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100/158

100.エドワード殿下

お陰様で100話目になりました。

「ねぇレオナ、貴女お兄様に何か誕生日のお祝いをした?」


 クリスの誕生日の翌日。授業が終わって張り詰めた空気が緩み、こちらがふぅと一息ついたところに、隣の席のシャルが尋ねてきた。


「……マフラーとクッキーを贈ったわ。それがどうかしたの?」


「お兄様が今朝からそれはもう浮かれているのよ。毎年家族でお祝いしているけれど、あそこまで浮かれているのはおかしいと思って聞いてみたの。それが原因ね……」


 平静を装いながら答えると、シャルはそれだけで私が原因だと勝手に納得してしまった。身内に訝しがられるほどに浮かれているなんて何してるのよとクリスに文句の一つも言いたいところだけど、今回ばかりは私にその資格はない。


 昨日は私も期待していたのは事実で、そのためにかなり積極的に動いたしサービスもした。結局やり残したことがあるとかでプロポーズはしてもらえなかったけれど、雰囲気も良かったし、最後のダンスなんて今思い出しても顔が熱くなるほどにときめいてしまっていた。


 だから今も極力あの場面を思い出さないようにしている。でないと絶対シャルにバレてしまう。人に話すのは流石に小恥ずかしいので、話さずに済むならそうしておきたい。


「そんなに……?」


「そんなに。顔が緩みっぱなしで全然締まらなかったもの」


 私でコレなのだから、真面目でお堅いクリスであればあの体験は相当刺激的なものだったはずだ。……それこそ妹に呆れられるくらいには。


 そんなクリスが執務室で惚けている姿を想像して、つい頬が緩んでしまう。


「ふふっ、あの人らしいわね」


「――入るぞ」


 すると突然この緩い空気を切り裂くように、不愛想な声と共に入り口のドアが開いた。入って来たのは金色の長髪をたなびかせた青い瞳の青年――エドワード殿下だった。


「ちょっと! 淑女の部屋にいきなり入ってこないでくれる!?」


 その姿を認めたシャルが、普段よりも一層遠慮のない態度でその行為を咎めている。しかしエドワード殿下はどこ吹く風といった様子で鼻で笑っている。


「誰が淑女だ。本物の淑女に失礼だろうが」


「なんですってぇ!?」


「まぁまぁ落ち着いて……」


 クリスから家族仲は良いと聞いていたのに、出会って早々喧嘩が始まってしまった……。彼が気付いていないだけで実は仲がめちゃくちゃ悪いのだろうか、それともこれが二人の愛情表現なのだろうか。まだ付き合いの短い私ではわかりそうにない。


「今日はお前に話があって来た」


 エドワード殿下は自身を睨み付けるシャルに構わず私に向き直る。


「私ですか?」


「レオナ、あなたお母様にも言われているんでしょう? 生意気な口利いてきたらガツンと言い返して良いからね!?」


 そういえばこの授業に来る前にそんなことを言われていたっけ。シャル相手では全くその必要がなかったから忘れてた。実際に言い返すかはともかく、少なくとも和やかな内容ではなさそうだ。


「お前、本当に兄上と結婚する気があるのか?」


「このまま行けばその可能性が高いですね」


 どんな話題が飛び出すのかとドキドキしていた私に投げかけられたのは意外な問いかけだった。ラディウス殿やビリー様のように好意を示してくれた人はいるけれど、現状ぶっちぎりで私のことを理解してくれているのはクリスであることは間違いないので素直に答えてみる。


 しかし私の返答にエドワード殿下は首を左右に振る。


「そういう意味じゃない。何故まだ結婚していないのだと聞いている」


 てっきり結婚を反対しているのかと思えば逆で、むしろさっさと結婚しろと言いたいようだ。


「私のごく個人的な拘りです」


「……ふん、複数の男を惑わすのがそんなに楽しいか?」


「ちょっとエド! さっきから聞いていれば、あんたがレオナの何を知っているっていうのよ!」


 結構な言い草にシャルの方から間に入ろうとしてくれる。ただ身内相手だからか、シャルらしくなく感情が先行しすぎているのは否めない。その言い方はまずいと思う。


「じゃあお前は何を知ってるんだ?」


「うっ……それは……」


 予想通り言葉に詰まったシャルはちらりとこちらを見てくる。庇ってくれたのは嬉しいけれど、前世の話をしなければいけないほどの場面ではないので、私は黙って首を振る。


「……それは否定しません。ですが私にとって必要なことなのです」


「何だ。言ってみろ」


 エドワード殿下は腕を組んで、座っている私を見下ろしながら顎をしゃくって先を促してくる。


「私のことを本当に愛してくれる人を探すためですから」


「兄上はまだお前を愛せていないとでも言うのか……?」


 エドワード殿下はその不愛想な顔に若干の怒りを滲ませる。


(何なのこの状況は……変な感じ……)


