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ただいま

ほんのり賑やかです。



サブキャラ紹介的な意味合いの話なので、ほのぼの系かと思います。

「ずっと、迷惑だったのかしら?」


クレア様、泣きそう。

大丈夫?!

鬼嫁の入れ知恵って、思われない??!!


「いえ、感謝しています。ただ、いつか区切りをつけようと思ってました。

成人過ぎた男がいつまでも母親に甘えるのも恥ずかしいですからね、これからは妻と頑張っていきたいのです。ただ母上のいるところが俺達の実家だというのは変わらないです、どこへ行っても」

「えぇ、そうね。気兼ねなく何時でも戻ってきてね」

「また遊びに来たいと思います。支援する金額についての話し合いもありますし、ライカと共にまた」


そろそろお暇しますね、とルドは席を立った。


帰る前にとアンネさんが持ってきたものをルドが収納魔法で吸い込んだ。

クレア様もアンネさんもビックリしている。


魔法、見たことなかったようだ。


「屋敷では当たり前に見てたけど、普通じゃないわよね。クレア様達驚いているわよ」

「そうですね、屋敷では当たり前でしたから誰も珍しく見ることはなかった。ここで過ごすよりもあちらの生活の方が長かったので、こういう力も分からぬくらい離れて過ごしてたって事ですよ」


何とも言えない言葉だわ。

母と息子だからか、騎士としての忙しさからか。

仲が悪いって事ではないのだろうけど、離れて暮らすって色々な事に距離が出来てしまうわね。





外に出ると馬車が来ていた。

先程の辻馬車の御者に、時間になったら馬車を一台寄越すようにと頼んでいたそうだ。


「お疲れ様でした」

「本当に疲れましたわ」


馬車に乗り込めば当然のようにルドは横に座った。

肩に頭を寄せるよう促される。

ツッコむ気力もないのでそのまま寄りかからせてもらい、話を続けた。


「あの話の為にルドの実家に連れてったのですか?」

「はい。ライカとも決めていたのです、どちらかに婚約者が出来たら早めに直談判しようと。母の気持ちはわかりますが俺達は自分の相手を自分で決めたくて、でも相手もいないのに言うなんて説得力ないじゃないですか」

「そうですけど…釣書だって良い子いるかもしれないですよ?」

「チェルシーがいるのだから見る必要はありません」


断言してくれるとは嬉しいな。


「あと正直お金が勿体ないのもあります。母は俺達のお眼鏡に叶う令嬢を見つけたかったらしくて、闇雲にパーティに参加するから支援金もまぁまぁかかってしまい…あっ!けして薄給ではないですよ、チェルシーが万が一辞めてしまっても養えるくらいの甲斐性はあります。

将来の為に貯めたくて」

「まぁ辞めませんのでそれは置いといて。お金は確かに大事ですよね」


あたしも仕送りしてたけど兄に代替わりしたし、両親への義理立ては終わったからやめよっかな。


「俺が貯めたいのは、将来の子どもの為になんです…」


一気に疲れ飛ぶわ!

語尾消えていきましたけど、この近さ聞こえるからね!


「なので、今後の仕送りについても母に話す前に二人で話し合いたいです。大事な将来の事なので」


給与明細気になる。





「「「二人共おめでとう!」」」

「早すぎますけど?!」


屋敷に戻って大広間に連れてかれたらこの言葉。

ひらひらと虹色に光る花が部屋中を舞っている。

幻想的で華々しい光景は思わず見惚れてしまう。


いや、蝶?



「ルドとチェルシーが結ばれるとは俺も嬉しい。幸せになるようできる限りの協力をするぞ。式場選びとか相談乗るからな」

ティタン様、ありがとう。


でも今日はもうそっとして欲しかったです。


既に色々ありすぎてヘロヘロなんですよ。

あとあなた方のような派手婚じゃなく、地味婚にさせてくださいね。


「チェルシー、私も嬉しいわ。どうしましょう、悲しくないんだけど、涙が出てしまう」

ミューズ様のそのお言葉で元気出ました。

御身体に障りますので、あたしなんかの為に泣かないで下さい。

コリンがすぐにミューズ様にハンカチを渡してくれて助かるわ。


「言った通り会えただろ?感謝しろ。クソ真面目なルドにはお前くらい喧しいのでピッタリだからな。泣かすなよ」

ライカったら。

えぇありがたかったわ、特別にお義姉様って呼ばせてあげるわよ。

あと、何であたしが泣かせる方なのよ。


「ふふっ困ったことが合ったらすぐ僕に言うですよ。この虹色蝶は僕の旦那様からお祝いです。華やかでしょ?」

とてもキレイって、マオの旦那って公爵様よね。

遠くから手を振ってくれてるけど、遠目でもわかる中性美人。

後でしっかりお礼言わなきゃ。



そんなこんなで揉みくちゃにお祝いされて、休めたのは深夜を回ってからだった。

表に出て激しく動く子ではないですが、こうしたストーリーは楽しいです。



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