49.再出発
家具が揃うのを待つこと数か月、その間は特に大きな問題もなく平和な日常を過ごしていた。騎士団での指南役も順調だ。
そして遂に屋敷に家具が入り、優雅な生活がまた送れるようになったと喜んだのも束の間、私は屋敷の広さとその家事に翻弄されることになる。
「お風呂に入れるのは凄く嬉しいけど、依頼を終えて帰ってきてからお風呂を準備するのは面倒だなぁ……掃除だって大変だし……」
不満はそれだけではない。
「広い厨房で自分の為だけにご飯を作って、広い食堂で一人で食べるっていうのも寂しいなぁ……」
「お庭いじるのも難しい……。家庭菜園ばっかりの貴族の庭っていうのも変だしさぁ……」
こんな調子で至るところから不満が噴き出してくる。最初に思い描いていた生活はこんなものではなかったのに……どうしてこうなった。
だからといって折角手に入れた屋敷を放り出すわけにもいかず、悶々としながら日々を過ごすことになってしまう。
そんなある日、めげずに庭をいじっていると来客があった。それは騎士団の赤と白の制服に身を包んだ、見覚えのある薄いピンクのハーフツインに青い眼の女の子だった。
「あら、ミーティアじゃない。どうしたの?」
「王太子殿下の遣いで参りました。――こちらを」
そう言って彼女は手紙を差し出してきた。わざわざ特務の騎士に運ばせるなんて贅沢だなと思いつつも素直に受け取る……が、流石にこの場で広げて読むのは行儀が悪い。
「わざわざご苦労様、必要そうなら返事も書くからお茶でも飲んで行って」
「……お邪魔します」
応接室に通して厨房でお茶の用意をして戻ると、ミーティアはソファーに座りながらきょろきょろと周囲を見回していた。
「別に面白い物なんてないわよ?」
私が戻ってきたことに気付いて慌てて姿勢を正すミーティア。行儀が悪いところを見られたからか、少しバツが悪そうにしている。
「本当にここに住んでいるのですか……?」
「どうして?」
「家具は綺麗ですけど、殺風景というか……生活感がないというか……」
ミーティアは若干の戸惑いを含んだ顔で改めて周囲を見回した。
「つい最近住み始めたばかりだもの、全然手が回ってないのよ」
「そういうのは使用人の仕事ですよ? さっきも自分で庭をいじっていましたけど、もしかして他に誰も居ないのですか……? 全然人の気配がしないですし、今もお茶を……」
「えぇ、まだ私一人よ」
ミーティアは目を見開き、まるで信じられないというような顔をして固まってしまった。
「こういうのってどこから雇えばいいのか、ミーティアは知ってるかしら?」
「うっ……」
彼女の反応を見てもわかる通り、こういう自分にとって身近にあって当然過ぎるものというのは案外何も知らないことが多い。屋敷で働いていた使用人たちだって、どこから来て、どのような経緯で使用人になったのかも私は知らない。産まれた時から皆ずっと当たり前のように傍にいたのだから。
こういうのは誰に相談したらいいのだろうか。騎士たちはどこかしらの貴族の子息ばかりだからミーティアと同じような感じだろうし、侯爵家の家長である総長閣下なら流石にご存知だろうか。
「はい、どうぞ」
「……いただきます」
私が淹れたお茶にミーティアが口を付けようとしている。ハンターの皆に振舞った時は好評だったとはいえ、貴族の口にも合うのかどうかまでは自信がない。個人的には美味しいと思っているのだけど。
果たしてどのような反応が返ってくるのか……柄にもなくドキドキしてしまう。
「――美味しい。この香りはバラですか?」
すると彼女のいつもの不愛想な顔が、ほんの少し綻んだ。
「そうなの、イルヘン産のローズティーよ。お口に合ったようで安心したわ。さて……」
私は受け取った手紙を広げる。早く読まないと場合によってはミーティアを必要以上に待たせてしまう。
手紙には綺麗な字でこう書かれていた。
『屋敷を購入したとは以前から聞いてはいたが、最近本格的に住み始めたようだな。だが新しい生活に慣れるのはきっと大変だろう。もし人手が必要だと感じたなら、以下の住所を訪ねてみると良い。きっと力になってくれるはずだ。君が心穏やかに日々を過ごせることを願っている。――クリストファー・スヴァーグ・ローザリア』
(……何で王太子殿下まで知ってるのかしら?)