 どうしてクリスとの恋愛に関して、当事者ではなく同性の兄弟から追及されているのだろうか……。


 しかしこれはあくまで私とクリスの問題。賛成も反対も勝手にすればいいけど、プロポーズの内容とタイミングはクリスの、受けるかどうか決めるのは私の判断で行う。それを変える気は一切ない。


「過去に一度酷いプロポーズをされましたので、まともなプロポーズをするまでは心の底から愛することはないと、クリストファー殿下も納得して下さっております」


「ではまだ結婚出来ないのは兄上のせいだと言いたいのだな?」


「責める気はありません。昨日お会いした際にも私はプロポーズを期待しておりました。しかしあちら側からやり残したことがあるからと、プロポーズを避けたのは事実です」


「……そうか」


 まだ結婚していない理由にクリス側の意思も含まれていることを知ってか、エドワード殿下の勢いがようやく落ち着いてきた。


「だが俺はお前が気に入らない」


「そのようですね」


 兄は好き、私は嫌い。嫌いだが兄が結婚したいのであれば尊重する……そんな感じ。勢いが落ち着いてきたとはいっても未だにきつく睨まれているのだから、それくらいは誰にだってわかる。


「『火竜事件』は気の毒だが、のこのこと兄上の前に姿を現し、王家を引っ掻き回している女を好意的に見ろというのは無理がある。兄上もこんな女のどこが良いのやら……」


「………………」


 私が何も言えないでいると、エドワード殿下はふんと鼻を鳴らして背を向ける。


「お前がたった一日、兄上と出会わなければこんなことにはならなかったのだ!」


 そしてそのまま私の拘りをどうこうさせようともせず、ただ自身の気持ちをぶつけるだけぶつけて部屋を出ていってしまった。


 部屋がしーんと静まり返る。一体何だったんだろうか……。


「レオナ、ごめんね……。王族は誰だって相応の責任を背負う覚悟がないといけないのに、アイツはお兄様の存在に甘えてそれを蔑ろにしたせいで貴女を逆恨みしているのよ」


 突然の弟の乱入に申し訳なさそうなシャル。


「でも……引っ掻き回しているのは事実だわ」


 レッドドラゴンを倒す時に己を見失っていなければ、こうはなっていなかっただろう。


 クリスと初めて会ったあの日に一目惚れされなければ、こうはなっていなかっただろう。


 エドワード殿下の言うことは彼の視点から見れば間違ってはいないのだ。クリスの話をパトリック様たちから聞いた時もそう、視点が違えばがらりとその印象は変わってしまう。


 彼からすれば死んでいる癖にクリスの結婚の邪魔をし続け、そのせいで自分が国王になる可能性が出てきたにも関わらず、また突然生きて現れたせいで兄が王位を継ぐ流れに戻してしまった張本人であることは紛れもない事実。


 私はドラゴンを殺すのも、幸せな結婚をするのも、人生の目標として失敗はあったけれど根幹の部分はブレずにやってきたつもりだ。誰かを困らせるつもりで生きてきたなんてことは一切ない。それでも私の知らないところで誰かに迷惑が掛かっていた。


 いったい私はどうすれば良かったのだろうか。


 こちらが考え込んでいるのを見て、シャルは大きな溜め息を吐いた。


「レオナって拘りの部分については曲げないけれど、相手への共感力が高くて他のことはすぐに自分を蔑ろにするわよね……。それは人との衝突を避け、距離を取るために自分を抑え込むのに慣れ過ぎた弊害なんでしょうけど」


 それについては結構前にレベッカにも怒られたことがある。自分の状況や立場を説明もせずにミーティアに謝ろうとするなと。そういう思考が頭に染み付いてしまっているみたいだ。目の前の彼女も前世の話を絡めて私をそう分析している。


 シャルは表情を引き締めて、王族らしい自信の籠った赤い瞳でこちらを見つめる。


「いい? 今アイツが文句だけ言って去っていったのは『文句しか言えないから』なのよ。アイツも現状ではお兄様と貴女が結婚するのがベストだと頭ではわかっているの。アイツも性格は悪いけれど、馬鹿ではないから」


 そう説明するシャルの言葉からは、エドワード殿下に対する評価や信頼が見て取れる。やはり身内で遠慮がないだけでお互い認め合っているのは間違いないのだろう。


「エドよりも国王に向いているお兄様は結婚しないとなれないし、あなた以外とは結婚したがらない。あなたはあなたで膨大な魔力を持つ貴重かつ危険な存在で、他国に渡すわけにはいかない。そんな二人が結婚してしまうのが国にとって最も都合が良いのよ。更に言えば隣国に嫁ぐ私にとってもね」


