勇者第二話 お出かけ
呪文ではなく詠唱に変更しました。
誤字脱字などがございましたら、ご報告よろしくお願いします。
3歳になった。
ここの所は忙しい。何たっていろんな人に挨拶しなければいけないからだ。
最初は近所の人に挨拶をした。次にお父さんの魔法騎士団の人たちに挨拶をした。
今はお父さんの実家に行っている。おばあちゃんとおじいちゃんに会うためだ。
僕が住んでいる所は田舎だが、祖父母の家は王都にあった。初めてのお出がけということもありワクワクしていたが、すぐにそんな気持ちはなくなった。祖父母の家が城みたいだからだ。
やばい緊張してきた。
何でこんな豪邸なんだ?
貴族の人なのかな?
聞いてみるか。
「おばあちゃん達ってすごい人なの?」
「ん?ああそうだよ。聖騎士だったからな」
お父さんが笑顔で答えた。
聖騎士とは何なんだろう。
騎士なのは分かるが、聖ってなんだよ。
「何それ?」
「そうゆうのは本人に聞いてみて。そのほうが喜ぶから」
「は〜い」
教えてくれなかった。ほんとに教えてくれるのだろうか。前世のおばあちゃん達は自分で考えろだけだったからな。
って言っても尻が痛いな。家からここまで来るのに馬車で来ているのだ。
車とかないのだろうか。それか自電車とかさ。
多分ないのだろう。
家にいた時から薄々勘付いていたが文明?が低いかも知れないと。
まず家がオンボロだ。
自分の住んでいる所だしあまりそうゆうのは言いたくは無かったが、事実だしいいだろう。
あと掃除機とか、洗濯機、冷蔵庫、日本にいた時の生活必需品が一つも見当たらない。
何をして補っているのかなと思っていたが、魔法とか魔道具でそれを補っているのだと分かった。
床掃除を手伝っている時に僕が「水入れに行ってくるよ」と言ったが、
お母さんが「このくらいだったら大丈夫だよ!」っと言っていた。
何が大丈夫なのだろうかと思っていたが、何かの呪文を言った後手から水が出てきたのだ。
驚いた。だけどあまり驚かなかった。
お父さんのを盗み見ているからだ。
お母さんがドヤ!って顔で見てきているが、驚けないものは、驚けないのだ。
しかし何かの反応をした方がいいかなっと考えた僕は、「す、すっごーい!!」っと反応しておいた。
そしたら「教えてあげてもいいわよ!」っと言ってきた。
教えてくれることになった僕は、その日から魔法の特訓に励むことになった。
この世界にはスキルという物がある。そしてスキルポイントっていうものもあることを確認した。
スキルポイントはそのポンイントを使い、スキルを買うのだ。それで魔法のスキルを買えばいいんじゃないと、お母さんに言ってみたが「勿体無いことしないの!」っと言われてしまった。
疑問に思って尋ねたら、勉強で補えるものはそっちで覚えた方が得と言われた。
魔法の特訓と言ってもすぐに使えるわけではない。
なので、まず魔法とは何なのかを知らなくてはいけないのだ。
めんどくさいが、勉強を思い出して懐かしくなる。
勉強でだがこの世界には言語がある。最初は何を言っていたのかが分からなかったが、耳が慣れたのだろう。今じゃマスターしている。
でも、変な言い回しがあるからあれ?ってなる場面がある。まだまだ勉強不足だあと実感する。
あと、今は字を書けるように特訓している。
両親は字がかけないから、どうしようと思ってたがお父さんに言ってみたら紙をもらってきた。
言語が書いてある紙だ。それもびっしりと。
前世でいうと、50音が書いてあるプリントみたいなものだ。
魔法の話に戻そう。
魔法は詠唱を唱えると、魔法が出る。
だが、詠唱を唱えるだけではダメだ。詠唱とは一個の役割に過ぎない。
まず、魔力というものが必要になってくる。
まず魔法を出したい場所に魔力を集める。大体が手だ。集めたら詠唱をいう。そしたら魔法ができるという仕組みだ。
それだけで魔法はできない。スキルを獲得しないといけないからだ。スキルの獲得は難しくはない。
例えば火魔法を獲得したいなら、全ての技の詠唱を完璧に覚えた時に、頭の中に火魔法を獲得しましたと聞こてくる。
技は6個ある。
僕は水魔法のスキルを獲得した。
魔法は全部で6個ある。
火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、闇魔法、光魔法、この6個がある。
後、特定の魔物が使う魔法もある。酸魔法と毒魔法だ。
闇魔法と光魔法を使う魔術師は少ない。難しいらしい。
まあ僕にかかれば余裕で覚えられる気がするけどね。数学の公式を覚えるみたいにね。
僕が取得した水魔法だが、結構使える。
魔法には6つの技がある。大体が6あるらしい
ウォーターボール 《水の玉》
ウォーターシールド 《水の盾》
アクアビーム 《水光線》
アクアトーン 《霧》
アクアムーケ 《霧の嵐》
フルッシュ 《洪水》
水の魔法はこの6つがある。
その中で便利なのが、ウォーターボールだ。
水の玉を作り出せるのだが、戦闘には不向きだ。攻撃力がないからだ。
だが、飲み水として使える。まじで便利。
そして美味い。
最高。
思考に花を咲かせていた僕は眠ってしまった。
***
「そろそろ起きなさい!!」
「もう着くの?」
「もうすでに着いてるわよ!!」
お母さんの声で起きた。
あれ?いつの間にか寝てた。
最近眠気がすごいな、成長期ってやつか?
僕は視界を前にした、そして驚いた。
何とも美しい家があったからだ。
ここがおばあちゃんの家だということはすぐに分かった。
想像以上に綺麗だな。
あの夢の城みたいだな。
馬車の中でうっとりしていたら、激怒しているお母さんの声が聞こえてきた。
「早く降りてきなさい!!!!」
や、やばい!
この雰囲気のお母さんはやばい!
絶対殴られる!
急いで返事をした。
「は、はい!!!」
降りて気がついたが王都は何とも美しい。
街並みとかがヨーロッパで見られる街のようだ。
少し歩いておばあちゃんの家に着いた。
塀に囲まれている家。その正面は門だった。
門の横には人が立っている。
すごい初めて見た。
多分あれは門番だろう。
強そうだ。
門の横に居るのは2人。そして男前だ。
体がたくましく締まっており、腰の横には短剣らしきものが付いている。
剣士だろうか。
僕の住んでいる辺境地域は剣士らしき人はいない。全員が魔術師だ。
その理由は、土や空気、水が魔力が豊富なのが関係しているらしい。
門を潜ろうとすると身分証明書を出せと言われた。
そんなものはないからどうしようかと思っていたが、お父さんの顔を見た瞬間開けてもらえた。
顔パスって奴か。
カッコいい。
門をくぐり抜け、家の玄関まで来た。
そこには、おばあちゃんとおじいちゃんがいた。
「初めましてだねアレク」
ずいぶんとガタイがいいおじいちゃんが話しかけてきた。
「お父さんアレクが質問があるらしいよ」
まじか!
このタイミングで!!
挨拶が先だろうが!!
「聖騎士って何?」
「そうか、そうか、気になるのか。良い子だ。よし!部屋に入ってから教えてあげよう」
上手くいってよかった。
水魔法の技名は変えるかもしれません。