手紙を読み終わった私が真っ先に思い浮かべたのは、そんな疑問だった。
しかしそれもすぐに納得がいく。
国からすればドラゴンよりヤバい女なのだから監視くらいは当然のようについているのだろう。遠巻きに見てくるストーカーも相変わらず多いので、こちらが監視の目なんて全然意識してこなかっただけで。
手紙に記されている住所はバーグマン領の、私が行ったことのない町のものだ。人手がということは使用人を斡旋してくれる貴族でも紹介してくれるのだろうか。しかしわざわざバーグマン領でなくとも、王都やここエルグランツでも済ませられそうな気がするのだけれど。
「なにやら難しい顔をされていますが、どうされました?」
そうミーティアに尋ねられてハッとする。
「――あ、ううん。王太子殿下がこの場にいるんじゃないかってくらい、手紙の内容がさっきの話題に沿っていて驚いていただけよ。人手が必要だろうからってことで誰か紹介していただけるみたい」
「そうですか。なら丁度良いではないですか」
「えぇ、会ってみようと思うわ。お礼の返事を書くから少しだけ待ってちょうだいね」
殿下からの紹介であれば間違いないし、人手が欲しいのは確かなのだから、変に悩むくらいならさっさと行動に移してしまった方が良いだろう。
手紙に殿下へのお礼と、早速会いに行く旨を書いてミーティアに手渡す。
「それじゃ、これお願いね。家のことが解決したらまた遊びに来てね」
「ありがとうございます。――それでは失礼します」
そう言って彼女は、語尾に「その気はないですけど」と付けられそうな位あっさりと帰ってしまった。
その後姿を見送ったあと、厨房でお茶を片付けながら先程のやり取りを振り返る。
(彼女、訓練も真面目に取り組んでくれるし、こちらから話し掛ければ会話もしてくれるけど、どうも距離が縮まらないのよね……どうしたものかな……)
素っ気ないし、笑顔も見せてくれない。あの時の私のやらかしがそれだけ根深いということなのだろう。自業自得とはいえ、このままの状態が続くのは少々辛いものがある。
前世から容姿のおかげで見知らぬ人であっても割と好意的に接してくれることが多い。しかし逆に一度嫌われると、それ以降とことん嫌われがちなのだ。そんななのでミーティアと仲良くなるのにはまだまだ時間が掛かるかもしれない。
やはり人付き合いは難しい。こんな調子では使用人としてここで働いてもらう人たちとも上手くいかないのではないか。
(……ダメダメ、ネガティブは人に伝染するわ。そんな人間に雇われては皆困ってしまう。もっとポジティブにいかないと!)