 以前パトリック様は、私と結婚出来ればクリスにとっての全てが上手くいくと言っていた。でもそれはクリスどころか国にとっても最善だということらしい。


 これまで国の損得について冷静に語っていた彼女がここで「ふぅ」と息を吐き、表情を緩めて私の両手を取る。


「私個人の感情としてもね、これから付き合っていく祖国を大好きなお兄様とレオナが治めてくれるのがとても嬉しいの。二人なら夫婦で手を取り合って素敵な国にしてくれると確信しているから。これまでのあなたの選択で結果的にこの国はより平和で、より良い方向に進んでいくのよ。だから過去を悔やむ必要なんてないの、今すぐ止めて胸を張りなさい」


 そうやって私よりも年下にも関わらず、聖母のような優しさで私を励まし、最後にはまた王族らしく私に喝を入れてくれる。言葉の中でそれらを上手く使い分けているのを凄いと思うと同時に、出会ってすぐの彼女では見られなかっただろうなとも感じた。


「……うん、ありがとう」


 結局いくら頭の中であれこれ考えたところで、私はこの励ましを心からありがたいと思う気持ちは変わらない。


「まったく……理屈と打算だらけの話ばかりしていると人として大切なものを忘れてしまいそうだわ。もうしばらくどうでもいい話に付き合ってよね、レオナ?」


 シャルは本当に賢くて、優しい。そんな彼女に私はとても救われている。賢さでは敵わないけれど、せめて行動で感謝の意を示さなければ。




◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇




 私はその後、魔法研究所を訪れた。励ましてくれたシャルのためにも、魔道具開発の進捗を確認しておきたかったからだ。


「失礼するわよ、ダードリー卿」


 すっかり遠慮がなくなった私は研究室のドアを開けて中に入る。


 ――が、目の前に広がっていた光景に言葉を失い、立ち尽くしてしまう。


 研究室内に強烈な風が吹き荒れ、資料が宙を舞い、魔石や魔道具類が床をゴロゴロと音を立てて転がっていたのだ。


「ダードリー卿!?」


「……ん、おお。クローヴェル卿か」


 しばらく呆けていた私がハッとして声を上げると彼も私の入室に気付いたようで、途端にその風が収まり喧しかった研究室内に静けさが戻ってきた。


「今のは……?」


「もちろん卿に依頼された魔道具のものですぞ。とはいえ、今のは防御魔法の加減を失敗してしまいましたがね。わっはっはっは!」


「なんだ、そういうこと……」


 自身の失敗を豪快に笑い飛ばすダードリー卿。最初こそきっちりした人だと思っていたけれど、流石研究者というか、失敗を恐れない姿勢みたいなものが感じられる。


「シャルロット殿下やブリジット様がお使いになるのであれば確実に身の安全を確保できるものをと思ったのですが、少々やりすぎたようで……」


「そうね……。どちらかというと出力よりは私が駆けつけるまでに持たせるつもりで、出来るだけ長持ちさせる方向で作ってもらったほうがいいんじゃないかしら?」


 防御魔法として相変わらずブリジットが『旋風』を熱望していたので、それで依頼していたのだけれど、確かに今の規模では燃費の面で色々と不味そうだ。私がいくら空を飛べるといっても間に合う気がしない。


「しかしそれですと、いくら効率よく発動させたとしても、必要な魔力量的に魔道具のサイズも相応の大きさになってしまいますが……常に身に付けるものとなりますと限界がございませんか?」


「あぁ、それは確かに……。ブローチや腕輪になるだけでも、それはそれで場面次第では邪魔になるのよね。ブリジットに確認を取ってみるわ」


「畏まりました。それが決まるまではクローヴェル卿が付ける方の指輪の開発をしておきましょう。こちらはシンプルなので特に問題はないでしょうから」


「えぇ、よろしくね」


 そう言いながら魔石を取り出したダードリー卿は、それを加工用の魔道具らしきもので小さく削り始めた。切り替えが早いなと思いつつも、ついその作業の様子を腕を組み、机に軽く寄り掛かりながら目で追ってしまう。


「……ねぇ、ダードリー卿。ちょっと聞いてみたいことがあるのだけれど」


「はいはい、何でしょう?」


 私が話しかけても加工の手を止めることなく、魔石に視線を落としたまま返事をするダードリー卿。


「エドワード殿下はまだ学園に通う年齢なのに何か研究をされているようなの。その内容がどういうものか知っているかしら?」


「勿論ですとも。殿下が研究なさっているのは病の治療するための魔法の開発です」


「病の……」


「そうです、過酷な道を選ばれましたな……。しかし殿下はお若いのに聡明だ、きっと何か画期的な魔法を生み出してくださることでしょう。『今この国に一番必要なものはこれだ』と意気込んでおられましたからな」


