこづいてみた。
普通に動いた。
あんま重くはないな。
す、すげー。
魔法って存在するんだ。
よーし。
魔法使えるようになったから、色々実験するか。
俺は出口のことなど忘れていた。
魔法はそのぐらい魅力的な存在なのだ。
魔法をようやく登場させることが叶いました。
詠唱と主人公のやり方の違いは、いつか書きます。
簡単に言いますと強さが詠唱の方が強いです。