カップを洗いながら、頭に浮かんだ不安を必死に振り払う。
(早いところ行ってしまおうかな。やっぱりこの広い屋敷に独りじゃ寂しいわ……)
動機として相応しいかはともかく、今の状況はあまり健全なものではないと思った私は、すぐに教えてもらった住所を尋ねることにした。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
翌日私はバーグマン伯爵領へ向かうためにエルグランツを発った。行き先は生まれ育った屋敷のある街、イングラードではなく、その西隣のレイドス辺境伯領との境界線にほど近い場所にあるブルデラという町だ。
これまでに一度も行ったことはない。……というかそもそも成人してから国の西側に来ること自体が初めてだった。
(子供の頃もイングラードすら表を歩いたことはなくて、屋敷から馬車で通過するだけだったのよね。私、本当に故郷のことを何も知らないんだわ……)
急ぎではないので飛翔の魔法の速度を若干落としながらエルグランツから約半日掛けて王都へ移動し、そのまま宿で一泊する。
そして日が上るよりも前に起きて、予め買っておいた朝ご飯をお腹に入れて王都を出発した。
本来であれば王都からイングラードへの移動は王都エルグランツ間よりも時間がかかる。舗装もされていないし、中央山脈のあの曲がりくねった狭い山道を通らないといけないからだ。しかし空を飛んで地形を無視出来る私には関係ない。
なので王都を外が暗い中出発して、ちょうどお昼になる頃にはイングラードではなくブルデラにまで到着することが出来た。飛翔の魔法様様である。
ブルデラの広さは樹海にほど近いディオールの町に似ているように思う。主要な施設や店舗は揃っているけれど、王都やエルグランツは勿論、領主の屋敷のあるイングラードやルデン侯爵領のフュレムよりも規模は小さい。
住所を頼りに街を歩き回ってみるものの、初めて来る場所では中々難しく辿り着けそうになかったので、早めに自力では諦めて住民に尋ねることにした。
「ここは……商会?」
そうして辿り着いた目的地らしき建物の看板を見上げると、『ブルデラ・ダイト商会』と書かれていた。
商会ということはこれから会う相手は商人ということなのだろうか。王太子殿下ほどの立場の方だから貴族の誰かを紹介してくれるものだと勝手に思っていたので少し意外だった。
とにかくこんなところに突っ立っていては不審者に間違えられかねない。さっさと入ってしまうことにしよう。
建物の人の出入りは激しく、荷物運びの労働者や指示を出す従業員らしき人々を避けながら中に入っていく。建物の内部は更に賑やかで、様々な人と声が行き交っている。
その普段あまり見慣れない光景にきょろきょろしながら受付らしきカウンターへと近づくと、来客に気付いた受付の女性が顔を上げた。
「ブルデラ・ダイト商会へようこそおいで下さいました。本日はどのようなご用件でしょうか?」
(うそ…………)
しかし私はその女性の顔を見て固まってしまう。
目の前の女性はなかなか返事が返ってこないことに不思議そうな顔をしている。それなのに私は喉が張り付いてしまったかのように声を出すことが出来ない。
「いかがなさいました?」
昔とまるで変わらない声。外見は十年も経っているので流石に少し違っているけれど、それでも見間違うはずもなかった。私が産まれた時から傍にいてくれたのだから――。
いつの間にか呼吸が浅くなり、心臓が忙しなく脈打ち煩いくらいに頭に響いていた。次第に込み上げてきたものが鼻の奥を刺激し、涙となってじわりと目の縁に染み出してくる。
流石に不審に思った女性は訝し気な顔をしたものの、突然驚愕の表情を浮かべ、弾かれたように立ち上がった。
「ま、まさか……お嬢様……なのですか?」
「アンナ……」
ようやくかろうじて絞り出せた言葉――それが問いかけを肯定していると理解してくれた彼女は、すぐさまカウンターを回り込み駆け寄って来る。
「お嬢様……っ!」
私は反射的に彼女に抱きつき、周囲の視線など目もくれずに声を上げて泣き続けた。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