 魔道具の動く音と、魔石を削る音、それらの騒がしい音だけが研究所内に響く。


 私からすればいきなり不満をぶつけてきた変な人ではあるけれど、研究者として現状困難とされている課題に挑戦する熱意を持ったお方でもあるようだ。


 だからこそ継承権周りのいざこざで研究に集中出来ないのが嫌で仕方なかったのだろう。どう見ても特務の団長となって武勲を挙げるようなタイプではないし、実際に戦いのために身体を鍛えている様子もなかった。


(共感し過ぎもいけないけど、全くあの方を知らないのも良くないよね……)


 幸い彼はクリスとの結婚に反対しているわけではないので、少し話してみれば関係も良くなるんじゃないだろうか。それに研究も魔道具でなくて魔法の開発であれば、この有り余る魔力で何か手伝えることがあるかもしれない。


「ダーリン帰ったぜ~!」


 そんなことを考えているうちに、勢いよくエイミーが研究室に入って来た。


「お、レオナもいるじゃん! 紹介してもらった日ぶりだな!」


「やっほーエイミー」


(……ん? エイミー、今なんて言った……?)


 聞き慣れない単語に戸惑っていると『鋼牙』のメンバーも遅れてぞろぞろと入ってきた。


「おぉエイミー! 諸君らも無事で良かった!」


 帰還に気付いたダードリー卿がそれまでしていた作業の手を止めて、部屋の入口へと彼らを出迎える。


「ただ今戻りました、ダードリー卿」

「今回の奴はちとばかし具合が悪かったぞ……」

「各自の使用感についてはこちらにまとめておきましたわ」


 彼らの態度や表情を見た感じ、上手くやれていそうで安心した。


 ……しかし私にはさっきから気になって仕方ないことがある。


(なんかダードリー卿とエイミーの距離近くない……?)


 エイミーがダードリー卿に抱き着いているし、ダードリー卿も全く嫌な顔をしていない。今もエイミーを呼び捨てにしていたような気がする。


 私はダリアに手招きをして、近づいてきた彼女に小声で話しかける。


「ねぇ、あの二人の距離感おかしくない……?」


「レオナ、落ち着いて聞いてちょうだい……。エイミーとダードリー卿、結婚したのよ……」


「えええええっ!?」


 まるで諭すかのような口調で語られたその衝撃的内容に、私は大声を出すのを止められなかった。当然それに反応した研究所内の全員の視線がこちらに集まってくる。


「エイミー……結婚したの……?」


「おう! な~? ダーリン!」


 私が呆然と尋ねるとエイミーは私たちの目の前でダードリー卿の頬にキスしてみせた。それに対しダードリー卿は緩い顔で右手で頭を掻いて笑っている。


「いや~はっはっは! 年甲斐もなくお恥ずかしいですな! これほど波長の合う相手などもう二度と現れないと思い、気付いたらプロポーズしておりましたよ!」


 しかもダードリー卿からというのも凄い。使用人すらいらないと言っていた生粋の研究者が結婚したいだなんて……。


「失礼だけど、どういうところが決め手だったのかしら?」


「……む? そうですな、そこいらの貴族女性のように家庭だ格式だなんだと煩くなくて、自分の好きなものに一直線なところですかね。それが私と噛み合って、結果良い物が作れるのですからこれ以上はないでしょう」


「ダーリンが作って、アタシが試す! お互い好きなことをしていれば相手のためになるんだ! 最高だろ!?」


 エイミーは太陽のような明るい笑みを浮かべて現状に満足していると語る。その様子を見ながらダードリー卿も嬉しそうに頷いている。


 自分の好きなことを受け入れてくれる相手が見つかり、とても活き活きとしている。この世界での一般的な女性的な役割を求めていない、ある意味とても器の大きな相手がこんなところにいたとは……。


「……良くわかったわ。それにしてもまさか本当に研究者と結婚しちゃうなんてね」


「ほんとにね……。さぁさ、周りの女性で結婚していないのは後は貴女ぐらいよ? そろそろ貴女らしい盛大な結婚式を見たいものね」


「うっ……善処します……」


 前世の結婚観を持っている私としては、周りから結婚をせっつかれるのはあまり嬉しい状況ではないけれど、それでも目の前の幸せそうなエイミーを見ていると私も結婚して幸せになりたいという気持ちが湧き出てくる。


 クリスがやり残したことが何かはわからないけれど、あの人のことだからきっとすぐに終わらせるべく努力しているはずだ。私はそれを静かに待ちながら応援し、来たる未来に備えよう。


 私の望む言葉を彼が贈ってくれるその日まで――。




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