商会の奥のソファーに通されても私は涙が止まらなかった。その間アンナはずっと私を抱きしめ、背中を擦ったりして私が泣き止むのを待っていてくれた。
ようやく私が落ち着いた頃、アンナはこの商会の長らしい男性と少し話をしたかと思えば、そのまま彼女たちの暮らす家に行きましょうと提案してくれた。どうやら仕事は早退してしまったようだ。
彼女の家には二人の男の子が留守番しており、アンナは彼らに夫のマルコを呼びに行かせた。
しばらくするとマルコが帰ってきたので、子供たちは外に遊びに行かせて、私とアンナとマルコの三人でこれまでの経緯を話し合うことになった。
「二人とも、本当に久しぶりね……」
「お嬢様、よくぞご無事で……!」
最後に会ったのはもう十年も前なのだ、今ではもう二人も三十代後半になっていて随分と貫禄が出てきていた。それでも私を見つめる目はあの頃と変わらず、とても優しい――。
「お父様お母様が命懸けで助けてくれたから……。でなければ、私ももうこの世にはいなかったと思う」
「お嬢様の心中お察しします……。ですが我々も既に子を持つ親、旦那様方の勇気ある行動には共感と、尊敬の念しかございません」
マルコは悲愴な面持ちであの時の両親の行動に理解を示している。あの時私は生かしてもらった側として悲しくて仕方なかったけれど、やはりそういうものなのだろう。親は子を育て守るもので、私も親になって同じ立場になればきっと同じようにするはずだ。
――そう理解出来るからこそ、前世の私の親不孝ぶりは後悔してもしきれないのだけど。
「……ありがとう。あの事件の後、屋敷の方はどうなったの?」
「我々は旦那様から『自分たちに何かあった場合は速やかに屋敷の財産を分配して生きろ』と日頃から言われておりましたので、そのようにしてみな散り散りになりました。『娘を頼む』とも仰っておられたのですが、それについては我々にはどうしようもなく……」
そう言ってマルコは目を伏せてしまった。
それを聞くだけでまた泣きそうになるけれど、そんなではいつまで経っても話が進まない。ぐっと堪えて二人の言葉に耳を傾ける。
「私の実家があの商家だったので、故郷に戻って事務の仕事を手伝って暮らすことにしたのです」
「俺も庭師としての再就職先が見つからなかったので、妻のところで働かせてもらっています。旦那様方から良くしていただいておりましたし、分配されたお金もあったので、平民としてはかなり安定した暮らしが出来ている方だと思います」
貴族の家には大抵代々勤めている庭師がいるので、新たに雇われるのは難しいそうだ。アンナの実家が商家だったのは知らなかったけれど、本当に良かったと思う。
「そうだったのね……。働き者の皆のことだから路頭に迷ったりはしないと思っていたけれど、それでも心配だったわ」
「私たちのことなどよりもお嬢様の話をお聞かせください。とりあえず苦しい生活を強いられているようには見えないので、それだけは安心しましたが……」
私は頷き、一切を包み隠さず話した。
貴族の身分を捨ててハンターとなり、今では『いばら姫』と呼ばれていること。
無事両親の仇であるレッドドラゴンへの復讐を果たしたこと。
それがきっかけでS級ハンターになり、また貴族になったこと。
屋敷を購入して人手が欲しくなり、王太子殿下にあの商会の住所を紹介されたこと。
アンナもマルコも『火竜事件』やその後の樹海の話は悲しそうに聞いていたけれど、それ以降の話を聞きながらどんどん楽しげな様子になっていった。
「また貴族に返り咲くだなんて……流石はお嬢様ですね。うふふふ」
「では俺たちはまたお嬢様の元で働かせていただけるのですか?」
「ここに貴方たちが居るとは知らなかったけれど、人を雇うつもりで来たのは確かよ。でも、ある日突然居なくなって放ったらかしにしておいて、また突然戻ってきて働けだなんて……そんなの虫が良すぎるわ」
さっきも心配だったとは言ったものの、それは『火竜事件』からしばらくの間だけだ。それ以降は皆の事なんてすっかり忘れていた。それだけ新しい環境にいっぱいいっぱいだったのだけれど、薄情だと言われても私は何も言い返せない。
「そんなことはありません。商会は弟が継ぐのはもう決まっていますし、いつまで世話になれるかもわかりません。それにもしお嬢様がすぐに屋敷に戻っていたとしても、領主としてやっていくのは難しかったと思います。お嬢様お一人なのを良いことに、他の貴族に都合よく利用され、取り込まれる可能性すらもありました」
私も仮にすぐに屋敷に戻っていたらどうなっていたかというのは考えたことはある。領地経営について完全にド素人な私では厳しいのではないかと思っていたのも同じだ。
「領地を持たない貴族になられたのですから、これからは領地経営以外の分野で活躍されれば良いのですし、武力の面では既に実績も残しておられますので、逆にとても上手く回ってきているように思います。そんなお嬢様のお傍でまた働けるなんて一体どれだけ幸せなことでしょう!」
「アンナもそんなお嬢様のお世話役に戻れるし、屋敷があるのでしたら俺も庭師としてまた働ける。願ったりですよ。旦那様の娘であるお嬢様のことだ、お給金だって弾んで下さるのでしょう?」
アンナは両手を組んで目を輝かせ、隣のマルコも楽しそうに揶揄ってくる。
二人が嫌がっていないのであれば、当然私の答えなんて決まっている。
「当たり前よ! 不自由なんて絶対させない、皆まとめて幸せにするんだから!」
「はははは! 流石我らのお嬢様だ!」
マルコもアンナも嬉しそうに頷いた後、表情を引き締めて頭を下げた。
「家族一同、またお世話になります。一度は諦めざるを得なかった旦那様とのお約束を果たすことが出来るなど、光栄の極みでございます」
「ありがとう……。これからもよろしくね」
二人と硬く握手を交わす。彼らが望まない限り、私はもう二度とこの縁を手放したりしない。
「では早速明日にはエルグランツへ出発致しますね」
あまりにもサラッとアンナが言うので、思わず首を傾げる。
「……え? でも商会の仕事をそんなにすぐに辞めて大丈夫なの……?」
「父にはお嬢様が生きていて、いつかまた出会えたら、すぐに今の仕事を辞めて付いていくと伝えてありますので。この家も父に任せることになっています」
(何それ格好良すぎない!?)
「お嬢様、他にまだ雇う使用人に当てはあるのですか?」
アンナの決意に唖然としていると、マルコがそう尋ねてきてハッとさせられる。
「……あ、ううん。紹介してもらったのはここだけなの」
「では数人だけですが屋敷で働いていた者の現在の住所を知っていますので、手紙を出してみましょうか?」
「本当!? 嬉しい! 是非お願いしたいわ!」
「かしこまりました。返事で意思の確認をして、向こうにその気があれば、準備が出来次第直接お屋敷まで来るように書きますが、それでよろしいですね?」
「えぇ、ありがとう! また皆と暮らせるなんて夢みたい!」
アンナたち以外の使用人にもまた会えるかもしれないなんて、こんなにも嬉しい流れになるとは思ってもみなかった。それもこれも殿下が手紙で教えてくれたおかげだ。殿下には改めてお礼を言わなければ。
「ふふふ、楽しみですね。……そうだ、イングラードには立ち寄られましたか?」
「ううん、直接飛んできたから寄ってはいないわ」
「飛んで……? それでしたら折角バーグマン領に戻って来られたのです、一度ゆっくり街を回られてはいかがですか?」
「それがよろしいかと」
「二人がそう言うなら、帰りに寄ってみようかしら?」
そう答えると二人は嬉しそうに頷いた。
(今はもう別の領主がいるんだし、屋敷には入れないだろうけど他に何かあったかしら……?)
まぁでも二人が勧めてくれているのだから悪いようにはならないだろう。多少ゆっくりしたところで、アンナたちがエルグランツに到着するまでにはかなり日数に余裕があるので問題はないはずだ。
その後は遊びに出ていた子供たちを呼び戻し、他愛もないことを話しながら一家と共に一日を過ごした。長男は当時まだ赤ちゃんだったので私のことは覚えていなかったのは少し残念だったけれど、アンナたちの子供なだけあってとても良い子たちだった。




